BORN To RUN
~LIVE To RIDE RIDE To LIVE~ バイクの整備・ツーリングのお話です。
 





 見よう見まねでサンスイのイングレーテッドアンプ AU-D907Fの修理をしております。
 ネットの先達のアドバイスで全く無知の電子工学?の大海原に木っ端の船で漕ぎ出しました。
 どこに到着するか、沈没するか分かりませんが、今まで見聞きしていた知識が、自身の体験で自分のものになりつつある楽しみに熱中しています。

 いろいろご教示いただきました皆様、本当にありがとうございます。遅々とした進行ですが、多分、前進していると思っています。引き続きよろしくご教示願います。

 さて、今回の修理ですが、プリメインアンプのパワーアンプ部に故障箇所を特定し、勉強も兼ねて全ての部品を基板から外し、部品単位で確認の上、組み付けるといったバイクや自転車でやってきた手法をそのまま行うこととします。

 写真を撮り忘れましたが、左側が最初に故障したことから、左側からコイル等一部の部品を除き全ての部品を基板から除去し、基板を清掃し、抵抗とコンデンサーの値を点検し、不備のある部品は交換しました。

 トランジスタは、アナログテスターのキロオームレンジで簡易な良否チェックをしましたが、増幅率が極端に悪化しているものを確認したくなりました。

 ネットで、トランジスタの増幅率を計測する回路の情報を得て作成しました。
 


 トランジスタの不具合は、テスタの簡易テストでは、2SA968の2個(kQ21、kQ25)以外には不良はありませんでした。
 他のトランジスタは、上記の増幅率の計測では、互換トランジスタよりは増幅率は少ないものの、低いなりに等しかったことから、今回は別途購入した互換トランジスタへの交換は保留しました。
 特に異常はなしと判断しました。抵抗のいくつかと2SA968 2個(のみが焼損していました。
 抵抗は、次の抵抗が不通(焼損)していました。
 kR45(390Ω),kR47(560Ω),kR48(100Ω),kR56(100Ω),kR58(39Ω),kR68(150Ω)

 上記トランジスタ2種(コンプリで計4個)と抵抗6個の他、電解コンデンサを全て交換しました。

 ダイオードはテスタの簡易テストを右チャンネル(これも問題はありますが(苦笑))との比較で今回は交換しないこととしました。

 これで良いのでしょうか?迷いはつきません。 回路図に焼けた抵抗とトランジスタを赤丸で囲って毎日眺めていますが、電流の通り道から「離れているから大丈夫か・・・」と考えたところです。


 右チャンネルも、不注意にパワートランジスタの足をテスターの測定針でショートさせてしまい、終段トランジスタを昇天させてしまったので、同様の作業を行いました。
 ただ、右チャンネルは、抵抗は外しませんでした。
 先達の「あんぷりん」さんのブログ記事から、抵抗は基板につけたままでも大まかなチェックができるとの情報を得て、実際にトランジスタ、コンデンサを外してからチェックしたところ、ほぼ誤差の範囲内で測定できました。(並列に接続してあるものは一応片足を外して測定しました。)

 焼損した抵抗は、以下の通り。
 kR47(560Ω)、kR48(100Ω)の2つは焼損、kR46(390Ω)、kR70(220Ω)、kR71(220Ω)の3つは、正常値でしたが、カラーコードの色が白くなっていましたので、一応交換しました。
 トランジスタは、kQ21(2SA968)が焼ききれていましたので、コンプリで2種4個を交換しました。
 電解コンデンサ2個を交換しました。

 左右のkR47、48が焼損していたことが今回の故障での共通点です。これが重要な意味を持つことは感じながらも、原因、故障の方向性と併せて考えがまとめられないところが無知の悲しいところです。



 今回の故障について、パワーアンプの前段の基板への与えた影響は不明ですが、何となく「無事なのではないか」と

 一応、電解コンデンサを全て除去し、その上で抵抗を基板に載せたまま測定することとしました。
 無茶苦茶大変な作業でしたが、全ての抵抗が正常であることを確認しました。

 そうなると
 大量の電流が流れたことはない => トランジスタとダイオードは無事 と安易に考え、
 電解コンデンサだけニチコンのオーディオグレードに交換することとしました。

 原因は後部基板にある。
 複数個所を触ると不具合箇所の特定が難しくなる。
 と、過去のオートバイ等の修理から得た考えで今回FET、トランジスタ等全て買い揃えていましたが、今後の補修のためのストックとして保存していくこととします。

 終段のパワートランジスタを除く全ての部品が装着できました。
 今後の作業は、基板のきょう体への組み付けを行い、

Step1 センターDC 0V調整 左右
Step2 バイアス電流調整 左右
Step3 パワートランジスタへの電圧を点検???

