米国で高濃度ミノキシジル製剤が発売中止
先週のことですが、米国のFDAが高濃度のミノキシジルの育毛剤の発売の中止と製品回収を指示したと報道され、一時ネット上が大騒ぎになりかけていたようです。
「10%以上とか15%以上のものは安全性が確認されていない」として、FDAの認可を受けていない特定のメーカーのものを製品回収しているらしい。
ネット上では、リアップのことではないし、日本に入ってきているメーカーのものではないので安全だろう、と憶測で安心するようなコメントのものが多いようですね。
私からすると、とんでもない話です。
元々、リアップ1%の時代から、時折「動悸を訴えたり」「気持ちが悪くなる」ことを訴えていた人がいたのに、大正製薬がそれらを否定していた経緯があります。
FDAは、高濃度に限り「低血圧」「動悸」「皮膚障害」の可能性があることを指摘していますが、現実には、日本人では1%でも訴えている人がいらっしゃるのです。
実際、私のところにご相談にいらっしゃる人の中には、「胸がドキドキしたので止めた」と言う人もいらっしゃるし、眼底出血を起こした人もいらっしゃいますし、皮膚障害を起こした人は本当に多いです。
たぶん、この米国のメーカーは認可を受けていないことから、費用をケチってロビイスト活動をせずにいた為にこんなことになったのだろうと思います。
濃度が高くなれば、副作用を訴える人が多くなるだろうと思いますね。
じゃ、副作用を感じていなければ良いのでしょうか?
これは正確な第三者による追跡調査がないので100%分かりません。
使っていた人と使っていなかった人、それぞれ1000人規模の追跡調査をおこない、10年後20年後に生存者と死亡者を比べ、かつ死亡者の死亡原因を調べてみないと問題があるかないのか全く分かりません。
いずれにしても、ミノキシジルには効果があるけど、副作用がどんな形で出るのか残るのかがはっきりと分からないので、付けるは使わない方が良いし、ミノキシジルタブレットなんか絶対の飲んではいけないものだと思いますね。
スカルプDのCMに疑問を感じません?
ミノキシジル製剤に関しては問題が多過ぎますが、スカルプDにしても疑問と言いますか、おかしいでしょ!と感じますね。
元々スカルプDは、毛ボーボープロジェクトで「シャンプーだけで毛が生えるか?」として、3年ほど前にネット上で始まったプロモーションです。
こんなんで生えたら「えらいこっちゃ」と思ってみていましたが、案の定参加している芸人さんたちの毛は段々と減っていました。
ところが、4ヵ月目か6ヵ月目だったと思いますが、増え始めた芸人が出てきたのです。
「こりゃすごいわ」と思って、よ~く読んでいくと「育毛治療をしています」なんて断り書きを小さく書いているではありませんか!
「なんだ、シャンプーじゃなく薬で増えているのか」って落胆してしまいましたね。
ところが、TVCMを見ていると、さもシャンプーだけで良くなったような表現をしていますよね。
知っている人が見ると、「どうせ薬なんだからシャンプー関係ないじゃん」と思うでしょうが、多くの人は知らないでしょうから、「すごいね。このシャンプー使おう」って思うのじゃないでしょうか。
大本営発表には要注意
今のマスメディアや権威と言われる人たちがおっしゃることや、流れる広告宣伝を真に受けていると痛い目に会います。
研究者と言われる人たちは、必ず製薬会社から研究費をもらっていますし、マスメディアは広告宣伝費を大量にもらっているようなので、節操がありません。
スカルプDのCMを見ても分かりますし、日本の皮膚科学会の出したガイドラインと同時に載った新聞の記事を見れば一目瞭然です。
世の中、おかしな情報が多いですよ。ご自身の頭でよ~く考えて情報の良し悪しを判断して下さいね。
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