育毛の道案内人が綴る事実・現実
育毛を考えるなら、事実と現実を知りましょう。発毛・抜け毛で頭皮と心身を壊して毛を無くしている事実と現実があります。
 



ここ最近、頭皮の臭いと頭皮湿疹に関する広告を頻繁に見るようになりました。頭皮の臭いに関する情報に関しては、大手の化粧品や製薬メーカーがホームページでも「シャンプーの仕方」等々として情報を提供しています。


が、よくよくそのページを読んでみると、皮脂や汗を原因の問題にしていて、シャンプーで頭皮を洗うこと・前の予洗いとすすぎに注意することを中心に記述されていますね。


問題は清潔にして皮脂を取ってきたから


本来、人の体が分泌する皮脂は毛穴から分泌されてくるので毛穴内部には溜まります。皮膚表面の皮脂膜が減れば皮脂の分泌を促して、毛穴内部の皮脂が皮膚表面に出てきて再度皮脂膜が形成されて人の体を守っているわけです。


汗や汚れは皮脂膜の表面に乗るので、通常はお湯で頭皮を洗うだけで表面の汗や汚れは流れてしまいます。だから、丁寧にシャンプーで頭皮を洗う必要なんてないのです。


ところが、現在の日本人の多くは清潔志向が強い為か、1990年代頃からの大手の育毛サロン発信の情報に騙されている為か、小さい頃から頭皮を清潔に洗ってきた人がとても多いです。特に洗浄力の強い界面活性剤使用のシャンプーで洗ってきているので、大人になり皮脂の分泌が必要以上に増えている人が多いのです。


皮脂の分泌を増やしてきたから臭いが出ている


皮脂の分泌を増やすようなシャンプーとシャンプー方法を採ってきたから皮脂の分泌が増えているのです。その上、清潔にすることは皮膚常在菌のうちの悪玉菌の繁殖を増やすことを促すので、増えた悪玉菌の分解物が臭うようになるのですね。


確かに、皮脂と汗を悪玉菌が分解物が臭うようになるので、皮脂や汗が問題のように思ってしまいますが、何もしなければ皮脂の分泌が増えて臭いに繋がるようなことはありません。


お湯で洗い流すだけで皮脂膜の表面とそれに乗っかっている汗や汚れは洗い流されます。そこに指の腹でこするわけですから、何かが残ることは普通はないのです。


薄毛も頭皮の臭いもフケも皮膚炎も人災?


1990年代の育毛サロンの広告やCM・現在の化粧品メーカー発のシャンプーの広告・現在の頭皮の臭いを訴える広告・臭い全般の広告により清潔にしないといけないような認識が広がっています。


それに輪をかけるように、美容業界でも清潔にすることを進めたり、皮脂が毛穴に詰まっているような情報を流したりするものだから、皮脂が全ての問題になっているのですね。


それで、「頭皮を良く洗いなさい」と言われるわけです。


こうなってくると、「人災じゃないのか!」と思ってしまいます。


育毛相談を仕事として取組み始めた当初、何かのセミナーの懇親会で「なぜ薄毛になるの?」と聞かれたことがあります。その時「薄毛になるのは、清潔に洗って皮脂をとるからだよ」と答えたところ、「それって人災じゃない!」と指摘されたのですね。


この傾向は、現在でも続いていて、さらに悪質になっているのです。


20年以上前に育毛相談を仕事にした時は、育毛サロンでの施術で頭皮を駄目にした人がほとんどだったのが、現在では美容室でのヘッドスパや頭皮のケアで駄目にしている人ばかりなのです。時折美容外科絡みがあります。


これらは、全て皮脂を取り除くケアが根本にありますので、今のシャンプーや頭皮のケアの広告には本当に注意が必要です。基本的に皮脂を問題・原因にしている情報はダメだと思っても問題ないと思います。


それより、皮脂の分泌を増やしている製品やシャンプー方法に問題があると思った方が対処法が分かるようになります。当然ですが、食べる物やストレスなんかにも問題があるのですよ。今回は紙面上記述はしませんけどね。前回書いた添加物や残留農薬も問題なんですよ。






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