平成22年12月18日
8月下旬ころからメタボ対策で始めた自転車ですが、すっかり「はまって」しまったようです。
クロスバイクでも50Km位の距離なら、ゆっくりですが難なく走れるようになりました。
そうなると巷で見かける「ロードバイク」が気になってしようがありません(笑)
そんな折、無線のお仲間の鵜飼さんからロードバイクを格安でお譲りいただくことができました。
簡単な乗り出し整備をして、2ヶ月程の間で400Km程乗って面白さにすっかり夢中になってしまいました。
このロードバイクは、非常に軽く、しなりもあって走ってはとても楽しいのですが、20数年の間に数々のオーナーを渡り歩いてきたようで、塗装もやれて所々が剥がれ、トップチューブにも数箇所の凹みがあります。
「最新のロードバイクはどんなもんかしら・・・」とショップを覗いてみましたが、このバイクと同様のクラス(クロモリフレームで、変速機等のパーツ【「コンポ」という。】がSHIMANO 「105」)のバイクは20万円前後と結構な値段がします。
手持ちの資金で買えるロードバイクは、言葉が悪いですが「入門用」以前のもので、やがての「買換えは必至」と思われ買おうという気になれません。
そうなると、このバイクをリフレッシュさせる方が、リーズナブルではなかろうかと・・・毎度々の懲りないレストアモードです。(苦笑)
自転車の整備は全く初めてですが、バイクと同じ要領で外せる部品を次々と外し、分解します。
先ずは最も見た目が悪いフレームから整備をします。
この段階では、
① 凹みをパテで埋めて、同じ赤色を上からささっと塗装するか、
② 完全に塗装を剥がして地金から全塗装を行うかを検討しています。
① の方がパッと見は綺麗で作業の失敗リスクも少ないんですが、②が成功すると「新車」の雰囲気になります。
このバイクは、東京の巣鴨にあるサイクルショップ「ウェスティ」でオーダーで組み上げられたもののようです。
完全なレストアであれば、エンブレムやステッカーも再生するところですが、今回はこのビルダーに特別思い入れがないので、ここに記録を残しステッカーを剥がします。
上手くいけばの事で・・・
実は毎度の「妄想」を一つ
実はビルダー名、バイクのペットネーム、グレードも決まっているのです。(笑)
詳細は後々の作業の中でご披露しますが、
ビルダー名 : OGAWA工業 古くてカッコいいエンブレムを入手した 後日よく見たら「Ozawa」であることが判明(涙)
ペットネーム : BREEZE そよ風 (涼しい顔でできますよ~の意もあり。)
グレード : B2R 当ブログ BORN To RUN のデフォルメ ⇒ B2R
WESTY改めBREEZE号は、フレームの他には、ハンドル・ステム、シート、ブレーキはそのまま使う予定ですが、タイヤ・ホイール、前・後スプロケ(チェーンリング)・変速機等ほとんどの部品を新調(一部中古あり。)する予定です。
現状の不満として、汚いことに加え、
現状では山道(ヒルクライム)ではペダルが重く私の脚力で登れない。
ブレーキレバーを横に動かすことによってギアチェンジができるshimanoのSTIを使いたい。
そのために、
① フロントの小さい方のスプロケ(インナーチェーンリング)の歯数を現在の42Tから34Tへ変更して低ギア化する。
② 34Tは現在のクランクでは付かないから、付く「コンパクトクランク」に変更する。
③ STIを使用するには、リアのカセットスプロケットは現在の7速では適合しないので、10速に変更する。
④ リアの10速化によりリアホイールが使えなくなるので変更する。
ということで、大量の部品交換となってしまいます。
思案した結果、失敗を恐れず全塗装に挑戦です。
先ずは現状の塗装を剥がします。
やすりで磨いたりして剥がしていては、大変なので「剥離剤」という薬品を使います。
刷毛で塗ると数分で上の写真のように塗膜が「ぶよぶよ」に膨らみ、剥離します。
大半の塗膜は真鍮のブラシで取れますが、完璧に除去するには剥離剤を重ねて塗布したり、最後は細いマイナスドライバー等を使って地道に除去します。
午後から作業を始めましたが気がつけば深夜 28時
ヘッドライトを額に付けて、光の反射も参考に凹んだ箇所をチェックしてマーキングします。
凹みは1mm~0.3mm程度の浅いものなのですが、光の反射で結構目立ちます。
専用の「パテ」を盛って埋め、塗装をします。
翌日の塗装のためには、パテの硬化時間を計算にいれると今夜中にパテ盛まではしなければなりません。