 Step3が問題です。
 パワートランジスタを装着せずStep1、Step2の作業がそもそもできるのか?
 回路図の要所要所に規定の電圧が示されているので、これをどのように理解するのかが、肝かと思うものの、どのように行うのかも不明・・・

 怖くて次の作業に進めません(爆)


 とりあえず、ここまでは来たものの、
 これから先が・・・
 ファイルならここでとりあえず保存すればいつでもここに戻ってこれますが、
 電子回路は、一瞬でこれまでの血のにじむような苦労が・・・

 再び勉強します。長考になるかも知れません(涙)

 先達の皆様、もう一押しよろしくお願いします。

 本来は、Yahoo知恵袋や、先達のブログ等へのご質問が筋なのかもしれませんが、事情を十分説明してご教示を賜りたく「横着」と思いつつご無礼をしておりますことをお許しいただければ幸いです。

 あ~これで3週ぶっ通しでアンプ修理に休日を費やしています。好きとはいえ 大変疲れました。 笑える日が来るのかと不安になり、泣きが入ってきました。

(追記)
 知らぬ間にバイクのブログランキングが3000番代からランク外に落こっちゃいました。
 バイクねたをご期待されている方には申し訳ありません。
 バイクは、アプリオの外装リフレッシュとフリーウェイの足回りの見直しをしなければと思いつつできていません。

 それにしても、このアンプを早く何とかしたい。
 一か八か終段トランジスタを付けて、整備書のとおりの2つの点検をさっさと済ませてこのゴミ箱と化した部屋を片付け夏を迎えたいです。

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コメント ( 10 ) | Trackback (  )


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コメント
 
 
 
最終段階ですね (あんぷりん)
2012-06-18 00:54:26
いよいよ「最終段階」にこぎつけられたようですね。
さて、終段のパワートランジスタを取付けていきなり電源を入れる度胸は
私も持ち合わせてはおりません。

そのためにドライバ段までの動作に問題がない事を確認してからパワートランジスタを
取付けるようにしています。

拙ブログでは昨年の5月、AU-D907F EXTRAの記事が参考になるのではと思います。
「8日目」にエミッタ間電圧がRch1.166V、Lch1.106Vとなっていることを確認していますね。

終段トランジスタを取付けずに電源を入れて、ドライバトランジスタ2SA968のエミッタと
2SC2238のエミッタ間の電圧が約1.2V程度になっていれば一安心ということになります。
回路図をお持ちなら恐らくパワートランジスタのベース電極の電圧が0.6Vと-0.6V程度に
なっているはずですが・・・

センターDC 0V調整はほぼ中央にセットしておきます。
バイアス電流調整は少し左右に動かしてみて、上記1.2Vがわずかに変化するようなら、
終段トランジスタを取付けても問題は起こらないはずですよ。

より安全を確保するなら、終段に±電源を供給するラインに10Ω1/4Wの抵抗を挿入してから
電源を入れる方法もあります。
これなら終段に大電流が流れると抵抗が犠牲になってくれますからね。
 
 
 
昨日のコメント (あんぷりん)
2012-06-18 19:06:54
昨日のコメント、届いていますか?
 
 
 
Re:最終段階ですね (風民(管理人))
2012-06-18 22:19:50
 あんぷりんさん
 コメントの公開が遅れご心配をお掛けしました。
 コメントについては、まったく意味不明のコメント(破廉恥関係)が、たまにありますので、僭越ながら即時公開のオプションを外しております。
 スマートフォンに移行しましたので、出先から公開できるよう以後気をつけます。

 そこで、
 本日も的確なご教示ありがとうございます。
 パワーアンプ前段は、記事にもありますとおり抵抗器の焼損が無いことだけを理由に障害から切り分けて整理していますが、「最終段階」でよろしいのでしょうか(喜)
 あんぷりんさんの、事前の手当て

>終段トランジスタを取付けずに電源を入れて、ドライバトランジスタ2SA968のエミッタと
2SC2238のエミッタ間の電圧が約1.2V程度になっていれば一安心

で、意を決し週末にでも基板を組み付け挑戦いたします。

 正直、いまいち分かっていないのは、「2SA968のエミッタと
の2SC2238のエミッタ間」の電圧が、1.2Vであることの意味です。
 PNPとNPNのトランジスタが、コンプリで抱き合わさっていますが、これが1.2V以内であることは、NFBのバランスを取ることと理解し、0Vとなるのが理想としつつ、とりあえず調整前でも最低±1.2V以内であるべしと腹に入れていますがよろしのでしょうか?

 今日は、あんぷりんさんの「AU-D907F EXTRAの記事」をもう一度寝室で拝見させていただきながら就寝させていただきます。
(過去に拝見した記憶がありますが、当時は意味が良く理解できませんでした。)

 「最終段階」非常に心地良い響きですね。
 私は、そうであれば嬉しいのですが、奈落への最終階段を登っているような予感がしてなりません。

 あんぷりんさん、毎度のことながら、貴重なご教示ありがとうございます。ネットの恩恵をマックスで享受できる幸せを感じ、お礼に重ねさせていただきます。

 
 
 
 
Unknown (bitstream)
2012-06-23 00:43:50
>「2SA968のエミッタとの2SC2238のエミッタ間」の電圧が、1.2Vであることの意味です。
能動領域のトランジスタのBE間電圧は約0.6Vですから
PNP・NPNの終段トランジスタ2個で1.2Vなら、バイアス回路と終段ドライバーのトランジスタが正常であることが確認できます。

kR47が焼損していたということはkQ18 kQ19も怪しいと思うのですが
チェックされたのですから大丈夫?かなあ

風民さんはバイク修理に立派な木工
それからこのアンプのはんだの処理も上手そうで
とっても器用ですね。すごい!
 
