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防備録:Dakota盗難~解決(まだだけど)へ

まだ全部解決していないけど、大よそ出口は見えてきたと思われるので、盗まれてから今日に至るまでを記録として書きます。

盗難にあったのは4月。
日曜日に里山ライディングを楽しみ、綺麗に洗って階段の下へ駐輪。
もちろんワイヤー錠はしていたけど、長女のバイクに使っていたU字錠はまだだった。

翌日から雨が続いたので数日間は階下に置いたままになっていた。
木曜日に乗れそうだったので支度をしてDakotaのところへ行ったら
ワイヤー錠の鍵が無い。
いつものところに無いので、ちょっと引っかかったが駅までバスで行った。

その夜、24時過ぎに帰ってきたら見慣れた青いフレームが見えない。
移動させられたか?とピロティーを見ても無い!!
「あ、やられた!やっぱり鍵を探して乗ればよかった!!」
団地中を探したけど結局見つからず、翌朝近所の交番に届けに行った。
しかし、その時は車体番号も防犯登録番号もわからなかったので、
書類は受理されず夕方出直すことにした。
昼間にDakotaを組んだお店に連絡を取り、必要な情報を教えてもらい
夕方交番へ行ったところ、
「今日は駄目だよ。事件で誰も相手にならないから。」と言うので
町田の警察署へ行くと、、、報道陣や覆面パトカーで入れない。
その晩は悔しいが引き上げ。
被害届は土曜日になってようやく出す事ができた。

移動手段をなくしたので最寄の駅までは歩きになったが
Dakotaを探すには丁度いい。
毎日毎日通りすがりのマンションや住宅、アパートの駐輪場を
覗いて歩く、すっかり不審者みたいになっていた。
もちろん、沿線の駅に降りて駅周辺の駐輪場は見た。

休みになれば、次女の自転車を借りて数キロ圏内の団地を中心に探す。
ネットでもいろんな方に協力して頂き、情報を集めようとした。
何度か顔を出したショップにもお願いメールを出したが
何の返答も無いショップも・・・まあ、これは仕方ない。

そのうちあまりに不便だし、行動範囲も限られているので
以前乗っていたDurangoを再生させようという気持ちになってきた。
フレーム、ホイール、フロントサス、タイヤ、RDが手元にあったし、
ハンドルもあったんだけどどこかへ消えていた。。。orz
足りないパーツは大安売りのネットショップとオークションで入手。
後に米蔵さんにSPDペダルを頂く。

作業時間が足りないので、調子の悪いのを理由に一日組み立てに没頭。
ようやく形になったのは5月も終わりに近い日だった。

Durangoには細身のスリックを履かせ通勤用として利用したが、
以前感じたような舗装道路を走ったときの気持ち悪さが消えていたのはビックリ。
だんだんDurangoに慣れてくると、やっぱりシングルトラックを走りたくなって
オークションに出ていた一番安いラーセンTTをゲット。
さっそく定番のコースへ出かけたが、やっぱり里山最高!
           :




そして11月になり、会社で昼飯後のコーヒーを飲もうとしたら奥さんから電話があった。
「急ぎなんだけど自転車が見つかったから警察に連絡して!」と。
あ、これか!あの感じは!!
急ぎ連絡すると「すぐにはお返しできないのですが現物確認をお願いしたい」。
週末のレースに向けて走っておきたかったから、警察へも自転車で行く事にした。
23時頃到着と伝えてあったのがかなり余裕を持って出る。
景気付けにカツ丼をかっ込み、裏道を爆走した。
途中で多摩サイに入り遡上。
ちょっと遠回りをしたみたいで23時少し前に警察署に到着。
げげ、、45km以上走ってしまった。


担当の方を呼んで頂きしばし待つ。
当直の皆さんは優しく「そこ、座って待っててください」と
言ったに違いないが、妙な緊張が走るのは何故?
いやー、看板替えても立派にやっていけますって。。。

担当の方が見えてDakotaの現状を確認を行った。
車体番号を照合し装備を確認。
ブレーキレバーを握ったら、いつもの感触だった。
タイヤも空気は抜けていない。
サイコンが少し斜めになっているのもそのままで、TIMEのペダルも同じ。
「ああ、当時のままだー!」物凄く嬉しくなった。

その後書類作成を行い、盗難の状況等いろいろと聞いてみた。

犯人は居場所も身元も割れていて、必要な書類は揃ったので
これから身柄の確保、送致という段取りになるそうだ。
残念ながらDakotaは証拠品として事件が終わるまで返却してもらえないが、
一番安全そうな場所で保管してもらってるし、いきなり一台増えると置き場所に
困るので、まあいいことにした。

犯行の手口はこうだった。
昼から夕方にかけてDakotaを盗み、その足で自転車屋へ行き防犯登録を
自分の名前でやり直す。
盗難届けが出る前にアクションが肝。
”オークションで買ったんだけど、、、”と言えば調べてもまだシロなので
簡単に防犯登録は犯人名義になってしまう。

そして、その足で買取店へ持ち込む。
ここでも防犯登録の書類はあるし、被害届けも出ていないので問題なしとなる。
まんまと犯人は元手500円で現金を手にする、と言うわけだ。

今回ラッキーだったのは買い取り店の方が売り手に胡散臭さを感じて
もう一度車体番号をキーに調べたということ。
そして今度はヒットしたので念を入れて、防犯登録を行った店にも連絡を入れて
様子を聞いたり、情報を集めたらしいです。
結果、盗品と判明し110番通報、即Dakotaは証拠品として押収されてしまった。
捜査に影響する可能性があるため、持ち主には連絡ができなかったが、
ようやく犯人送致までの見通しが付いたので、状況確認のため連絡したという。
この7ヶ月の間に余罪を掘り起こし、”かなり悪いやつ”と警察に
言わしめるほどの犯人逮捕に貢献できてよかったのかも知れない。

もっと詳しく話を聞いたところもあるけど、書けるのはここまで。

これで警察署を後にしたが、興奮気味に行動したため気が高ぶっている。
こういう時は何か食う。
看板に引かれてラーメン屋に入った。
でも、味がわからない。
水分、塩分ともに摂るのを忘れていたようだ。
家に帰り夕飯を食べたが、やっぱり味がしない。
昆布の佃煮がおいしく、それでご飯をかき込んで一息。。。

Leeさんの掲示板に状況報告とお礼を書いたら2時半を過ぎていた。






翌日はすっきり目が覚めた。
やはり80kmくらい乗ると調子がいい。

Dakota探しでお世話になったお店や皆さんにお礼のメールや書き込みをする。
改めて思い返すとネットで知り合い、会った事も無い人たちが
我が事のように心配して、気を使って下さった。
本当に、本当にありがたいことだなぁ。。。
もう感謝感謝、これに尽きます。




■教訓■
・自転車の車体番号、防犯登録番号は常に携帯する事。
・自転車を盗まれたとわかったらその足で警察へ行く事。
 探すのはそれからでも遅くない。
 一刻でも早く被害届を出して、犯人の出鼻をくじくのが吉。
・ワイヤー錠は心もとない。
 金属製のU字ロックや絶対に切られない、と謳っているものを使う事。
・心の声を聴く事。
 盗まれた朝も胸騒ぎを無視した結果がこのザマだ。

以上


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