酒を呑みながらの作業で、凹みのチェックの見落としの恐れもあったので、取り敢えず「大盛」でパテ盛をして寝ました。
平成22年12月19日
起床後早々に寒々としたガレージに向かい今日もバイクいじり三昧です。
パテは大体硬化してました。
これを#180(粗)~#400(細)の紙やすりで削り落としていくのですが、カッターナイフで先ずはザクッと切り落とします。
紙やすりは専用の平面のフォルダーにセットして使用します。
フォルダーが無い場合には「当て木」をして研磨します。(凹んでいない箇所と「つらいち」にしないといけない。)
上の写真のとおり、凹んだ場所にパテが残り面取りが終わりました。
研磨の際には、地金の色に注意して、塗膜が剥がれ錆びていた場所は特に研磨をします。
研磨をしながら、現状の赤か青のどちらにするかを考えていました。
両色を近所のホムセンで買ってきて、実際の色で決めることとしました。
管スプレーは両色とも1本198円と激安です。
塗装は下地作りが重要と言われます。
上塗りで下地の凸凹の補正はできないからです。
下塗りのサフェーサーまでの下地作りまではいつもほぼ「完璧」なのですが・・・
色のテストをガレージの柱でしました。
心の中では、BREEZE(そよ風)なのでほぼ「青」です。
柱でのテストで、重ね塗り部分の紺色が「良い」「美しい」と自己暗示を掛けて、本塗装に突入です。
今回のこの「青」1本200円弱と信じられないよどの安値
一応「アレスコ」製ですが・・・ よって何度でも気に入るまで塗装ができますので全く気負いがありません。
だから色に関して「自己暗示」が要るのです。(笑)
塗料が安いので、気負いが無く、失敗したと思えば、30分ほど待って#180の紙やすりで塗膜を取って再塗装を重ねます。
今回は、納得するまでやり直し(計6箇所程度)をしたので、まあ「こんなもんか」と納得の出来です。
問題は、当初の予定の「ダークグリーンメタリック」から「ブリーズ・ブルー」に変更したことの暗示がいつまでもつかということです。(苦笑)
次の作業は、フレームにペットネームとグレードのロゴのネーム入れを行った上で、ウレタンクリアーを塗布することです。
外注に出したネームのステッカーは、今日到着しました。山梨県のヒノデザインさんで対応も仕事も良く満足です。
平成22年12月23日
ネームを入れるとガラッと雰囲気が変わり、塗装の粗もずいぶん隠れたような気がします。
ウレタンクリアが完全に乾き硬化するのに3日ほどかかります。
明日はワイヤー類の購入とホイール等足回りの準備をする予定。
新年の初詣ツーリングには間に合うだろうか・・・
硬化を待たず、作業をしたくなりますが、辛抱
ここで焦ってフレームの塗膜を傷めると悲しいので、後の作業がスムーズに行くよう周辺のパーツの組立て等を行います。
まずは、ホイールから
ホイールは仏マビックの「アクリウム レース」です。 シックな感じが気に入り購入。
タイヤも同じく仏で揃え、ミシュランです。
ガレージが寒いので室内の作業を探します。
無線兼オーディオルームが、前にも書きましたが、家族が決して来ない別棟の「男の隠れ家」なので、トルエン等の薬品臭も全然OKです。
ストーブを焚きながらの作業ですので、火事(引火)には注意ですね。
自転車の顔はヘッドのエンブレムでしょ!っとエンブレムのデザインを考案していましたが、ネットでレトロなデッドストックのエンブレムを発見。
「Ogawa」で「出来杉君」とほくそ笑んでいましたが、現物を良く見ると「Ozawa」でがっかりです。
Ogawaと思い込んで、フレームのパイプの太さにエンブレムを指で擦って調整しながら「Ozawa」だと気がつき、精魂果てました。(涙)
買い集めたパーツの一部
本当は、お世話になっている サイクルベースあさひ 一宮花池店で変速機等を買う予定でしたが、お店にいけなかったので、アマゾンで大半を買いました。(寺田店長 ごめんなさい。)
フレームにストレスを与えない箇所から順にパーツを装着しました。
うーん かっこいい ほぼイメージどおり。
ここから、黒いパーツを中心に クラシカルの中にハードな要素を乗せていくつもりです。
興に乗ったので、隠れ家にバイクを上げ、作業続行
前後のブレーキを装着したら時計は26時
今日は途中、夕食と風呂に入ったものの、午後2時からぶっ通しで12時間か・・・
仕事に活かせればもっと違う人生があったかもね~
明日はいよいよ完成か!