 
 
Re:Unknown (風民)
2012-06-24 03:02:23
 bitstreamさん コメントありがとうございます。

>kQ18 kQ19も怪しいと思うのですが

 ご高察のとおりです。
 コンプリでトランジスタを購入し用意していたのですが、アナログテスタの抵抗(Kレンジ)での簡易チェックでパンクしておらず、増幅もしているようなので、純正にこだわる観点で使いまわしましたが・・・

 >「2SA968のエミッタとの2SC2238のエミッタ間」の電圧が、1.2V

 クリアできませんでした。(涙)
 いくつかのトランジスタのエミッタ電圧が回路図の指定と大きく外れています。電圧がふらついていますので、バリスタダイオードを疑っています。

 STV-3H Y,G及びMV-12が欲しいのですが・・・見つけられません。代用部品の情報を求めております。
 ご存知でしょうか?

 海外(確かロシア)で、発光ダイオードを入れて光らせている物を見ましたが・・・

 電気工作は難しいです。老眼と記憶力の衰えで、何度も何度も見比べながら遅々とした進行で、部品がないと通販でその都度取り寄せて・・・泣きが入りそうです。

 ご先達のノウハウのご教示でどうにか真似事をしています。ありがとうございます。
 
 
 
バリスタの入手 (あんぷりん)
2012-06-25 20:11:57
STV-3は「サトー電気」で手に入ると思いますよ。
http://www.maroon.dti.ne.jp/satodenki/index.html

MV-12は規格表によると、VD1212が使えそうです。

どちらも価格表の品名が「薄字」になっていますから
事前に在庫確認が必要でしょう。
(先月は「在庫あり」と回答いただけました)

発光ダイオードを使うのは、割合安定的な2.2Vほどの定電圧特性を
利用しています。
今回のケースとは使い方が違うのではないでしょうか。
 
 
 
Re:バリスタの入手 (fumi640617)
2012-06-26 07:23:42
あんぷりん さん
貴重な情報ありがとうございます。

さっそく照会してみます。
バリスタの良否に関して、デジタルテスターのダイオードチェックで、アノード力ソード間で1.7、逆は不通ならば良いように思っていますが、自信がないので、良品を買って検証してみます。
 
 
 
Re:バリスタの入手 (fumi640617)
2012-06-26 07:26:56
あんぷりん さん
貴重な情報ありがとうございます。

さっそく照会してみます。
バリスタの良否に関して、デジタルテスターのダイオードチェックで、アノード力ソード間で1.7、逆は不通ならば良いように思っていますが、自信がないので、良品を買って検証してみます。
 
 
 
Unknown (bitstream)
2012-07-02 21:54:59
その二種類って単なる複合ダイオードでバリスタじゃないですよ。
アンプでも単に順方向電圧をバイアスに利用しているだけなので
電気的にはふつうのダイオード2,3本で置き換えて問題ないですよ。
STV-3のほうは3本入りなので1.8Vくらいですから
赤とか緑のLEDだとちょうどそのくらいなので置き換えてもOKです。
青とか白のLEDは順方向電圧が高かったりするのでダメです。

ただ、MV-12は小さいヒートシンクにねじ止めされているモノですよね。
これはフィードフォワード出力段(kQ24 25 26 27)
の温度補償に関わるものでしょうからちゃんと熱結合してあげてください。
同じ形状のものが手に入れば楽ですが、VD1212が違う形だとちょっと厄介ですね。

あと忘れていたのですがメインの出力段なしでフィードフォワード出力段だけだと
こちらから負帰還がかかるので発振するかもしれません?
フィードフォワード段はなくてもアンプとして完全に機能するので
この辺を取っ払って調整してからあとで実装してもいいかもしれません。
非常に面倒くさそうですが。
 
 
 
Re:Unknown (風民(管理人))
2012-07-03 07:42:11
bitstreamさん コメントありがとうございます。
ダイオードは機能、規格等が良く理解できていませんので反芻させていただきます。ありがとうございました。
とりあえず、リードの片方を基板から浮かせデジタルテスターのダイオードチェックで良しと整理しました。

ブログの更新は、作業が一進一退で苦戦しておりご披露できる成果がなく、失礼しております。

後段の基板を整備しましたが、上手くいきません。
前段の基板のトランジスタを外し点検したところ2つほどNGでした。
心が折れそうですが、もう少しもがきます。
ありがとうございました。
 
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