【男性なのに皮脂が少ない】
先週相談室にお越し下さった男性の話。頭皮を触るととても乾燥しているに、あちらこちらに赤い斑点のようにブツブツと赤いところがあるのです。お聞きすると、その赤いブツブツ部分が痒いとおっしゃるではありませんか?
もしや、皮脂の分泌が少ないのに脂漏性湿疹・皮膚炎のような状態になっているのか?と思って、「カレーや香辛料がよく効いた食べ物を食べた時に痒くならないかどうか?」を聞いてみました。すると案の定「痒くなる」とのお返事。
こんなことってあるのですね。皮脂の分泌が少ないのに脂漏性湿疹・皮膚炎のような状態になることが。
当然フケも出ているようですが、見た感じではフケは見えませんでした。ところが、お湯だけで洗うと皮膚表面の角質が剥がれ落ちるのです。角質が剥がれずにへばりついているような状態なのです。
「こんな状態にもなることがあるのだ」と初めて分かりました。今まで、皮脂が少ないのに脂漏性湿疹・皮膚炎のような症状になっている人にお目にかかったことがなかったのですね。
【湯シャンでは治らない】
ご本人曰く、湯シャンをして半年くらいだそうです。皮脂を取るようなシャンプーで皮脂を取るケアを長年続けてきて、アトピー体質でもあるので、皮膚の状態が悪くなりやすいです。
こんな場合には、湯シャンにしても中々皮膚の状態は改善しませんし、当然髪の毛も成長しません。要は、相対的に負担が強過ぎるので、皮膚の弱い人が湯シャンにしたところで、中々本来の皮膚の状態に戻らない上に髪の毛も戻らないのです。
今回の男性も、湯シャンにしても中々頭皮の痒みと毛の状態も改善しないので、ご相談にいらっしゃったのでした。
ただ、大きな問題は、本当に脂漏性湿疹・皮膚炎向けのケアを行ってもいいものかどうかを確認する為に、候補としてのケア用品を2種類試して頂くようにしました。
【反応が違うもの】
本当に脂漏性湿疹・皮膚炎なら、それ向けのケア用品を使うと、頭皮が落ち着き、スーっという感じがします。もう一方のケア用品は通常の薄毛の方向けの用品なので、脂漏性湿疹・皮膚炎なら何も感じないか、痒みがひどくなるはずです。
これを確認した上で、通常の薄毛のケアを行うのか、それと脂漏性湿疹・皮膚炎向けのケアを行うのかを決めることにしています。まだ、2回目のご来室がないので、症状の変化等をお聞きしいませんし、見てもいませんので何とも言えないのですが、たぶん脂漏性湿疹・皮膚炎向けの用品が当たりではないか?と思っています。
脂漏性湿疹・皮膚炎だとケアが長引くことが多いので、そうでないことを祈るばかりです。
と言うことで、皮脂を取るケアを皮脂を取るシャンプーで行ってはいけませんよ。