ヤフオクを見ていたら、子供用の卓上機 (はた) が安く出ていたので、ついむらむらと落札してしまった。
結局、送料を含めて、2,000円強の出費。
これはアメリカ製だが、
色々調べたら国産 (中国産?) のプラスチック製のおもちゃの機も色々出ているらしい。
今まで全然興味がなかったので、知らなかった!
先日桐生に出掛けたとき、機織り体験ができるブースがあって、
子供たちがすごく興味を持って、楽しそうにコースターを織っていた。
わたしがまなじりを決して織っている姿はよく見ているけれど、
そういえば、機を触らせたことはなかったなぁ。
それならば子供用に、と機を手に入れたわけだ。
説明書は付いていなかったが、まあだいじょうぶでしょう。
さっそく手持ちの毛糸をごぞごぞ探す。
わたしって、物持ちがいい…。
ああ、これは約30年前、おばさんが編んでくれたカーディガンの残り、
ああ、これは約20年前、結婚する前の夫に編んであげたカーディガンの残り、
ああ、これは約10年前、初めてフリースを染めて紡いでマフラーを織った残り、
と、思い出が一緒によみがえるので、困る。
ちょうど整経台 (せいけいだい) が空いたところなので、さっさと整経をする。
機にかけようと思うが、綾棒 (あやぼう) やら綜絖通し (そうこうとおし) やら、手持ちの道具が色々と役に立つ。
やっぱり、まったくの初心者じゃちょっと辛いかもしれないなぁ。
経糸 (たていと) を、千切り (ちきり) や男巻き (おまき) 固定する方法に、驚いてしまった。
なんと、棒にマジックテープがくっついているのだ。
そこに経糸の毛糸をぺたぺた貼り付ければ、もう固定されてしまうという簡便さにびっくり。
これじゃ、ぜったいに機草 (はたくさ) 巻き込まないと、一周した次の糸がくっついてしまうな。
とりあえず、筬 (おさ) /綜絖 (そうこう)一体型 のものの幅の半分だけ、経糸を通したが、
端にしてしまって、傾くのが困る。
宙に浮いていて、糸にテンションがかかるのも困るし。
それで仕方がないので、下に台を入れた。
簡単な機でも、ちゃんと織れるんだ!!!
子供たちも熱中、わたしも思わず熱中している。
10月31日の朝もや。
今年の紅葉はきれいなようだ。
本格的な機織とまでいかなくても、リ○アンとか毛糸のポ○ぐるみとかって流行りましたよね。
全然関係ないですけど、はたおりきって漢字で書くと機織器?
機織機だと右から読んでも左から読んでもはたおりき?
なるほど、そうだったんですか。
おもちゃではなくて、「手芸」の卓上機も数年前からなかなかの勢いです。
織美絵(オリヴィエ)とか絵織亜(エオリア)とか咲きおりとか。
(それにしても、このネーミングって…。)
「手芸」の「手織り」の本も出てくるようになって、
染織の本を探すのに四苦八苦していた頃と比べると、
機織りもメジャーになったのかしら、って思っていたんですけれど。
わたしは単に、「機(はた)」ってよんでいますが、
「織機(しょっき)」ともいいますね。
動力を使った機「力織機」と区別して、「手織りばた」っていうことも多いようですね。
はたおりきは、意味が重複しているんじゃないでしょうか。