ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

別  山   2022

2022-11-27 | 山登り

22・11・27 Sun 

雪が積もった白山に登るのも良いなと思ったのですが、別山に登ったこと
が無いと云う妻の気持ちに忖度して行ってみました。別当出合から白山へ
登るよりも5㎞長く歩いて150m多く登るということを考えてみたら、標高
でこそ劣っても白山を凌ぐ登り甲斐という点において、それもよい選択な
のだろうと思います。
ということで市ノ瀬(6:07)に車を置いて出発。別山登山口からチブリ小
屋(8:49)へ。

 

 

 

こうした白山の山容を満喫しながら登ることが出来るのもチブリ尾根なら
ではです。

 

 

 

御舎利山(9:55)に立ってようやく県境東側の景色が飛び込んできました。
北アルプスは今日も変わらずそこに聳えているのですね、そして明日もそ
の次の日もこの先もずっと。

 

 

 

 

御舎利から別山山頂(10:09)までの間が今日のご褒美になるでしょうか。
本日は風が冷たく強いので陽だまりがある御舎利への鞍部に戻ってそこで
カップ麺とおにぎりを食べました。短い時間ではありますが、こうして過
ごす時間の中に下界では味わえない心地よさをちょっぴり感じながら。

 

 

 

 

 

寒風に曝されていた稜線を後にしてチブリ小屋(11:42)まで下ってくると
辺りは11月も末とは思えないようなポカポカ陽気でした。まだ登っていな
かった山に今回こうして登ることが出来て良かったねと思いながら市ノ瀬
へと戻りました。


Sierra cup

2022-11-22 | その他

22・11・19 Mon 

キャンプ用品をガサガサとひっくり返していたら以前からスタックされ
たままになっていたシェラカップに気が向いたので出してみました。
ちなみにシエラカップ( Sierra cup)は登山やアウトドアの場において
簡便な炊事具や食器として、それなりに登山でも使用されていました。

 

元来はSIERRA CLUBと呼ばれる自然保護団体が会員証の代わりに制作して
配った事が始まりだと言われていて容量は250ml。そんなシエラクラブカ
ップなのですが、あまりに人気が高いためシエラクラブの公式カップだけ
にとどまらず同種の製品を各社が製造しており今に至っているらしい…、
僕はそんなこと知りませんでした…(Wikiから引用)。
上の画像は元祖シェラカップとWOODSとスノーピークのもので各250ml。

 

 

 

 

そして、シェラカップと共にアウトドア3大カップと称されているロッ
キーカップ(左)とカスケードカップ(右)。カスケードカップとロッ
キーカップはバックパッカー(C.R.HILL)が考案し作り始められたとされて
いる物で容量1パイント(473ml)。ハンドルが折り畳めるという所がロッ
キーカップと異なります。容量は1パイントサイズとハーフパイントサ
イズが存在しているようです。

とはいえ重くて嵩張るこれらのカップ達に簡便な炊事具や食器等という
実用性を見いだせない僕は、これらを再び押入れに仕舞いこみました。

 

 

 

 

そうそう、ようやく旬なヒラタケ採れました


剱岳 早月尾根 2022

2022-11-21 | 山登り

22・11・19 Sat 

今回は僕達が登る前日に登頂している人がおり早月尾根にはトレースがで
きていてラッセルはなくそして翌日の天候が思わしくないこと等を考慮し
て、馬場島から日帰りでの登頂に切り替えて麓で一泊するというⅠ垣案で
11月の早月尾根からの剱岳山頂を狙ってみました。
前夜に現地に集合してⅠ垣さんKちゃんY子さん僕の四人で馬場島(4:20)
を出発。

 

 

 



そして眺望のよい丸山(9:15)にて休憩。ここまでの様子で体調が捗らなさ
そうなKちゃんにⅠ垣さんが付き添う形で二人はここ丸山で折り返し下山す
ることになりました。
ここまで四人で来たのだし、それを活かし諦めないためにもこれより先はY
さんと僕で気持ちを新たに二人に見送られながら剱岳を目指して出発!

