ご承知のとおりついに秘密保護法が成立しました。賛否を別にしても国民の大多数がもっと議論を尽くす必要を感じているにもかかわらず、国民の意思に反したごり押しでの成立、民主主義の崩壊です。法律に則り整然と行われるデモまでテロと同一視(口では後で取り消しましたが真意でしょう)する閣僚まで存在するのが現政権です。
先日こんな夢を見ました。
保護法施行後の某日、某省で国民にカメラを持たせると国家機密を盗撮されるので、カメラ所持禁止法案を検討開始。所管大臣はこの法律の検討開始が知れると騒ぎになるので特定秘密に指定(勝手に所管大臣が秘密指定できる)、指定の合理性を検証する第三者機関が内閣や内閣府に設置、身内の検証では当然のことながら秘密指定が決定。
定年真近の某写真愛好家がヒョンな事から法案検討開始の噂を耳にし、ブログで妙な法案が検討されているそうで、本当なら写真愛好家達で反対運動をしようと呼びかけたところ、数日後公安に連行され、扇動罪で裁判にかけられることになってしまいました。どんな法案(秘密指定なので開示されず)に反対しようとしたのか弁護士にも情報開示がなく、訳もも分からないうちに有罪判決。
定年後の楽し写真ライフを送るはずが、刑務所暮らしを余儀なくされてしまいました。
私の見た夢は一寸極端かもしれませんが、現在の秘密保護法はこんな事が現実になる可能性のある恐ろしい法律であると思います。
もちろん国家に必要な秘密は存在し、それを守る法律は必要と思いますが、秘密の範囲は可能な限り限定し十分な議論を尽くした後明確にし、且つ指定が適正かどうか検証する真の意味の第三者機関が必要不可欠であると思います。”何が秘密かが秘密””指定は為政者の自由”、このように国民の知る権利、表現の自由、報道の自由を大きく制限する現秘密保護法には絶対賛成できません。
日本の象徴、美しい富士の稜線を転げ落ち消えててゆく太陽が日本の民主主義の現状とダブって見えてしまいました。