いかがでしょうか(笑)?
グッと古ぼけた感じから良くなりました。
まあ、せこい小技なんですが・・・
続いて本丸のフューエルポンプの点検です。
このバイクは、エアークリーナーの説明でユニークだとお話ししましたが、燃料タンクも重心対策だと聞いていますが、シートの下にも2Lのサブタンクがあり、メインタンク4Lと併せて6Lを確保しています。
メインとサブのタンクが常にポンプで循環し、メインのリザーブ機能を使っているので、ポンプが不具合だと実質4Lの燃料しか使えないことになります。
更に困ったことに、当該ポンプはエンジンの吸気の際に発生の脈動(単気筒)をダイアフラムを介して機能させています。
万が一ダイアフラムが破れるとガソリンがキャブを通らず負圧で直接インテークマニホールドに液体として混入し、気化していないガソリンがクランクに流れ込み、エンジンオイルと混合することになり、エンジンやクラッチに著しい障害を与えることになります。
このバイクは、購入時にオイルから極めてはっきりしたガソリン臭があり、クラッチのジャダーも酷かったので、負圧側のホースを透明の物に変えて目視で混入を確認し、この障害を体験しています。
非常に重要かつデリケートな部品なので、メーカーは絶対に分解するなと整備書でも記載していますが、もう部品も出ませんので、やむを得ず耐油性と耐久性を考慮し、ニトリルゴムをホムセンで購入し、カットしダイヤフラムの代わりとしておりました。
以降、今まで特に障害なく使用してきましたが、今回、中古のポンプが手に入りましたので、分解はダメなことは承知で、自家製のニトリルと比較してみることとしました。
フューエルポンプを取り出し、分解します
矢印がガソリンの流れで、2枚羽根のマークがインテークマニホールドからの負圧です。負圧と記載しましたが、脈動で「吹・止」が交互に発生する力をポンプとして利用しています。
左が、多分相当期間経過しているだろう純正のダイヤフラムで、左が2008年3月に自作したニトリルゴムのダイヤフラムもどきです。
敗れはないので、負圧とガソリンの混入はないのですが、ニトリルゴムがブヨブヨと伸びております。
この状態では、張りがないので、脈動をポンプとして作動させる力を吸収してしまっている可能性が高いと判断し、アイドリング程度でもメイン・サブタンクを循環させることが理想なので、取り急ぎ左のダイヤフラムと交換することとします。
まあ、1980年代前半のバイクで、しかも極めて不人気車のユニークな機構をだらだらと記載しお恥ずかしいのですが、どんなことにも「マニア」な世界がありまして・・・
そうゆう人に対しては、このニトリルゴムの代用については大いに参考になるのではと思い書きました。
ポンプ=心臓なので、手術をするのには「止血」が大事です。
下の道具で止血、チューブ外し等を行いました。右から2個目がチューブ専用のペンチ(先端がホースを傷めないよう丸くなっています。)右から3個目がホースを外すSSTです。握るとV字型の爪が左右に開き、ホースと接続された相手を引き離すことができるツール)です。
※ほとんど使わないツールですが、無いと作業自体ができなかったり、無理に引っ張って手を怪我したりすることがあるので、こうゆうものは、「要る・要らない」じゃなくて、やるなら最低限持つ、買いたくないのなら店に頼めというものだと思います。
今回、古いガソリンを抜くために、満タン状態から一応、既定の6Lを抜きました。
※自作のニトリルゴムのポンプは、相当エンジンをふかせば、僅かながらも組み上げることができていました。
相当期間乗っていなかったので、WAKO’Sの「Fuel One」モドキを添加しました。(これ、多分同じメーカーの日産自動車向け製品です。)
最後に、チェーンに泥と一緒にこびりついた油脂をブラシで落として、チェーンルブを塗布しました。
チェーンのくだりは昼間の作業でしたが、以上で予定を超える作業が終了です。
時間は既に25時過ぎです。 急いで寝ました。
翌日のツーリングは、突然の寒波で天気雨にも見舞われ、凍えながら少しだけ走って早々に帰宅
バイクもキャブのアイドリング調整をしていなかったので、不調 惨敗でした。
しかし、改めてTLRの良さが実感しました。
180Kgを切る重量で、排気量は250CC 運転技量はなくとも山・坂・ダート最強 終いのパートナーとしていつまでも持ち続けようと改めて思いました。
とりあえず走るようになると、次は多少見栄えも良くしたくなります。
先ずは、シートですね~
トライアル車なのでシートは目立たない方が良いと、ボディと同系色の白地のシート地がやれてみすぼらしくなっています。
純正の青もイマイチで、ハーレーじゃあありませんが、本革を遣ってワイルドなテイストを狙ってみようかな~なんて考えています。