ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

常念岳東尾根 2023

2023-12-31 | 山登り

23・12・29 Thu 

年末年始の天候が良くないし、それを僕たちが乗り越えられる要素を探し
ても見つからない。皆で直前まで悩んだ結果、好天の二泊三日で行けそう
な常念岳東尾根にしました。未明にK市さんⅠ垣さん達と金沢を発って烏
川林道ゲート(8:00)へ。

 

 

 

 

ゲート前には幾台の車と出発準備をしている何人かの登山者の姿があり
ました。支度を済ませて積雪に覆われた林道を東尾根の取り付きへ進ん
でゆくと多くの足跡があり東尾根の人気の高さが伺えます。
東尾根取り付きから踏み跡を辿って尾根上に出ると少ない積雪上には踏
み跡が延びており、あとはこれを辿ってひたすら登ってゆくのみ。

 

 

 

 

幕営予定地としていた・2178を越えた辺りから適地を探しながら前進し
てゆきます。適地とするにはしっくりこない箇所が数か所あるものの良
い適地を求めて更に登ってゆくと尾根が狭くなり樹林帯を越えてしまい
ました。時間もあるので更に上へ上へと登って適地を求めたいところで
すが、皆で相談をして少し戻った小場にテント(15:00)を張ることにし
ました。そうしている間にも前常念の稜線から大勢の登山者が下山して
きます。年末の人気ルートはなかなかの賑わいのようです。水を作りな
がら夕飯のシチュー鍋をお腹いっぱい食べて就寝(20:00)

 

 

 

 

23・12・29 Fri 

四時に起床して朝食のラーメンを食べてノンビリとCoffeeを飲みながら
寛いだ後に出発(6:30)。樹林帯を越えて広がった視界の中には先行し
ている二人組パーテイの他に登山者の姿はいないようです。

 

 

 

昨日に下ってきた大勢の登山者の踏み跡が続いておりこれを辿ってゆき
ます。有ればあったで体力を温存できてありがたいですし、無ければな
いでルーファイの愉しみがありますね。

 

 

 

 

前常念(8:00)に着くと大勢の賑やかなトレースは無くなり、先行する
二人の足跡だけになりました。昨日に下ってきたあの大勢の登山者たち
はここ等あたりで進むのを諦めたのだろうか…。
ここに重いザックを置き、身軽になったアタック装備で常念岳を目指し
ます、先に延びる未だ荒れていない雪面に満足しながら。

 

 

 

それまでは微風程度でしたが、前常念岳を越えて稜線を進んでゆくうち
に西側から吹いてくる冷風が強まり正面から当たるようになってきまし
た。

 

 

 

常念岳直下は緩斜面ですがカリカリした感じの雪面で緊張しました…💦
先行した二人に迎え入れられて常念岳に到着(9:08)。好天の山頂から
眺める雪に覆われた穂高連峰や表銀座にかけての景色には冬ならではの
見応えがあります。

 

 

 

 

常念岳山頂からは三俣コースから下山して車へと戻りました(15:00)。
予定では二泊三日の日程でしたが、予想よりも早く下山できたことや明
日未明の天候が崩れて雨天の下山になる事を嫌って頑張って歩いて帰る
ことにしました。

こんな感じの年末山行になりましたが、また来年に向けて頑張りたいと
思います。皆さん、車の運転や食当等ありがとうございました。

 


荒島岳 ~勝原から~ 2023

2023-12-24 | 山登り

23・12・24 Sun 

今夜がChristmas Eve…だからなのかな、車も疎らな景色の勝原登山口か
ら荒島岳を目指して出発(7:10)。旧ゲレンデトップを越えた辺りで先
頭者に追いついて以降、本格的なラッセルが始まりました。先頭を交代
しながら黙々とラッセルをして進んでゆく間にも、後ろでは幾人かの登
山者が追い付いてきて渋滞がはじまりました。

 

 

 

 

シャクナゲ平手前(11:40)で左手の鞍部へとトラバースをして山頂を目
指します。ここで山頂を目指す僕たちを含む登山者三名とシャクナゲ平へ
の登山者とに分れました。

 

 

 

モチガクラを喘いでラッセルしている間に二名が追い付いてきて、登頂を
目指す登山者は五名となりました。以後は※コンパニオンスタイルでラッ
セルを回して前進してゆきます。前荒島(13:40)のところで二名が登頂を
断念し、残るは三名…。※旅行中などで偶然知り合った道連れと行動を共にすること。

