ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

立場川本谷 2023

2023-07-14 | 山登り

23・7・11 Tue  

予定していた山行日の天候がよくないので八ヶ岳辺りであれこれとルー
トを探していると、立場川本谷の記事が目にとまったので遡ってみるこ
とにしました。あの谷筋が立場川なかと頭の中で赤岳~阿弥陀岳~ツル
ネの源頭の景色を想い浮かべていたらい、いよいよ良いルートのように
思えてきました。

 

 

 

舟山十字路に車(7:53)を置いて立場川へ延びる林道を歩いてゆきます。
昔あったはずの旭小屋を目にすることもなく林道の終点辺りから入渓。
新鮮な印象をうけながら初めて入る沢の景色を仰ぎ眺めているとだんだ
んと側壁が起って川幅も狭くなってきました。

 

 

 

 

この辺りが谷ノ廊下と云う辺りなのかな…⁉ 登れそうにもないこの滝を
避けて左側へと回り込んで水流の無い箇所からⅠ垣さんがA0で突破してく
れました。3m滝と同じようにここもハングしているので乗越す箇所はそ
れなりにキビシイー💦

 

 



廊下を抜けると再び穏やかな沢床の景色へと戻ります。立場山側の斜面
には城塞のような壁が梢の隙間から見え隠れしていて途中の斜面には風
穴跡や大きなの岩屋(12:54)もあります。
それにしても水が冷たく感じてきました、標高が上がってきたからかな。

 

 

 

 

穏やかな沢床を歩いていると両側の側壁が今にもくっつきそうなゴルジュ
のような景色が目の前に現われてきました。暗峡(13:20)なのかな…? 
最初はそれほど通過困難な箇所もなく通過できました。

 

 

再び側壁が狭まりゴルジュの突き当りを曲がったところで飛沫を上げてい
る滝を越えて一段奥へと進んで行くとそこには4m程のハング滝が懸って
いました。見るからに通過は困難なものに感じたので、ここは一旦暗峡入
口へと戻って左岸から高捲いて越えることにしました。

 

 

 

左岸から高捲いて4m滝の真上辺りから上流へと延びているバンド
を懸垂で伝って沢床へと降り立ちます。

 

 

 

つづく突き当りの滝を右側から高捲くと暗峡の出口(13:43)です。以降、
曇り空と標高のせいか風が吹くと体が冷えて肌寒い感じがする他は快適な
沢歩きになりました。

 

 

 

どことなく草原のように見える源頭を遡ってゆくと中岳~阿弥陀岳間の鞍
部へ詰める左沢と中岳~赤岳縦走路へと延びる右沢との二俣(15:00)にな
りました。雨風をそれなりに避けれそうなロケーションなので本日はここ
で泊ることにしました。
夕飯のビーフンを食べ終えた頃になって雨が降ってきたのを潮にテントに
入り早々に眠りました…

 

 

 

 

23・7・12 Wed 

目が覚めて(5:00)外を覗くと青空が広がっています。今日は良い天気
になりそうだなと思いながら朝のラーメンを食べてから出発(6:40)。
そのうち陽射しはなくなり風が寒く感じるようになってきましたが、草
原状のような沢筋を藪漕ぎもなく登れているので気分はイイ感じです。

 

 

 

中岳鞍部の登山道に出るまで残り100m程を残した所でとうとう靄と這松
と石楠花の藪によって行く手を塞がれてしまいました。藪漕ぎに喘ぐこと
15分程を費やし漸く登山道に飛び出してこのツラい藪漕ぎから解放されて
ホッとしました(8:10)。あとは登山道を辿るのみ。

 

 

 

 

阿弥陀岳の山頂(8:30)に着いても視界はないし風もあるし、とにかく立
ち止まると寒いので早々に御小屋尾根から舟山十字路(11:13)へと下山し
ました。
雪山のイメージが強い八ヶ岳でしたが、今回の山行で印象を新たにするこ
とができました。Ⅰ垣さん、今回もサポートいただき、ありがとうござい
ました。