対症療法はやればやるほど深みにハマっていく
多くの日本人は、薬が効けば病気が治ると思っていらっしゃるでしょう。だから、効果のある育毛剤を探すし、掲示板なんかでも「薬が効いて育毛の効果が出ている」とか「プロペシアとリアップを組み合わせて使っている人が多く、多くの人が成果を上げている」とおっしゃるような投稿が見受けられます。
ところが、こんな効果が出ていると言う投稿が多いのに、薄毛人口が減っているのか?と言えば、世間を見渡す限りでは反対に増えているように思われるのです。リアップが発売されて10年以上経ちます。プロペシアは日本で認可されて8年程度経過します。効果が科学的根拠に基づいていると言われている薬が出回って10年近くたつのに、薄毛人口化が減らないのは何故でしょうか?
こんなことを書く気になったのは、先々週に良かれと思って「Yahoo知恵袋」の質問に回答したら、私の回答の後ろの方に「プロペシアとミノキシジルを組み合わせて使っている人が多く、多くの人が成果を上げている」とおっしゃるような投稿があったからなのです。たぶん、この投稿者はネット上の掲示板の情報しか知らず、本当の現実や現場で起こっていることをご存じないのでしょう。
対症療法はその部分的なものだけ
科学的根拠に基づくと言っても、人を人として全体を考慮したものではないことは理解しておく必要はあります。そうなんです。プロペシアなら「5αリアクターゼ2型を阻害してDHTを作らなくして、結果として毛が育つようになる」ことに根拠があるわけです。リアップなら「毛細血管を拡張して血流を集めることで発毛する」ことに根拠があるわけです。
だから、男性型の薄毛ならプロペシアが効くのですし、リアップを使うと発毛するのです。
プロペシアの場合もリアップの場合も、科学的根拠に関しては私は上記のように理解しています。
ところが、飲む薬の場合は効果は全身に及びます。全身に及びますからプロペシアにはプロペシアとして副作用が必ずあります。DHTが生成されないことによる副作用や後遺症があるものです。
リアップにしても、血管を無理に拡張させて血を集めることによる副作用や後遺症があるものです。ミノキシジルタブレットなんかだと、全身に薬の効果が及ぶのですから、どうなるのか?なんて、動悸や浮腫み・血圧低下等想像できることくらいしか分からず、処方され始めて年月が短いので他の事は分かるわけがありません。
恐ろしいのは、こういった副作用や後遺症は一人の人が訴えても、他の人に出ていなければ認めてもらえないことです。発売されて認可されて使う人や飲む人が増えてくれば、同じように訴える人が出てくるでしょうから認められる副作用や後遺症も増えてくるでしょう。
怖いと思いませんか?後から副作用や後遺症が認められるなんて。
また、プロペシアを飲んでいてEDになったら、バイアグラを併用して飲むのでしょうか?リアップを使っていて頭皮が赤くなったらステロイド剤を使うのでしょうか?
薬に頼る方法を採っていくと、薬が薬を呼ぶようになり際限が無くなってくるのです。薬漬けですね。
脂漏性湿疹・皮膚炎も同様
脂漏性湿疹・皮膚炎にしても、原因はアラセチア真菌と言われています。本当にそうでしょうか?アラセチア真菌は皮膚常在菌の一種らしいのに、常在菌が何故原因になっているのか?を探ることの方が大事じゃないでしょうか?
それを探らずに皮膚常在菌に対するケアだけになると、いれ耐性菌が現れて収拾がつかなくなります。
アラセチア真菌が問題なのではなく、アラセチア真菌が異常繁殖する理由に対するケアの方が必要じゃないでしょうか?
ところが、科学的根拠に基づく治療を始めると、いずれ効かなくってくるので、アラセチア真菌を研究しなければならなくなり、その研究費がそのまま治療費=薬品代になってはねかえります。
ちなみに、プロペシアやリアップによる治療の効果は、掲示板に投稿されているようになることが多いようです。ところが効果が続く人はとても少なくて途中で止めてしまう人が多いのです。そんな方々が、私のところにご相談にお越しになります。
脂漏性湿疹・皮膚炎も同様です。コラージュフルフルを使って、ニゾラールローションを使っていると、症状は出なくなるらしいです。ところが、続かないだけでなく効かなくなると使い始める前よりもひどい症状になってしまい、何をしても治らなくなる人もいらっしゃいます。
初期のうちに、人を人と見たケアを採って、根本的なケアを習慣付けるのが一番良いです。
プロペシアの効果は科学的根拠に基づくと言っても、効果がある人は全体の6割くらいのようで、効果が続かないだけでなく飲むのを止めれば元に戻るだけで出なく、もっとひどい薄毛になる場合もあるのですから。
今日は、先々週先週と「Yahoo知恵袋」に気になった投稿があったので、それについて私の思うところを書きました。
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