 

 

 

僕たちの前を行く単独の方のガンバリが功を奏して荒島岳に登頂(14:20)
し、三人で労いの握手をしました。僕の目にはさやかな景色の今日の山頂
です。とはいえ、日没までの時間が迫ってきているので早々に下山して、
誰もいない駐車場(16:40)に到着。

 

 

 

今日は遠方から荒島岳まで来てくれた浅ちゃんのおかげで荒島岳に登るこ
とができました。目的のルートを辿ることは今回できなかったけれど機会
をみて再挑戦したいと思っています。お疲れさまでした。

帰宅するころには陽も沈み一時間ほど過ぎてはしまいましたが、何とか我
が家のイブニングには間に合ったよう。というわけで浅ちゃん、山行後の
銭湯に付き合えなくて…スマヌ…


西穂高岳 西尾根 2023

2023-12-19 | 山登り

23・12・18  Mon 

僕たちが新穂の駐車場をスタート(6:20)するころに3パーティ程が先行
してゆきましたが、どうやら槍方面のようです。穂高平の牧場跡から西
尾根に取り付きますが、前日までの寒気の影響で降り積もった粉雪まみ
れの藪漕ぎスタートとなりました。

・1946辺りの緩やかな所からワカンを履いて進みますが尾根が狭まって
くる頃になると積雪は再び少なくなり、これくらいならワカンが無くて
も進めそうだなとか思いながら登ってゆきました。

 

 

黙々と登って2400mの鞍部(14:00)に到着。この先のテント場候補にな
りそうな場所を考えますが、風の影響を避けたい僕にとっては本日のテン
ト場はここが無難に思えます。なんやら中途半端な行動終了時刻となって
はしまいましたが。

さて、行動を終えてテントへと入りますがとても寒い!以前ならテント内
ではそれなりに温かく過ごせていたように思うのに今シーズンは寒い寒い
と思うばかりで温まりが足りていない。そんな感じでテント内では今夜明
日の分の水やお湯を確保しながら夕飯を食べて水分を補給して19:00就寝…

 

 

 

23・12・19 Tue

四時に起床して朝食を摂って五時過ぎから出発準備と撤収にかかり7時前
にテント場を出発。小岩場を絡んで西尾根の岩稜上に抜けると一気に展
望が開けました。とりあえず北西尾根とのJ/P目指して黙々とツボ足ラッ
セルで登ってゆくのみ…。

 

 

 

 

 

J/Pまでの道程はなかなか長く感じますが、西穂の稜線の景色を見ながら
登れるので天候さえ良ければ何らモンクはありません。

 

 

 

北西尾根とのJ/Pから西穂の山頂までが西尾根のハイライト。ルーファイ
がとても大切です、何もここだけに限ったことではないけれど。トレース
するには怖そうな岩稜区間の基部を巻くように小さなリッジを幾つと回り
込んで先のルートへと繋いでゆきます。

 

 

 

 

第二岩峰を越えるころには間近に見える穂高の稜線の景色に目がむきます。
再び岩稜の基部を回り込んでルンゼ状を登ってゆくと岩稜は緩やかなにな
り怖い箇所はここで終了。後は適当に岩稜上を辿って登ってゆきます。

 

 

 

 

そうして西穂高岳山頂に到着(10:45)J/Pから思っていたよりも時間が懸
かりましたが天候が良いうちに登れてよかった!とはいっても折り返し地
点でもある山頂は下山の始まり、独標までは気が抜けないです。山頂直下
のルンゼ状の所は20mの懸垂で通過して少しずつ天候が良くない方へ向か
っている中、ピラミッドピーク(11:44)に到着。ここでトレースに在り付
くことが出来て ひと先ず安心…💦

 

 

 

 

独標(12:10)で初めての登山者に会い、山荘(13:10)へと近づくにつれ
下山したような心地になってきました。新穂へはボッカ道から下るつもり
でいましたがルートが判り難い程度に積雪があったので素直に、でも少し
悔しく思いながらロープウェイで下りました。
今回の山行は年末年始の山行の課題が垣間見えたような内容だったので、
装備等を少し見直してガンバりたいと思いました。Ⅰ垣さん、今回もあり
がとうございました。


