釣りツーリング＠三重県南伊勢町田曽浦漁港

　年末も押し迫り、慌しさの中でムックの事を思うことも徐々に間隔が開きつつあります。
　そんな中、寺さんからおせち料理の材料を獲りに行かない？とのお誘い。
　この寒いのに「まとも？（アホちゃう？）」「とてもご一緒する気はありません」と断ったところ「残念やね～　たくさん釣れとるみたいやで帰りにお裾分けにそっちに寄るわ～」と・・・

　なんという巧妙かつ老獪で悪魔的な誘い方か・・・
　私の欲深さを完全に読みきり、お裾分けできるくらい釣れているという全く根拠の無い事柄を私の脳みそに刷り込んでしまいました。

　「これは大変なこと！おせち料理の材料を釣りに行くなんて、なんとも粋な話で芸能人張りだね～」　と　知らぬ間にすっかりその気になって、
　「明日の朝８時頃に、四日市付近の国道２３号線上」とアバウトな待ち合わせを早々にして、午後９時過ぎからの釣り＆ツーリングの準備です。

　釣りの準備については、寺さんからの、「仕掛けや餌などは用意しておくから、投げ、ふかせ、サビキの３種類のつり方ができるよう竿とリールだけ持って来て」と言う暖かい申し出を受けることとします。
　私の用意は、釣り部屋に行き、投げ竿と磯竿の２本をロッドケースに入れるだけです。（もちろん「クーラーバック」は忘れません（爆）） 以上５分で終了。

　問題はバイクです。
　本来であれば、釣り用バイクの老機シルクロード号で行くところですが・・・
　積載能力が同等以上のフリーウェイで、「暖か＆安楽」なツーリングがしてみたいという思いが沸々と湧き上がり

　「フリーウェイで是非行きたいな～」から「フリーウェイじゃないと行きたくない！」と子供のダダ状態（馬鹿）

　「不動＆外装バラバラ」状態のフリーウェイを、翌朝には名四バイパスを激走させるためには、
① 既に手元に到着ている数個のレギュレータをテストし、最善のものを装着し、
　残りは予備で持参する。
② 外装（カウル等）を装着する。
の２点は、自己努力で何とかできるとしても、
③ 今月１５日に切れた自賠責に再加入する。
　　これは如何ともし難く・・・「現地調達？」（途中のバイク屋で加入）も一瞬思い
　ましたが・・・加入までの運行状態が「免停相当の交通法規違反」ですから・・・

　ま、③は夜１０時過ぎに解決できることではないので、フリーウェイが動いてから考えることとします。（馬鹿）
　多くのまともな方々の思考回路は多分③がクリアーしないなら、①も②も無理をして行わないのでしょうが、ちょっと「一本切れた」ようなある種の人間の考えることは異常なポジティブさがあります。

　既に届いていたレギュレータは３個中、２個まとも（らしい）ことを確認し、①、②を突貫作業で行いました。（深夜２時過ぎに終了）

　最大の課題③については、寝入りつつある布団の中で
　「平野さん（お世話になっているバイクショップHRSのオーナー）に早朝５時に電話して頼んで何とかしてもらうしかない」と思いつつ爆睡。

　起きている時と寝ているときは使う脳が違うなんていう話がありますが・・・
　恐ろしい話です。
　私がもし誰かに朝まだ暗い５時に起こされ、一口幾ら儲かるとも知れない「自賠責保険お願いします。」なんて言われたらどう思うでしょう。多分絶句　暫く何も言えず頭が真っ白になることでしょう。

　この件については、私の寝坊で事なきを得ました。（安堵）
　我が職場でも、交通事故の絶無に取り組んでおり、その中に、「寝不足等強行日程はとるな！眠かったら車の運転を止め寝ろ！」というものがあります。
　なんとなくですが・・・
　早朝、携帯電話のアラームが「おはようございます！」とケタタマシク鳴っていました。
　うつらうつらとその掟を思いながら、寺さんには悪いと思いつつ、「もうちょっと寝よう」とアラームを切り、布団にまた潜り込んだような気がします。

　大したもんです。職場人として寝ぼけながらでも、掟を守れるような真面目な人間に改造したようです。

　余談はさておき
　結局、起きたのは朝の７時過ぎで、本来であれば今から出発しても間に合わない時間でしたので、寺さんの携帯にお詫びメールを一報しました。
　問題のHRSには、イチゲンさんじゃないのでもう良い頃だろうと電話をするも留守録。
　色々なお客さんがいるので、まずは留守電を聞いてからの対応なんだろうと合点
　そうなると、自賠責ゴトキで・・・開店時間の１０時まで待て！なんて思われやしないかと逆に不安にもなり・・・お願いします。平野さん・・・

　程なく、平野さんの奥さんから受電。「今朝食しているので、5分ほど待って」と
　結局、午前８時に③クリアーしました。

　保険に入って帰宅し、さてフリーウェイ君、出発だ！の段で、
　いつもなら朝食を用意して、送り出しもしてくれる恵ちゃんが、今日は無視状態
　こんな年末に家のことを何もしないで釣りに行くなんて！で「×」が、
　行くは行くとしても、寝坊し人に迷惑を掛けるなんて！で「×２」で、
　その上、自分が乗って行きたいバイクの都合で更に1時間バイク屋に行ったりフラフラと！で「×３」となったようで・・・
　２倍、3倍じゃなくて、２乗、３乗でダメな人と思われたか？
　「ナニィ～イ　ヤッチマッタカ！」状態
　仕方がないので、コンビニで簡単な朝食をとりました。　

