元ネタは 大森 由紀子『私のフランス地方菓子』から。
この本は柴田書店から出版された。
「柴田書店は、料理、外食ビジネス、ホテル・旅館業に特化した出版社です」と HP にある。
この本は必ずしもプロ向けとはいえないけれど濃い。フランスの地図が載っていてそれぞれの地方特産のお菓子が取り上げられている、という内容だ。レシピ以外も読み物として面白い。それまでのお菓子レシピ本にもこれはどこそこ名物のお菓子だ、というのは散見されたけれど、フランス全域というのはわたしはこの本で初めて見た。
ハードカバーでちょっと高めなお値段だったけれど、それに負けない内容で、いま見ても全然古びない。1997年出版だが、2010年にソフトカバーの 新版 が出ていることからも、そういう評価なんだと思う。
ディジョンはブルゴーニュ地方にある。ブルゴーニュはワインが有名だが、ディジョンは粒マスタードで地名を見るかな。
ディジョンのパン・デピスは、ハチミツ、ライ麦粉、シナモン、ナツメグにオレンジピールとレモンピールがじわじわくるお菓子だ。バターが加えられていないのも特徴だとおもう。滋養という感じ。今回はライ麦粉がなかったので全粒粉とグラハム粉(全粒粉より粒が粗い)を使い、アニスシードもざらざら加え、ピール類のかわりにマーマレード、刻んでレモン汁に浸したレーズンも入れた。
たまに食べたくなるんだよな
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