ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

チンネ 中央チムニーaバンドbクラック

2024-06-21 | 山登り

24・6・18 Tue 

初日の今日は雨天のアプローチなので気が重い。明日からの好天が梅雨入
り前のチャンスなら今回の機会を外したくないという気持ちで池ノ谷へと
進んでゆくことができました。
馬場島(7:20)から白萩川を辿って雷岩(10:00)で渡渉をして小窓尾根を
乗越(12:12)して池ノ谷へと下り立ちます(13:00)。雪渓上に立つと全
身が濡れた状態なところへ冷気が加わり、湿った足元までもが冷えてきま
した…💦

 

今日は三ノ窓をベースにするつもりで二俣まで来たけれど寒風と体の冷え
で気が滅入ってしまった。三ノ窓へ全装を担いで上がるのを諦めて池ノ谷
二俣をベースにすることにして本日の行動を終了(14:50)。
幸い雨が止んで天気は回復してゆくようだし、近くの沢で水を摂ることが
出来たので水を作る手間もなく良かった。一方で体や装備は沢登りのよう
に濡れた状態なのでなかなか乾かせないままに明日に備えることになった。

 

 

 

24・6・19 Wed 

二時半に起床して朝食を摂って四時過ぎにベースを出発。昨夜から天気が
回復したおかげで岩が乾いていて良かった。三ノ窓(7:10)に着くとカッ
コいいチンネのある景色が広がりました。

 

 

 

三ノ窓の雪渓をトラバースしながら中央チムニーの取り付きを求めて進ん
で行きますがよく分からない。トポと実地を何度と見比べてようやくルー
トが頭の中で繋がりました。
いきなりⅢ+とは思えない怖そうな岩稜を前に、先ずはⅠ垣さんに1P目を
お願いして、以降はツルベで進んでゆきます(8:40)。

 

 

 

登攀のグレードは高くないとはいえ何とも言えない高度感があるので高所
恐怖症の僕は真剣です。2P目での終了点がある中央バンドまで上がると
声が届かないように思ったのでバンド手前の凹角内でピッチを切って短い
3P目で中央バンド(10:30)へ。aバンドスタート地点までは歩いて移動。

 

 

 

aバンドbクラック取り付きまで僕が登ります。bクラックは判り難いら
しいという心細い助言を頼りに突き当たりまでaバンドを登ってゆくとそ
れらしきラインが頭上に見えたので、ここでビレイ。
後は核心部と思われるbクラック1P目をⅠ垣さんにお願いして、続く2P
目を僕が登ってチンネの山頂に着いてbクラックは終了という流れです。

 

 

 

岩壁から解放されたチンネ(12:50)の頂は長閑で快適な場所です。ここ
で行動食を摂りながらギヤを整理して下降の支度をします。登山靴に履き
替えて、ホッとしました。
山頂からの小径伝いに下った懸垂ポイントから50m×1回で池ノ谷ガリーへ
下り立ちました。浮石だらけのガリーを下るのは其れなりに疲れましたが、
三ノ窓を経て池ノ谷を下るだけなので登攀に比べれば気楽です。

 

 

 

昨日とは異なり夏の様な陽射しに照り付けられた池ノ谷雪渓はグサグサに
なっていて気遣いなく下れました。途中の剱尾根R10で今日明日の水を確保
した後、ベース(15:50)へ下りました。早起きした眠気が出てきたせいか
怠いので早めの夕食を摂り、早めに眠りました。翌20日は7時過ぎにベース
を発ち、馬場島へ向けて下山(11:54)しました。

今回もⅠ垣さんのおかげでクライミングを楽しむことができました。剱岳の
景色や雰囲気を今年もこういう形で味わうことが出来て良かったです、お疲
れさまでした。


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