ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

湯俣川 硫黄沢右沢 2024

2024-09-14 | 山登り

24・9・12 Thu 

以前から気になってはいたけれど、なかなか行く機会のなかった硫黄沢を
遡ってみました。
新穂(5:45)から小池新道を辿って双六小屋(12:10)へ。小屋からひと登
りして登山道が樅沢を横切る地点から入渓。湯俣川へと下ってゆきます。

 

 

 

なんだかとても長いアプローチのように感じる行程を歩いて漸く弥助谷
出合(16:02)に到着。更にモミ沢出合を越え適当な地点(16:45)で本
日の行動を終了。焚き火で濡れた衣服を乾かしながら夕飯の即席ヤキソ
バを食べて早めの就寝(19:30)

 

 

 

24・9・13 Fri 

四時半に起床して朝食のオートミールを食べてから出発(6:00)。意外と
面倒なルーファイを強いられながら湯俣川を下って硫黄沢出合(7:50)へ。

 

 

 

二年ぶりの硫黄沢の景色はあまり変わっていないに見えましたが、露天風呂
は埋まっていました。最初に現れる白いミニゴルジュを越えると広いガレ沢
の景色が広がります。

 

 

 

ここの標高は1900m。ソーダ色の流れは見た目には涼やかですが、ぬる
い水温と足元の地面から体へとまとわりつくムシムシ感で水際を遡って
いると汗ばんできます。暑さと硫黄臭を避けるべく河原の台地に上がる
と風が吹き抜けて清々しい。

 

 

 

気が付くと沢の水がソーダ色から濃灰色へと変わっていました。非日常
的な変化がある景色が続くので単調な沢歩きでも飽きません。

 

 

 

そうしているうちに白い滝ポイントに到着(9:00)。荷物を置いて高濃度
の石灰華を含む冷泉が湧き出ている所まで登ってみます。源頭に近づくほ
ど石灰華が多く溜まっています。

 

白い滝を見終えて硫黄沢本流へ戻ります。この辺は特に白い滝や白いしみ
出しが多くみられました。

 

 

白い滝を越えて少し登ってゆくといつの間にやら先ほどまでのぬるく濁った
流れから透明でひんやりした水流になっていました。

 

 

 

赤岳沢出合辺りまで来ると硫黄臭や水流のぬめりもなくキレイな水に見え
ます。

 

 

左沢を見送って右沢へ。振り返ると二年前に歩いた赤岳北西尾根を望む
事ができました。いつ見ても硫黄尾根の景色は素晴らしい!


 

 

源流部に広がる白い景色は白い滝のように石灰華で覆われた大スラブ帯な
のかなと勝手に想像をしていましたが、実際には石灰岩のような白い岩肌
の放つ色でした(11:10)。

 

 

とはいえ、今まで遠くから眺めてばかりでここに訪れる機会もないまま
過ごしてきた僕にとって、今回ようやくこの景色を自分の眼で見ること
ができて満足です。

 

 

急なスラブ帯の落ち口を越えるとナメ状の床(11:27)が延びる長閑な
景色が広がっていました。後はスカイラインに通っている登山道を目指
して登ってゆくのみ。

 

 

 

登山道へ出る前に沢装備をザックの中へと仕舞い、登山靴に履き替えま
した。沢詰めは藪を漕ぐことなく登山道へ合流(12:20)。

 

 

 

登山道に出た後は双六小屋を経由して新穂へと下山してゆきます。結果的
に早い時間に双六小屋(13:40)に着いたので泊まらずに下山することにし
ました。
イタドリケ原辺りからポツポツと雨に降られ、秩父沢手前からは大雨にな
りひたすら歩き続けて仄暗い新穂の駐車場に到着(18:20)して終了。
Ⅰ垣さん、今回もお疲れさまでした。おかげさまで予てから気になってい
た景色を実際に見る事ができました。しばくは課題を一つ片づけた心地で
日々を過ごせそうです。