≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

六華苑(旧諸戸清六邸) へ行った。その7(和館その2)

2024-02-17 18:12:17 | 行った話(展覧会以外)
六華苑(旧諸戸清六邸) へ行った。その6(和館その1) よりつづく

左の板襖が半分塞いでいるのが畳敷きの廊下で、その廊下を左に行けば洋館に至る。
その畳敷きの廊下を半分塞いだ板襖の上の欄間は交差する斜めのバッテンで、ほかの欄間と明らかに違う。

右の薄紫の絨毯敷きの部分が鞘の間だ。
鞘の間の左側が二の間で 右が一の間に属する次の間だ。
その6 で前庭に面した縁側がクランク状に曲がっている写真をアップしたが、上の写真の突き当りが その曲がっている箇所だ。
ちなみに前庭に面した縁側がクランク状に曲がっているのは、一の間のが二の間よりも広いからだ。二の間の幅は2間半だが一の間の幅は3間ある。

しかし、鞆の間の二の間側に襖があるのが解せない。だってその向こうは二の間の床の間なんじゃないのか?
ん? 洋館に掲示してあった間取図を見ると スペースがあるように見えるんですけど。桑名市HPにある間取図 にはちゃんと押し入れって書いてあるな。


鞘の間から一の間に属する次の間を見たの図。欄間が他のものとちょっと違う。
それでも直線で構成され、木目もうるさくなくて、とってもすっきりしているのに変わりはない。



一の間に属する次の間から一の間を見たの図。二の間の欄間と同様すっきりした板だが 桐と菊の透かしが入っている。
写真の右端のライトの下の釘隠しにも同じ紋が使われている。アップ写真は撮り忘れた。
白いシェードのライトの上はだいぶん退色した赤い房飾りで覆われている。こういうのはわたしは見たことがなかった。


天井。棹縁天井というらしい。


一の間の床の間を 横から前庭が見える向きで見たの図。障子や透かしや向こうの欄干や庭がいい感じ。


琵琶床と付書院。


透かし。菊と桐だが、次の間との間にある欄間のものとは意匠が違う。
洋館もそうだったが、窓から見える美しい庭というのは最高な贅沢な気がする。


一の間のキャプション。



前庭側の縁側。前庭も洋館側は芝生が広がっているけれど、一の間の前は思いっきり和風だ。
11月も末だというのにモミジに青い葉がまだ残っている。桑名は暖かいね。


張り出した縁側に惹かれれて、身を乗り出して少しだけ異なる角度から よく似た写真をもう1枚。


張り出した縁側に出て洋館側を振り返る。洋館のベランダが遠いなあ。
前庭側の縁側がクランク状に曲がっている向こうにも和風な植込みがある。二の間から見る庭のためのものだろう。
ちなみに、注意書きは 手すりにもたれるな という内容。出るな、とは書かれていないよ。


薄紫の絨毯の敷かれた縁側に戻り 少し振り返る。ほんとうに広いお屋敷だなあ。



和館の畳敷きの廊下の突き当りにあるのが便所。間取図にはスペースはあるけれど明記されていないんだよなあ。
突き当たりではあるが、扉は端にはない。そうか、畳敷きの廊下に半分だけ板襖がふさいでいたが、あれが洋館や玄関からの目隠しになっているな。


キャプション。



間取図を再掲。




   六華苑(旧諸戸清六邸) へ行った。その8(一番蔵、二番蔵、番蔵棟) へつづく




 

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