　レギュレータが正しく作動しているかは、バッテリー端子に幾らの電圧が来ているかで簡易的に判断することとしました。
　車用の多機能時計に電圧計機能がついているものをゲットし、これを仮付けしてモニタリングをすることとします。適正電圧は１３V～１５Vです。
　１６Vを超えると「ピー」とアラームでワーニングをしてくれます。

　上の写真はエンジン停止時の電圧で、１３．２Vは、バッテリーが補充電されたことを示しています。
　この時点では過充電のワーニングも無く、充電系は良好であるようで、まずは一安心です。

　コックピットの様子を（笑）
　だらしが無い性格を如実に現しています。
　車でも、何でもダッシュボードに置く人っていますよね～
　私、そうゆう人、結構好きです。
　そうゆう緩さが親近感が持てて安心できます。
　まあ、これだけ置いても走っていけるということは、
①　外装のリペアで、建付けが大きく改善（自慢）と
②　走行スピードが緩い（安全運転）
　ということも言えますが。
　あ、それと
　走行中にはこれらどれひとつも操作できません。
　このバイク、両手を添えていれば全くブレもせず安定して走りますが、片手にでもしようものなひどいブレが発生して、収束不能で転倒しそうになるからです。
　これは、充電系に次ぐ改善事項です。
　目視での原因は今のところ見当たらず、遠回りを避けるために、タイヤを新調し、バランスを取った上でそれでもダメな場合は足回りの点検・整備というメニューを考えています。

　結局、行程が遅れに遅れ、寺さんを途中追撃することはできませんでした。
　目的地の田曽浦はリアス式海岸で有名な三重県の五ケ所湾の外洋を臨む場所にあります。
　非常に風光明媚で天気も最高遅刻もしたことで、あとは寺さんのお裾分け狙いに目標を絞って（爆）無線で呼び出します。
　防波堤の最先端に陣取って私へのお裾分けを釣っているようです。

　アマチュア無線は、携帯が普及したころからユーザーが激減しているようです。
　現在利用されている方は、本当に好きな方、バイク等ツーリングされる方、魚釣り等離れてするレジャーをされる方に絞られているそうで・・・
　私と寺さんは、そのどれにも当てはまっています。
　日曜日は次回の遊びの相談を無線でして、遊びの最中も無線で連絡を取っているのです。

　アマチュア無線は携帯と違い、①電話番号を押す必要が無く、常時繋がること　②基地局が不要であること　③電気（電池）代だけで交信できること等　優位な点も多いと思います。
　実際の交信は、許可された周波数の範囲の中から周波数を決め、与えられたコールサイン（一意のもの）で呼んで相手を確認した上で交信をします。
　上の写真でお見せした程度の無線機でも、電池数本で驚くほど長距離交信ができます。
　相手が高いところにいれば、濃尾平野全体がカバーできますし、双方とも平地であっても５Km位は交信可能です。

　防波堤に着き、寺さんの陣取る最先端に向かいながら、無線で話すと、
　寺さんも今しがた着いて釣り始めたが、風が強くて釣りにならないとの事。
　防波堤には付け根付近からびっしり人が入っているものの、確かに皆さん苦戦しています。

　私は、フリーウェイの１５０Km程の試運転ができたこと等収穫があったので満足でしたが。

　寺さんは若干、不完全燃焼のようで・・・
　足元にはたくさんの小魚（イワシ）
　これがバコバコ釣れればイワシでも鮮度が高く結構嬉しいナ～
　なんて思いながらしばし眺めていました。

　強風でサビキを諦めた寺さんに、まき餌の「こませ」を納竿時に撒くくらいやったら、先に撒いて魚を集めて見たらどうだろう　と　いったところ。

　「そうやね～この強風でサビキはできんけど、前打ちならできるかも」と寺さん。

　果たして、見事にメバルが大量の撒き餌につられ浮かんできました。

　んで、俄然モチベが上がったものの、所詮「見える魚は釣れない」の諺のとおりで・・・

　「寺さん、今晩、７時過ぎには帰宅したいって言ってたよね～」と何気に納竿を促しました。

　帰りに、漁港の入り口付近で、寺さんが知っていた住民相手の魚屋に寄りました。
　私は、真珠貝の貝柱（中々市場には出ないが美味しいらしい。）やカワハギ、アジ、かますの干物を買い、寺さんは３０Cm以上あるアオリイカを２はい買って行きました。

　昼食を済ませていなかったので、街道筋の観光客相手の魚屋で「おまかせ定食」を食しました。
　店で売ってる商品（干物、佃煮、売れ残りそうな鮮魚等）を見繕って出しているもので、アジの刺身は非常に美味しかったのですが、干物や佃煮は土産で家で食べるもののままなので美味くても美味いだけです。（微妙なニュアンス）

　んで、外で写真を撮りました。
　すごく太って写っていますが、着膨れです。
　実際には、ここ１年くらいで７Kgほど痩せているはずです。（笑）

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