毎年のことですね。気温が上昇し始めると抜け毛が増え始めるのは。毎年の事のはずなのに、この季節に抜け毛が増えて薄毛になる人もいれば、いつも通りに抜け毛が増えるだけで、何も変わらない人もいます。
私は、抜け毛が増えて薄毛になりかけます(一時ヤバイ状態になったこともあります)が、10月くらいから抜け毛が減り始めて、年を越すと前年度よりも増えることがあるのです。この違いって何なんでしょうね?
抜け毛の本数ではなく、どんな毛が抜けているか?
とかく抜ける毛の本数が目立つので、多くの人は抜ける毛の本数を気にしています。目に見えて分かりやすいですからね。これが、対処方法を間違える大きな原因の一つでもあります。
じゃ、何を見れば良いのか?と言うと、抜けている毛の中身の変遷です。変遷なので今ではないのに注意して下さい。今抜けている毛ではなく、その抜け毛の中身がどんな変遷を辿ってきたかです。
例えば、太くて長い毛ばかりが抜けていたのが、細い毛が1割混じるようになり、細い毛が次第に2割→3割→4割と増えていくと良い抜け毛の変遷ではありません。こんな場合は、この後細く先細りの毛が抜け毛に混じるようになってきて、抜け毛が一気に増えて薄毛になることが多いです。
季節のによる増減なら、2月3月くらいは細い毛が1割くらいだったのに、4月5月も1割くらい、6月7月も1割くらい、8月9月も1割くらいなら、さほど問題ではありません。
私の場合に例えると、細い毛や先細りの毛が抜けることはありますが、割合が増えることはなく一時的に抜けているだけで、通常は太目で長い毛が8割~9割以上抜けいるので、10月を過ぎると増えるようになるのです。
この仕事を始めた当初は、夏場から秋口にかけて抜け毛が急増して、薄毛になりかけた時が何度もありましたが、細くて短い抜け毛の割合は少なかったし(2割前後)、毛の元気が良い状態が続いていたので、10月を過ぎると髪の毛が再度増えるようになっていたのです。
抜け毛の中身の変遷と髪の毛の元気度、この2つがとても大事ですね。
成長しているから抜け毛があり発毛する
抜け毛の中身の変遷と毛の元気度が大事なのは、生えてきている毛がちゃんと成長して抜けているのかどうかを占っているからです。
毛が成長する年月が「0」になってしまったら、発毛すらしてきません。それがハゲの状態です。同様に、毛が成長する年月が「0」になってしまったら抜ける毛も無くなります。
生え変わってくる毛がちゃんと成長しているからこそ発毛してくるし、成長しているから生え変わる為に抜け毛もあるのです。
毛の生え変わりのサイクルの正常化
要は、ご自身の毛の総本数を維持しようと思ったら、「生えてきて→成長して→抜けて→生えてきて→成長して→抜けて」の生え変わるサイクルが正常化するのが育毛の効果と言えます。
人の髪の毛が何年伸びるかは人によって大きく違うので、抜け毛の増減で見ていると判断を間違えます。
成長する年月が10年くらいあるのではないか、と思われる人がいます。そんな方は髪の毛が固く・太めで本数も多いです。洗髪時に抜ける毛の本数は1本とか2本くらいです。全く目につかないこともあります。そんな方の抜け毛が、洗髪時に5本程度抜けると「増えた!増えた!薄毛になるのじゃないか?」ととても不安になるのです。
成長する年月が3年くらいしかないのではないか、と思われる人もいます。そんな方の髪の毛は比較的柔らかめで細めですが、本数は多い傾向にあります(全ての人ではありません)。洗髪時に抜け毛の本数は30本前後抜けることが多く、常に抜け毛はかなり多めに推移していることが多いです。そんな方の抜け毛が、洗髪時に10本前後くらいに減ると「薄毛が広がっている」ことが多いのです。
毛の成長期に関して、両極端の事例を紹介しました。一概に抜け毛が減れば良いとか増えるのは悪いものではないのです。その人の成長期と維持している総本数次第です。
薄毛と脱毛症を同じにしないで!
以上は普通の薄毛での抜け毛は何で判断したら良いのか?について実践からの報告です。抜けて生え変わってこない脱毛症とは判断が異なりますので、薄毛と脱毛症を同様に見ないで下さい。
薄毛と脱毛症の違いについては、以下の書籍をご覧下さい。