日々是口実~引っ越し版~

Yahoo!ブログから引越してきました。更新の予定は。。。

蛇の目の砂

2010-09-16 23:24:41 | 大相撲
先日の記事で、秋アキさんからのご質問で話題に上った「蛇の目」。


土俵上の円形の俵(勝負俵と徳俵)の外側に25センチ程に敷かれた砂の部分です。


力士の踏み越しや、踏み切りの確認をするためにあるのは先に述べた通りですが、今と昔では「仕様」が違います。



現在の蛇の目は、



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私も今回まじまじと見ました(笑)。意外と厚く敷かれていますね。


この砂を毎回、呼び上げを行った呼び出しさんが箒で掃き整えていきます。



そして昔の蛇の目は?というと、



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わかりますか?(笑)。


このように、勝負土俵(内側の俵)と蛇の目の俵(外側の俵)の間に敷かれていました(写真は昭和2年横綱宮城山の土俵入り)。


これがかつての「二重土俵」です。この土俵は昭和6年1月場所まで使われていました。


ちなみのこの頃の土俵(内側の勝負俵)の直径は13尺(3.94m)。


この次の場所から一重土俵の15尺(4.55m)と現在の大きさになりました。



ちょっと本題をそれましたが、蛇の目の役割がわかる一番の有名な写真がこれです。



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昭和44年月3場所2日目、大鵬ー戸田戦。大鵬の連勝45で止まった「世紀の大誤審」の一番です。


大鵬が土俵を割る前に、戸田の右足が一寸早く蛇の目を掃いているのがわかります。


行司はこれを見て大鵬に軍配を上げましたが、軍配差し違いで戸田の勝ち。


この時はなぜか蛇の目の砂が参考にされませんでしたが、NHKのビデオやこの写真によって「誤審」が証明されました。


この一番からビデオ判定を参考にすることになりました。



色々と脱線しましたが、裏方の呼び出しさんの箒さばきもじっくり観察してみてください、結構面白いものですよ(笑)



超五十連勝力士碑

2010-09-15 20:49:19 | 大相撲

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九月場所4日目、横綱白鵬が豊真将を破り記録を51に伸ばしました。


歴代2位の千代の富士の53連勝まであと2つ。一体どこまで伸びるのでしょうか?


さて昨日で五十連勝を決めた白鵬ですが、五十連勝以上を達成すると東京・江東区の深川八幡にある「超五十連勝力士碑」にその名が刻まれます。


ちなみに現在刻まれているのは・・・、


63連勝 谷風梶之助 (4代横綱)安永6年~天明2年
58連勝 初代梅ヶ谷藤太郎 (15代横綱)明治9年~明治14年
56連勝 太刀山峰右衛門 (22代横綱)明治45年~大正6年
69連勝 双葉山定次 (35代横綱)昭和11年~昭和14年
53連勝 千代の富士貢 (58代横綱)昭和63年


の5名。この錚々たる面々に名を連ねることになります。


しかし、テレビ中継等で連勝記録の1位は双葉山で2位が千代の富士になっています。


が、よくよく見ると、「(昭和以降)」と但し書きがあります。


これは昭和以前の記録(双葉山以前)では、連勝の途中に預かりや引き分け、無勝負や休場が挟まっていて単純比較するのが不適当ということで、こういう紹介になっていると思います。


これはその時代々々によって規定が違い、仕方が無いことなのでそこまで細かく・・・と思います。


ということで以上を踏まえると、白鵬は「大相撲史上」では「6位」ということになります。


同じ昭和以降といっても双葉山の時代は年2場所制(11日間)の時代、足掛け3年の記録です。


3年間連勝を続けるのと、1年の4場所足らず連勝を続けるのはどっちが凄いのでしょうね?


これも単純比較にはならないはずです。



写真はその「超五十連勝力士碑」。白鵬が刻印されると残りは4名分。


私たちが生きている間に埋まることはないでしょうね。


追記:上記3名(谷風、梅ヶ谷、太刀山)の連勝記録は公式記録ではないそうです。



蒼国来 初白星!

2010-09-13 21:21:23 | 大相撲

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9月場所2日目の今日も、枡席上段は空席が目立ち寂しい状況でした。


そんな中、管轄である文科省の川端大臣が視察に来ていました。枡席で見ているのかと思ったら、2階の椅子席!(しかも椅子B席?)でした。


と中継を真剣に見ていると、たまり席に見覚えのあるお顔を発見。



桂文福師匠でした!


もうそれ以降、取組よりも師匠の一挙手一投足が気になってしまって・・・(笑)。師匠は真剣に取組を見ていました。見習わなきゃ~。


と、いう事で本題です。


今場所、新入幕の蒼国来が同じく新入幕の旭南海と共に初日(初白星)をあげました。


今日の相撲は良かった。


まずまずの当たりから相手の左を殺しての押っつけ、上手を取りそのまま投げを打ち、ベテランの栃乃洋を敗りました。


あの腕(かいな)力は幕内でも通用しそうです。


明日は豪風戦。うーん、どっちを応援しようかなぁ~(笑)。



写真は8月の秋田場所で蒼国来関からいただいたサイン。


相撲に限って「マジック」より「筆」派です(笑)。



久しぶりの大相撲中継

2010-09-12 23:55:42 | 大相撲
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今日12日は、大相撲9月場所の初日。

先場所は例の問題でテレビ中継なかった大相撲。

たった1場所見られなかっただけですが、すごく久しぶりに雰囲気を味わった様な気がします。

暴力団等排除を宣言し、なんとか中継に漕ぎ着けた感のある相撲協会。

今回は血が通っていると言うのが適切な表現になるでしょうか、今までの対応とは違う感じがします。

そこで今日の中継から。

名古屋場所の優勝掲額がないと思っていたら、ありました。当初、掲額はないと報道されていたのですが、これは失礼しました。

それと意外にも東京場所初日にも関わらず、「満員御礼」が出ませんでした。やっぱり影響は大きいのでしょうか。

また白鵬の連勝がどこまで伸びるのか、それとも連勝阻止する英雄が出てくるのかも興味深い所。

あと5勝で千代の富士の連勝記録53に並びますが、あの53連勝を目撃しているだけに越してほしくない一方、見てみたい気もします(笑)。

いずれにしろ、いい相撲で今場所を盛り上げてほしいと思います。

楽しみな15日間が始まりますね。