12・7・28 Sat
僕の師匠であるUさんは云っていた、「挑戦と感動がなけなあかん!」と。
個々のレベルはどうであれ、そういうものを求めていかないと山行は続け
られない、ということか。
今の僕に思いつく挑戦の一つが日帰りの高山往復。もぅすこし早い時期に
実行するつもりでいたけれど天候やら何やらで延びてしまっていた。そし
て今回その機会が巡ってきた。
「眠れるなら眠ろう」と風呂から上がった後に蒲団の上で横になってい
たけれど、やっぱり眠れない(TT
妻にはその旨を伝え0:30に自宅を発つ。こんな時間にバイクで出るのも
気持ちがいい。今回は早めに家を出て早めに帰宅(夜8時)する予定な
のである。というのも翌29日のセンチュリーランで走れたらいいなぁと
思ったから。
夜中の走行とはいえかなりの蒸し暑さです。自分の腕から噴き出した球
のような汗が消えることはなく大野市街に着くころには全身汗だく。
和泉村(3:50)九頭竜ダム(4:15)郡上八幡手前のコンビニ(6:10)で氷
と食料を補給。今回のコースは”せせらぎ街道”から高山市街、そしてひる
がの高原を経由です。
郡上八幡市街をあれこれと散策してみました。お城へ行こうかと思い途
中まで進んでみましたけど、疲労が溜まりそうなので止めました。
バイクなら細い道でも気兼ねなくお散歩ができます♪
宗祇水にも立ち寄りました。おもえば郡上八幡に来たのも20年ぶり。あの
頃は僕も若かった。
ロングのときはこうして針時計を見ながら走行しています。針時計の方
が僕には時間を把握しやすいです。
せせらぎ街道沿いにある道の駅「明宝」で休憩(7:40)。すでに気温は
30度を超えています。
渓流に添って国道が伴走しているので気分だけでも涼しく走れます。
腹減った…。道の駅「パスカル清見」(9:00)に着いたけれど食堂は
まだ開店前でした。
ユルく見えた坂ですが郡上八幡市街からだと相当に長いのでかなりツラ
かった。それでもこうして辿り着けました。西ウレ峠(9:50)が今回最
初の核心部だと思っていたので、それを越えたことで安堵と爽快な気分
でイッパイです。
峠を越えたら後はひたすら高山市街へと駆け下ってゆきます。こちら側
も渓流沿いのコースなので気持ちの良い景色が続きます。
高山市街では先ず陣屋前に行きました。偶然にも大祓をしていたので僕
もそのご利益を。
陣屋前からそのまま古い街並みを抜けて三川屋本店でお土産を買って駅
前通りにある橋を渡って、帰路につきます。昼食は甚五郎ラーメンのチ
ャーシュー麺にしました。ここの姉さんはオーダーを伝えるときにニコ
ッ(^_-)-☆って表情をするんですよ。
さて、復路での最初の核心部が小鳥峠です。距離は短いですが炎天下の
あの広い道路をえっちらおっちらと走ってゆくというのはツラい。
ここではインナーに落としてRギヤは二枚を残して何とか堪えました。
峠が見えた時には心底ホッとしました。覚えず、地蔵さんに手を合わせ
ていました。
小鳥峠を下ると清見ICです。そしてそのまま松ノ木峠にさしかかります
がここの登りはアウターで大丈夫。そして東海北陸自動車道を走行して
いる時に目にする高速道路の標高日本一海抜1055mの標識がある峠です。
軽岡峠をトンネルで越えてゆくと最後の隧道前にあるのが三谷の天然水!
こんだけ暑いと冷たくて美味しい水が何よりのご馳走ですね(←そんな訳ない)。
ひるがの高原(15:12)でサンドイッチとミルクを補給しました。分水
嶺公園は今日も賑やかです。ここからは快走の下り区間ですからあっと
いう間に白鳥へ。
さて、本日の大一番となる桧峠越えです。疲れた身にはここを避けるべ
きか如何かとずっと気になっていました。弱さゆえ油坂峠へルートを変
更する事も考えましたが、最後の頑張りどころなのでここは”克ち”を取
りにゆきます…
早々にインナーに落として激坂に挑みますが、Rギヤの残数は早々に少
なくなり初っぱなから完全にロープ際へと追い詰められてる状態。この
まま踏ん張っていても炎天下の下ではダウンするのも時間の問題です。
焦りを抑えつつ前谷橋前の木陰まで上がった処で「休息」をとりました。
休息をとって以降は坂の斜度も幾分緩くなったので、前半の辛さを思え
ば快適とさえ感じるくらいの道程です。桧峠(16:20)に着いてしまえば
後は下るだけー!
ガンガン下って行くと陽も傾いていることに気がつきました。何やら楽
に感じていたのは陽射しが柔らいでいたからですね。あとは見慣れた道
程を黙々と走って帰るだけです。
そうなると何だか気持ちが切れてダラダラしてしまい、そういう意味で
はツラいばかりの時間です。
ついでなので大野市街(18:16)にある御清水で水をがぶ飲み。途中の
コンビニで唐揚げ棒と豆乳で最後の補給を。
宇坂手前まできました、そろそろ暗くもなってきました。お尻も痛くな
ってきて立ち漕ぎの頻度も多めです…
安婆賀を越えて自宅へは20:10帰宅しました。アカン…明日のセンチュリ
ーランは不参加にしよう…しんさんスマン(-人-)
今回、ようやく目標の一つが達成できた。高山へ最初に行ったのが二十数
年前。プリンセスプリンセスが絶頂期の頃である。そして次の二十年後、
僕は何かに挑戦してるのか、感動してるのだろうか。