平成22年12月26日
年内完成を危ぶんでいましたが、いよいよ完成も間近
バーテープとケーブルは黒でちょっとスパルタンな雰囲気を狙っています。
前後の変速機(ディレイラー)も装着しました。
ケーブル、バーテープ、チェーン等の装着は、全てはじめて行う作業で、これらは、部材を切ることからやり直しがきかないので確認をしながら丁寧に作業を進めました。
何とか明るいうちに完成させたかったのですが、変速機の調整に手間取り、午後8時30分頃完成
早速、灯火類を装着してご近所をくるっと試運転。
乗り心地は激変です。フレームは変わらないものの、ホイール、クランク等を変更したためか「しっかり感」が大きく向上しました。(と、思いたい(笑))
連日の深夜までの作業で、「もう勘弁してください」状態です。
ブログをアップし次第、久しぶりの爆睡をしたい。
平成22年12月27日
昨日、一応「完成」宣言し、試乗をしましたが20速全段変速するものの、変速機から「ちりちり」と異音が・・・
部品を買わなかったため、気が引けつつもあさひの寺田店長に相談すると見てくれるとの事。
サイズの違うリアホイールを入れたことが原因であるのではと告げ、変速機のハンガーの歪みをチェックしてもらうと予想通り歪んでおり、修正してもらって無事異音が消えました。
寺田店長は面倒な私のような客にも実に誠実に対応してくれます。
量販店では価格競争が激しく「人」でなく「店」で買われる傾向が顕著ですが、物によっては「人」で買うこともあるなーと改めて感じました。
サイクルベースあさひ一宮花池店の繁盛と私のような駄客が寄り付かぬことをお祈りします。
サドルを交換して本当に「完成」、1月4日の平田町道の駅ミーティングが楽しみです。
BREEZE SPEC
モデル |
BREEZE B2R-530 |
フレームサイズ |
530mm(センター・トップ間) |
フレーム |
Chromium molybdenum steel |
フロントフォーク |
Chromium molybdenum steel |
ヘッド小物 |
TANGE LEVIN |
シートピン |
5mmアーレンキー |
ハンドルバー |
NITTO B105 400mm |
ハンドルステム |
NITTO TECHNOMIC Aluminium |
サドル |
Velo 1146G |
シートポスト |
SAKAE SR-LAPRADE ALLOY 26.8mm |
タイヤ |
Michelin Speedium 2 700×23C |
ホイール |
Mavic Aksium Race 700C クリンチャー |
ハブ |
フロントディレイラー |
SHIMANO 105FD-5700-SM バンド式 φ28.6 |
リアディレイラー |
SHIMANO 105 RD-5700-S-SS 10S |
スプロケット |
SHIMANO 105 CS-5700 10S (11・12・13・14・15・17・19・21・24・28T) |
ギアクランク |
SHIMANO 105 FC5650 50/34 170mm |
ボトムブラケット |
SHIMANO SM-BB7900 JIS68mm |
チェーン |
SHIMANO ULTEGRA 10S CN-6701 |
ペダル |
SHIMANO PD-A530 SPD |
ブレーキアーチ |
SHIMANO DuraAce BR-7700 |
ブレーキレバー |
SHIMANO 105 STI 5600 |
重量 |
9.4Kg(多分(笑)) |
(追記)
リアディレーラーハンガー修正工具買っちゃいました。(爆)
結構、今後も使用頻度があるような気がしまして・・・
使わないともったいないので、使用されたい方はご一報してください。(ガレージにこられる方に限ります。)
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一年幸福でいたかったら、新しい家を建てなさい
一生幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい (中国古諺)
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・その他 : 友達、ガレージ整理 etc
月・火と締めて年末年始休暇に入ります
モノが「バイク」から「バイク(足漕ぎ)」となっても、ディープな整備をなさってますね
部品点数が少ないからこそ、細かい部分の仕上げが目立つということでしょうか?
健康にもいいし、一石二鳥ですね!
私は今年はビック冬休みです。
これまで溜めてきた妄想(Breeze號)を冬休み炸裂させます。
ロードバイクの整備は、結果が直結するのでモーターバイクの比じゃない別のディープな世界があるような気がします。
少し良く整備したり、少し良い部品を使うと(フラシボー効果?)断然違うような気がして・・・
(要は身近のライバル諸氏についていくために、体力以外で勝負しているようなものですが(汗”)
もし私が海辺さんなら、トライアスロンに挑戦して入賞するなんていう妄想に走ると思います。
いつかは尾鷲で逢いましょう!!
すばらしい出来ですね。また、パテの使い方もうまい。自分も塗装を考えています。200円のラッカー塗料は、剥げてきませんか。参考までにサフェーサーとウレタンクリアのメーカー及び商品名を教えてください。
ラッカー塗料と同じアレスコ製(200円)のクリアーじゃだめなんでしょうか。
ペイントですが、ホムセンで適当にあったものを使用したので、缶も捨ててしまい判りません。(謝)
サフェーサーはラッカーと同じ程度(200~300円)で、ウレタンクリアは2,000程度だった記憶があります。
ウレタンクリアは、「艶」と塗膜の強さを期待して「奮発」しました。
ラッカー塗料は、「こつん」と当たった程度でも剥がれてくることがあり、ラッカー塗料の余りを小皿に吹いて、筆でタッチアップしています。
もう一回塗装するなら、塗料の密着性について検討すると思います。
例えば、サフェーサーは自動車用の1000円程度のものか、密着剤の塗布、ペイントはウレタンの青2本で4000円でウレタンクリアー2,000円で計8,000円位かな~と
結構しちゃいますね~
塗装されましたら、是非拝見させてください。
では!