BORN To RUN
~LIVE To RIDE RIDE To LIVE~ バイクの整備・ツーリングのお話です。
 




 中学校以来の友人の近藤君から、GW前半に九州まで行きませんかとお誘いを受けました。
 近藤君は古いハーレーに乗っていて、ファッションコーデにも怠りがありません。
 私といえば、最近バイクに乗ることもほとんどなく、ファッションもコーデどころかバイク以上に「ボロ」状態です。
 さしあたって、ブーツとブルゾンを何とかしなければと思い、おしゃれは足元から・・(笑) っていうことで、とりあえずブーツを新調しました。

 新調したブーツは「ガエルネ」で、オフロード用なのですが、ツーリング向けに振ったタイプです。 (最近のジャンルで「アドベンチャー」と言っているようです。)
 黒色で無骨なイメージは、オンロードバイクのBuellにも合うでしょうということで・・・

 オフロード用ブーツは、前回の酷道ツーリングで左右のふくらはぎのバックルが本体からもげてしまい、さすがにもうダメでしょう。
 オン・オフロード兼用で今回ガエルネを購入しましたので、さっさと廃棄しましょうと最後の別れ・・・

 20年以上ほとんどノーメンテナンスで酷使しました。
 オフロード用の中でも、モトクロス用ではなく、トライアル用です。トライアルの本場、スペイン製で結構お高かったような気がします。
 本革ですが足首が柔らかく、対候性も高く大変気に入っていました。

 最後のお別れにと、濡れ雑巾でさっと拭いているうちに、「ガエルネをこんな感じにボロボロにするのは少々惜しい」「オンロード用に温存したい」と思ってしまいました。治らんかな~ ダメなら捨てればいいだけなので・・・

 さて、いつもの迷走の始まりです。本当に自分の貧乏性に半ば呆れながら・・・


 先ず、硬質ゴムでできたバックルのベース部を似たようなもので制作します。
 厚紙に当てて、型を取ります。ベース部の欠損部は型どり後に適当に線を引きます。


 型紙を何度かブーツにあてがい、形を整えます。 


 材料となる硬質ゴム的な板を切り出し、バックルが装着できるよう穴をあけます。


 何となく・・・
 できましたが・・・
 イマイチ美観が・・・ ダメか・・・


 バックルを装着して、見比べてみたら・・・
 ん ん! バックル部に目が行き(ストラップが汚いので)、何となくいけそうなのではないか・・・と


 硬質ゴム的な素材は、直りゃーええわ 的な感覚なので・・・
 耐久性だけに着目して、手持ちの廃材の中から適当なものを選びました。

 何かと思われますか?
 普段、毎日目にしているもので、溢れるほど出回っているものです。

 トラックの前輪の後ろに必ずついている「泥除け」です。(笑)

 朝昼問わず、何万キロ、何十万キロ走るトラックの部品です。耐久性っていえばこれしかないかと・・・


 あてがってみました。
 何となく・・・良さげじゃないでしょうか? お恥ずかしいですが私的には OK ということで

 次は、どのように固定するかということが問題です。元々は、ミシンで縫い付けてあったのですが、さすがにできません。
 スキーのブーツのように相当な力で締めこむので、超強力な接着剤とリベットで固定する方法が浮かんだのですが、見た目にはハードな演出となり良いのですが、リベットの先がブーツ内側でくるぶしに当たるだろうということでNGです。


 悶々ともだえるように考え、最近買った「超強力 面ファスナー」(マジックテープのようなもの)があまりにも強力で、剝がそうとして指の爪が負けてはがれそうになってしまったことを思い出しました。

 これだけの面積の面ファスナーなら多分大丈夫? 上手くいったら、赤色とか色違いのベースを作っても面白いかな~ とか

 接着する面(ブーツ、バックルベース)をパーツクリーナーで脱脂して接着しました。耐久性は??ですが、自分で使うものなので OKとします。(笑)

 何となく・・・ 治った・・・ いや、治ってしまった・・・ ようです。

 これで、また、林道や、獣道でもガンガンと行けそうです。


 興に乗ってきましたので、一番右のワークブーツもオイルを塗布してクリーニングしました。
 このブーツも雨が降ってもガンガンと使い、ほぼノーメンテナンスでしたが、つま先のソールがほころびていましたのでついでに補修します。


 ほつれた内側の砂等をマイナスドライバーで掻き出し、接着剤が良く食いつくよう面を「掻き荒らし」ます。

 ヒートガンで、革とソールを熱して柔らかくし、接着剤を塗布して貼り付け、小クランプで固定します。

 ヒートガンで熱するのは、接着力を高めることと、革とソールが反らずに密着させるためです。


 クランプを一時外して写真を撮りました。クランプは、3日後の土曜まで放置しました。


 時計を見たら早や 夜の10時半 平日の水曜日です。明日の仕事に差しさわりがあるので、今日の作業はここまでとします。

 余談ですが、奥に掛かっている黄色の帽子(「HB-101」)は「シャレ」で買ったもので、これを被って外出したことはありません。(笑)

 田舎にいくと農家のお爺さんが被っているのを本当によく見ます。 ひさしが真っ平で、HipHop系のシルエットとお爺さんのギャップが面白いな~と思いヤフオクでポチッとしましたが、鏡の前で一回被っただけで、「こりゃ似合わん」と思い、オブジェとして掛けてあります。


 今回も、本当に貧乏くさいお話で、お目汚しでした。
 けど、愛着といえば愛着であり、美徳でもあると主張したい一方、そうじゃなくて執着だと言われれば否定もできず・・・

 「病気は薬で治りますが、悪癖は治りません」という話ですかね~ 多分(汗”)



  

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