経ヶ岳 2023

2023-12-10 | 山登り

23・12・10 Sun  

「雪山へわたしを連れて行ってね」という妻と一緒に経ヶ岳へ行ってきま
した。荒島岳でもよかったのだけど、ノイズが少なくてトレースがなさそ
うな経ヶ岳の方に決めました。
登山口(6:30)を発ち林道を越えた辺りから斑に雪が見え始めました。 保
月山(7:42)からワカンを履いて スノーシューのトレース跡を追います。
杓子岳と中岳との鞍部から切窓へと下ってゆくそのトレースと別れて中岳
(9:00)へ。幸いにも切窓から先はノートレースとなりました。

 

 

 

切窓から山頂への登り返しで妻と交代しました。途中で代わるかなと思っ
ていましたが最後までラッセルをしてくれました。とても頑張っていたの
だろうと思います。 ようやく着いた経ヶ岳山頂(10:06)からは 静かな雪
原の向こうに白山連峰を望むことができました。そんな景色を眺めながら
ノンビリとお昼ご飯を食べる時間を満喫した後、ヨロヨロと下山しました。
今日は生憎の空模様でしたが中岳から経ヶ岳で過ごしていた時間帯はとて
も良い天候に恵まれて善い山行になりました


裏同心ルンゼと石尊稜 2023

2023-12-06 | 山登り

23・12・4 Mon 

黄連谷から甲斐駒ヶ岳への登頂に向けて、先ずは裏同心ルンゼで昨年の
感覚を思い出しながらⅠ垣さんと攀じりに行きました。赤岳山荘を発っ
て(8:20)南沢から行者小屋(11:00)へ。テントを張ってアタック装備
で中山峠を越えて裏同心ルンゼへ。
早速、F1をリードで登ってみますがなかなか怖ろしい…上手く氷に立てず
尚更怖ろしい…そんな感じでなんとか越えることができました(14:10)。

 

 

 

F2はフォローで登ります(14:40)。氷に乗れるように意識しながら一歩
一歩と上がりました。F3のリードのときはF1の時と比べたら足で立てたよ
うな気がしてよい感触を得ることができました。その後、このままルンゼ
を抜けて大同心稜からの下山も考えましたが、日没時間を考えて同ルート
を下降して行者小屋(17:08)へと戻りました。

 

 

 

 

やっぱり誰もいない行者小屋に到着。分かってはいてもこの時間で既に
日は沈んで暗くとても寒いです。テントに入りコンロを焚きますがなか
なか体が暖まらず落ち着けない。夕飯を食べた後も寒くて堪らない僕は
寒さに弱くなってしまったのだろうか、八ヶ岳の冬は今よりももっと寒
いはずなのにと憂いてしまいました。ガスのカラ焚きをしても勿体ない
ので早々に就寝 

 

 

 

23・12・5 Wed 

4:00に起床。昨夜に比べたら寒さが和らいだように感じながら朝食をいた
だきます。自分ではお腹イッパイな感じになりましたが、食べた量はいつ
もよりは少なめのようです…💦
行者小屋(6:30)から中山峠を越えて三叉峰ルンゼを見送り鉾岳ルンゼか
ら石尊稜へ。久しぶりに石尊稜に取り付いてみるとボロい岩の草付みたい
になっていた。次回来ることがあるなら三叉峰ルンゼ側から取り付きだな。
石尊稜の核心は下部岩壁(8:40)の1P目です、ここはⅠ垣さんがリード。
以降はツルベで進んで行きました。

 

 

 

下部岩壁を越えると緩やかな稜線となり、上部岩壁までの間は愉しい岩
稜歩きが愉しめます。もっと積雪が多いと更に面白いだろうと思います。

 

 

 

ここまで登ってくるとロケーションがよいです。上部岩壁(10:50)は
岩稜を攀じっていきます。2ピッチで上部岩壁を終了(11:20)。あと
はロープを引きずりながらユルユルと上がって登山道(11:30)に合流
して終了。

 

 

 

あとは登山道を辿って地蔵ノ頭(12:25)から行者小屋へ下山しました。
身軽なアタックザックからテントを撤収して重荷となったザックを背負
い復路の長い道程の南沢を黙々と辿って車へ戻りました💦
今回は八ヶ岳西面のルート二本を一泊の日程で登ってヨロヨロになって
しまった僕ですがⅠ垣さんのおかげで充実した時間を過ごすことができ
ました。ありがとうございました。