 

 

 

 

昨年のキビシかった山行内容とは大きな違いを感じながら、日帰りの身軽さ
とトレースのおかげで順調に進んでゆけます。途中の2600ⅿ(10:40)で小
休止。

 

 

 

 

獅子頭を越えてもまだ夏道通しでトレースは延びており、そのまま別山
尾根の分岐へ。Y子さんに云われて目を丸山ピークへ移すと二時間を経た
今も丸山ピーク上に淡く黒い点のようなものとして映る二人を認識でき
ました…、下山せずに今もそこに居るのでしょうか。

 

 

 

 

別山分岐に立つと視界が一気にひらけて冬山らしい景色の真っただ中に
いることを実感しながら眼の前の剱岳山頂を目指して進んで行きます。
雪がない時期と比べて積雪のある今回の方が山頂への僅かな道程さえも
近く感じます。

 

 

 

 

 

こうして今年も剱岳山頂(12:30)に到達することができました。ここでも
目を丸山ピークへ眼を移して見てみると何となく黒い点のようなものが認識
できるように思いますが…、二人はまだそこに居るのかな等と話しながら山
頂で20分程の時間を満喫してから下山しました。

 

 

 

 

早月小屋(15:20)へと下る途中で丸山ピークに見えていた黒い点は消え
ていたので、やはり二人は僕達が登頂するまでそこに居たのだろう…。
その後もひたすら歩き続けて陽が落ちて暗くなった馬場島の中に仄かな
灯りを発するテントへと到着(18:12)。これでようやく本日の行動を終
えたのだなと思うと何とも言えずホッとした気分になりました。

結果的に二人は丸山で四時間を過ごしてから馬場島へ下山し、夕飯の段取
りや鍋料理を作ってくれていました。おかげで僕たちは下山して間をとら
ずにそのまま美味しい夕飯へとありつくことが出来たのでした。その夜は
早めの就寝…(21:00)。

   

 

 

 

翌日はテントで朝食の善哉を食べてから麓の温泉へと移動。ひと心地つい
た後、桜ケ池の施設でボルダリングをして過ごしました。一人のオブザー
バーと二人のコーチのもとで充実した時間を過ごすことができました。

山の仲間とは得難い宝であり、また大切な宝なのだと思っています。皆さ
ん、今回もありがとうございました


日野山 2022 ~ キノコ鍋 ~

2022-11-14 | 山登り

22・11・14 Mon 

今日は日野山へキノコ採りに行きました。T田さん、妻と僕の三人
で沢ルートから登って日野山山頂でS木さん、K尾さんと合流の予
定です。少し肌寒い天気のなか中平吹川の流れに沿って水際を進ん
でゆきます(9:00)。

 

 

 

 

過去の水量と比べると今回の谷の水流はとても少なく、その分歩き
易いです。岩のヌメリにさえ気を付ければ。

 

 

 

 

谷の中程にある滝場は右岸からまとめて捲き上がって岩の隙間から清水が
湧き出す源流(10:40)へ。

 

 

 

 

 

最後に沢の源頭を詰め上がる途中でキノコを採って、それから二人と
待ち合わせした山頂へと向かいました。キノコを採っている間、知ら
ず知らずのうちに息を止めているせいでしょうか、なんとなく酸欠に
なった気分です…。

 

 

 

 

 

日野山山頂(11:50)でS木さんK尾さんと合流して五人でキノコ
ホルモン鍋を囲んで美味しく過ごしました。里山の長閑な環境の中
で皆からのお汁粉やらCoca-ColaやらケーキやらCoffeeやら〆のラ
ーメンまで頂けて、食いしん坊の僕には幸せイッパイな時間です。
その後、平吹へとのんびりと下山しました(15:05)。

