≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

学園手機

2009-01-14 16:02:07 | 機 (はた)

ここんところリネンや手紡ぎ綿で織り続けていたマフラーは、こんな機で織った。
幅63cm、奥行き84cmの小さい機です。
自由学園の機です。 学園手機 (がくえんてばた) という名のだが、今はもう取り扱っていない。
以前この話題を取り上げたときにはまだリンクできたのだが、もう切れている、
くらい古いもの。
20年位前に、友人のお母様から頂いた。
そのときですら、いにしえの香りがあったのだから、一体どのくらい古いのだろう!?

自由学園はもともと工芸ともつながりが強く、
自由学園工芸研究所というところで 「学園手機」 が開発されたそうだ。
何十年も経っているのに、先日問い合わせたら取り置きの部品を送ってくれた。 さすが。


しぶしぶのパンフレットがこれ。
服地も織れる、ようなことまで書いてあるのだが、実はこの機には欠陥があった!?
(それで、機を頂いてから今までほとんど使っていなかった。)

これは片開口の機で、踏み木を踏むと綜絖 (そうこう) が下がるようになっているので、
踏み木を踏まないときは、経糸 (たていと) は少し持ち上げられている。
しかし、持ち上げられている距離が高すぎるのだ。
それで、踏み木を踏むとゆるむ経糸とそうでない経糸ができてしまった。
(経糸に沢山伸びてもらって、開口の幅を大きくすれば、大丈夫かもしれないけれど、
 あまり糸に負担をかけたくないんだよなぁ。)
太目の毛糸でマフラーを織るくらいならできるが、はっきり言って、服地はダメでしょう!?

ということで、夫に機を改造してもらった。


↑後から見た写真。
間先 (けんさき) の棒の位置を上げてもらった。
あんまり分かりやすい写真じゃないなぁ。
白いビニールパイプを取り付けた木の部品を (右、真ん中) クランク (右下) で固定して、
もともとある鉄の棒 (黒っぽい) よりずっと上になるようにした。
新しい白いビニールパイプの間先の棒に、
同じような白いビニールパイプの綾棒 (あやぼう) が縛ってあるので、
分かりずらいかも。

これで使えるようになった。 夫よ、ありがとう!


それにしても、わたしってちゃんと機を買ったことがない。
シャツ地を織っている無骨な機は、
川島テキスタイルスクールにいたときにリユニオンという催しのときのバザーで
綴れの先生が出した、中古の綴れの機だし、
小型の↑この機は頂いたものだし、
2007年11月4日のおもちゃの機はヤフオクだし、
なんだかなぁ、ちゃんとしたいい機、ってものにあこがれてしまいますよ。



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8 コメント

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羨ましいこと (tsubomi)
2009-01-14 16:19:23
買わなくても手元に届くのは
その機がいるべきところに収まったってことですよね
羨ましい
欲しい機の中古を探しても私の手元に来てくれません
取りに行けることが条件だったりすると遠いところぱかりで・・・
返信する
織り機 (ティンガーラ)
2009-01-14 22:59:06
楽しそうですね~

機織り機ってけっこう原始的な機械だから、どんなものでも工夫すれば使えるって気がします。

実はちょっとお聞きしたいことがあるのですが、ミクシーのほうにメッセージ送っても構いませんか?
よろしくお願いします!
返信する
tsubomiさん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2009-01-15 10:23:34
tsubomiさんもいっぱい道具をお持ちじゃないですか!
機っていろんな種類があって目移りしてしまうけれど、
結局ふたを開ければ、今手元にあるものをうまく工夫して使うこと、
の方が大事だったりするんじゃないか、と思います。
(ああでも、組織をやるんだったら、LouetのMegado
http://www.louet.com/spinning_weaving/megado.shtmlが欲しい。)
返信する
ティンガーラさん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2009-01-15 10:27:05
夫が器用で助かります。
今は大きい機の改造を頼んでいるんですよ。
以前はどうすればいいか分かりませんでしたが、
機の構造の意味が少し分かってくれば、工夫できるようになりますね。

ティンガーラさんの質問にわたしが答えられるか自信がないのですが、
どうぞ送ってくださいまし。
返信する
Unknown (あぜこ)
2009-01-16 18:42:34
こんにちは。
機との出会いは、縁があったということですよね。なんとも、うらやましいお話です。

私も運のよい方で、リジット機は、中古で、ありえないほど安く手に入れました。
織りをやればやるほど、欲が出てきますね!
現在、4枚綜絖の足踏み機を持っていますが、もっともっと…って思ってしまいます。
ちーさんは、ドビー式の織り機を考えていらっしゃるのですね。
あれは、仕組みもわからないし、お値段も高くて、手が出ないのです…。
返信する
あぜこさん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2009-01-17 11:24:12
あぜこさんの織り、盛り上がっているようですね!
スウェーデン織りって、楽しそうです。
キットというのがあるんですか! びっくり。

4枚綜絖で織っていて8枚綜絖を見ると、
あれもできる!これもできる!!って、嬉しくなってしまいますね。

ドビーの機はいちいちタイアップする必要がないし、踏む順を間違える心配もないし、とてもいいんです。
欲しいんですけれど、まず資金…。
わたしの作品で得た金額は雀の涙だし、本や材料を買ってすぐにそれをオーバーしてしまうし、
車を買い替えなきゃいけなかったし、
食べ盛りが3人もいるし、これからもっとお金がかかるし、
新しい機を買う余裕はどこにもないです!

なので、まぁ夢見ているわけですね。
どうせおく場所は残っていないし。
今ある道具を上手に工夫して使うことが、大事なのよ!
と自分に言い聞かせているところです。
返信する
ごめんなさいね (としお )
2014-01-12 11:43:41
そのおりき私が設計制作したものです、40年で5000台作りました、まだつかわれているとのことでうれしく思っております、これからも大事にお使いください。
返信する
としおさん、こんにちは。 (斑入り山吹)
2014-01-13 21:45:40
!!!
製作者の方からコメントを頂けるとは思いませんでした。
ありがとうございます。
思ったことをズバズバ書いて、申し訳ありません。

現在、手織りがそれなりに盛んになったその歴史の一端を、
この機が担っていると思います。
コンパクトでかわいいです。
大事に使わせていただきたいと思います。
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