小学校の登下校、あぜ道を通りながら蛙を捕まえたり、用水路に笹舟を流して競争しながら友達と帰ったりしたことをセピア色の景色で覚えている。あぜ道を通ることは、都会に住む僕はもう出来ない。懐かしい田んぼの景色が目の前にあっても、人の土地だという気持ちで遠慮してしまう。何も考えることなく、あぜ道を通った小学生時代に戻れたらなと思うのは、僕だけではあるまい。
細工した筆で、針葉樹やら草やら描いてみた。ドライブラシで描いてみると、遠くにある木々の葉っぱの感じが出ると思う。「雑に雑に」描いてみるが、「雑さ」加減が難しい。雑に描くには脳みそが邪魔をする。