薄毛の男性・女性に多いのが、アトピー体質・喘息体質の人の薄毛です。子供の頃にアトピーだったとか喘息だった人も含みます。これらの人は総じて皮膚の抵抗力が弱く、外部からの作用や刺激に対してはともて弱いで、薄毛になりやすいのです。
アトピー体質・喘息体質の薄毛の人は、薄いからとミノキシジル系の育毛剤等の育毛効果が高いと言われる育毛剤に頼る方法を採っていると、そうでない人に比べて薄毛の状態をこじらせてしまい後々のケアで苦労することがとても多いです。
アトピー体質・喘息体質の薄毛
今回は、そんな極度のアトピー体質の人＝男性の薄毛を紹介します。ご相談にいらっしゃった時には、すでに「おでこ」にも「首筋」にもアトピーの症状が出ていました。
弊社には、同じようにアトピー体質の薄毛の人がご相談にいらっしゃいますが、通常症状が出ている時は育毛の効果にとても繋がりづらいです。が、このアトピー体質の薄毛の男性はアトピーの症状が出ているのに、温浴時の毛の反応はとても良かったですね。
たぶん、以下のような良い条件があったからではないか？と思います。
- 毛が太目で直毛でハリネズミのようになる：たぶん毛を育てる素質があるタイプ（アトピー体質の人は毛を育てる素質がないことが多いのに珍しいタイプ）
- 皮脂の分泌が結構あり、男性の標準並みにある：アトピー体質の人は皮脂の分泌が少ないタイプが多いのに、これも珍しいタイプ
- 過去にミノキシジル系の育毛剤を使ったこともなく、効果があると言われる育毛剤も使ったことがないのが幸いした
いらっしゃった時に撮影した写真が以下の通りです。
良い条件があったのですが、やはり薄毛になる問題点も抱えていました。この方の場合は「アトピー体質のことを考慮に入れたケアを続ける必要があります。
- アトピー体質なのにタバコを1日1箱吸っている
- 頭皮をよく洗って皮脂を取るケアを毎日続けていた
- ストレスを溜めやすい（アトピー体質の人は、精神的なことにも負けやすい）
- アトピー体質の人は周囲の環境の変化にもついていけないので、心身にストレスを感じやすく交感神経が優位になり血行が悪化しやすい
相談室で温浴をしてみると、濁った感じの色だった頭皮が青白い色に変わり、頭皮の緊張も解れるようになり、少し柔らかさと弾力を感じるようになりました。
すると、元々硬毛直毛の髪の毛が、ご本人が持っている力そのままの状態になり、ピンと元気に立ち上がり元気を取り戻すようになったのです（毛に元気が出ただけで太くなったり本数が増えたりはしていませんよ。当然ですけど）。
頭皮の緊張を解して保湿のケア
アトピー体質の人の場合、効果優先や外部からの作用に頼るケアを行うと、駄目になってしまう可能性の方が高いので、弊社で取り組む頭皮の緊張を解して保湿をするケアを優先的に取り組んで頂きました。
早くて高い効果を求めると、失敗して毛の育たない頭皮にしてしまう可能性が高いので、頭皮の緊張を解すことと保湿をしてあげることが最優先事項ですね。
この方の場合、元々毛を育てる素質が高いタイプでもあるので、ご自身の頭皮の力を活かすことが大事ですね。そんなケアに取り組んで頂き、2年経過した結果が以下の写真です。
あとは、無理せずに心身と頭皮の緊張を解すことを心掛けて、頭皮の保湿を続けていれば、この髪の毛を維持できるのでは？と思える事例です。
その後、アトピーの症状がとても悪化したらしく、育毛のケアどころでなくなったようなので、弊社でのケアは中止しています。
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