今日は美味しいひと時を過ごすことができた、そんな大満足の一日
となりました。皆さん、ありがとうございました♪


前穂高岳北尾根 2022

2022-11-12 | 山登り

22・11・9 Wed 

冬山という感じでもなく、かといって雪がないわけではない今の時期の
3000m峰への山行は何かと微妙な感じがします。2003年の11月に前穂高
岳北尾根へS田君と行ったのを思いだして、今回久しぶりにアイゼントレ
を兼ねて訪れてみることにしました。
閉山を前にして閑散とした上高地(7:24)を発って徳沢(9:05)へ。

 

 

 

 

徳沢から奥又白谷へと入って松高ルンゼに沿って付いている中畠新道を辿っ
て奥又白池(13:20)へ。ここで水を2Lずつ汲むついでに休憩。

 

 

 

 

奥又白池から五六のコルを目指してトラバースしてゆきます。雪で踏み
跡が埋まりルート取りに迷いますが何とか五六のコルへと延びる尾根に
辿りつけました。標高を上げるにつれ風がだんだんと強くなってゆくな
か気力体力を絞りだしてようやく五六ノコルに辿り着きましたが、そこ
は強い風が吹きまくっているばかりでテントを張るスぺ-スも見当たら
ないただの狭い鞍部でした(15:44)。

 

 

 



一見してこのコルに風を凌げそうな幕場はないことは明らかなので、あち
こちと探し求めた末に六峰側へと上がった台地に僅かな斜面を見つけるこ
とが出来ました。雪壁を築いて強風の中でテントが飛ばされないようにロ
ープも駆使して這松や岩からテント本体に8カ所を綱で固定したところで
テントへと入りました。
これだけ風が強いと明日の北尾根はいろいろと厳しいかも思いつつ、夕食
のほうとう鍋を食べて遅めの就寝(21:30)。その後も時折凄まじい風がテ
ントを揺らす中、こうして横になって眠れることができただけでもよかっ
た、と思いながら眠りました。

 

 

22・11・10 Thu 

昨夜に比べたら強風はおさまりましたが、それでも風がテントを時折り叩き
つけてきます。本日の行動を案じながら起床して(4:30)朝食の雑炊をいた
だいて陽が昇った頃に遅めの出発(7:00)…💦

 

 

 

 

このまま強風が続くようなら撤退かな、と思いながら五峰へと登りますが
意外と強風は感じずそのまま四峰へ。ところが四峰の登りで二度もロープ
を使うルートを辿ってしまいました…、前回の僕の記憶ではそんな箇所は
なかったのに…。

 

 

 

 

三四のコル(10:40)で休憩。三峰では3Pロープを出して登りましたがルート
が今一つよくない…、二人ともそれぞれがここを登って経験しているはずなの
に迷いながら三峰の山頂へと攀じっていきました。

 

 

 

 

最初のピッチを終えて次のピッチのチムニーの右側のルンゼ状(12:23)
のところを抜けた後は階段状でそのまま三峰の山頂だな…と思っていた
けど、そんな僕の記憶とは違っていて一苦労しました…💦

 

 

 

 

なんとか三峰に立ち、つづく二峰(14:05)越しにようやく本峰を近く
に感じることができてホッとしました。

 

 

 

 

念のために二峰を懸垂で下降して、僅かに登り返して前穂高岳(14:26)に
到着…、閑な山頂です。

 

 

 

 

さて、最終バスの発車時間が17:00なのでのんびりとはしていられない状況
です。重太郎新道を慎重に下りつつも頑張って上高地へと歩いてみたけど、
最終バスどころかタクシーさえも間に合わず本日の帰宅を断念…(18:40)。
小梨平で一夜を明かし、翌朝一番のタクシーで帰宅することになりました。

昔と同様に前穂北尾根を一泊で行けるという思いは甘かったのかもしれませ
ん。当初から二泊三日の計画であれば行動時間の不足の影響も十分に吸収で
きたかなという思いはエクスキューズでしかないかもしれないし。今となっ
ては登山には日程や体力にも余裕が必要なことを今回あらためて実感した、
そんな山行になりました。