フリーウェイ乗出し整備①（レギュレーター編）

　ムックのことを思い出すとつらいですが気持ちを切り替え、今月６日に入庫したフリーウェイの乗出し整備です。
　静岡から自走で帰って来れたんだから問題ないのでは？と思われるかもしれませんが
　夜間走行をするとバッテリーが上がり、セルスターターも回らない状況。
　どうやら充電系に問題があるようです。

　検討は２点
　１点目は、レギュレータ・レクチファイヤの故障
　（発電された電気（交流）が正しく整流され、適正な出力（直流１３．５Vから１５V位）
　２点目は、バッテリーの異常
　（劣化等により充電できない＜ヘッドライト等消費電力）

　早速、バッテリーの＋－にテスターをつなぎ、エンジンを始動させどれくらいの発電電圧がバッテリーに来ているかを点検しました。
　エンジン回転が上がるにつれ、１３Vから１５Vを超え、１７Vまで上昇しました。
　レギュレータ・レクチファイヤの故障のようです。
　レギュレータ・レクチファイヤを外し目視で点検すると、電気部品が装着され樹脂で固めてある部分に小さいながら亀裂が確認されました。

　当該部品は、三相交流を直流にし、（レクチファイヤ）一定電圧を超えたらエネルギーを熱に変換し放熱することで電圧を約１５V以下に制御（レギュレーター）する部品です。
　レギュレーターの熱で部品が故障しているようです。
　このような状況を「レギュレータのパンク」というようです。
　スクーターは外装が装着しており、熱が内部にこもりやすいので、レギュレータのパンクの頻度が高いとも言われいるようです。

　レギュレータ・レクチファイヤは、部品の中でも高価で、純正の新品では１万円以上するようです。ネットで調べるとホンダの大ヒットバイク VT250F等と共通のようなので、中古部品は比較的入手しやすいと思われますが・・・目で見て機能が確認できるものではないので、オークションの「ノークレ・ノーリタ」ではババ抜きの「ババ」を引きそうなので注意が必要です。とりあえずは、上の写真のように亀裂が入っていたり、膨らんでいないかを良くチェックする必要があります。

　バッテリーについては、MF（メンテナンスフリー）タイプなので、従来の開放型みたいにバッテリー液の比重で適否が確認できません。
　バッテリーの劣化も後々問題になりますので、ここは新品を購入します。
　純正バッテリーはこれも１万円以上しますが、ネットで１，５００円弱（目を疑いました。）の中華製が売られています。
　このバッテリーについては、「充電できない」とか「数ヶ月で使用できなくなる」等、酷評も多いようですが、レギュレータが故障していることに気がつかずバッテリーのせいにしている場合も多かろう。と、
　所詮、化学変化なので、物（素材）さえあっていれば多分大丈夫と発注しました。

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