元横綱初代若乃花の花田勝治さんが1日午後5時25分、腎細胞がんのため東京都内の病院で死去されました。
横綱栃錦と共に「栃若時代」を築き、昭和30年代の土俵を盛り上げた名横綱です。
さして大きくもない体であの力強い若乃花の相撲を見た(当然ビデオでですが)私は、強烈な印象を受けました。
左四つからの上手投げはもちろんの事、なんといっても若乃花の専売特許ともいえる「呼び戻し(別名・仏壇返し)」には身震いをしたのを覚えています。
また引退後は年寄・二子山として2横綱2大関を育成して名伯楽としても知られ、理事長としても手腕を発揮。
定年後は相撲博物館館長として相撲界に尽力された功績は大きいと思います。
記憶に新しいのが、理事長最後の場所で甥である貴花田が初優勝。賜杯を手渡した時の「鬼の目にも涙」には、こちらも涙をもらいそうになりました。
最近は実質二子山部屋を継いだ貴乃花の一門離脱などの問題が起き、伯父の若乃花はどう思っているのかな?と心配していました。
82歳は横綱としては2番目となる長寿でした。ご冥福をお祈りいたします。
第45代横綱・若乃花幹士 出身 青森県弘前市 所属 二所ノ関~芝田山~花籠
生涯成績 593勝253敗4分70休(横綱成績 254勝66敗1分69休)
優勝 10回(全勝1回) 179センチ 108キロ
写真は初代若乃花の三揃いの化粧回しと横綱推挙状。5年前、青森での企画展で。