3月20日に同僚の方からいただいたアプリオも1ヶ月経過し、すごく元気なマシンに様変わりしました。
「アプリオ 原付2種登録への道」最終章 ボアアップをしました。
目論みは、バイパスを普通車の流れ(70~80Km)に乗って巡航し、燃費は25Km以内で、純正程度の騒音にまとめることです。さて、上手くいくでしょうか?
今回の作業は、エンジンのシリンダーとピストンを交換して、排気量を49ccから71ccに増加させ、併せて燃料調整をすることです。
シリンダーとピストンは説明書によれば車体にエンジン一式を装着したままでもできるとのことですが、どうせ暇人なので、ゆっくりと、清掃も兼ねてエンジンケース単体にした上でセットアップすることとしました。
エンジンをはずした理由は、清掃のほかにもシリンダーが横に寝ている「横型」エンジンなので、ピストンを組む際の重力の影響を排除し、「立てて」セットアップしたかったことが実は本当の理由です。(そんなことしても何も変わらんワ~なんておっしゃる方も多いかと思いますが・・・)
とりあえず、エンジン一式を車体から分離するために、ブレーキケーブルを外します。
要はエンジンと車体を繋ぐもの全てを外すのですが、
リアサスも同様にボルトを外して脱着します。
上の写真のエンジンハンガーボルトは、非常にきつく、潤滑剤(CRC)+トーチで炙ってタイヤホイール用の十字ボックスレンチで「火事場の馬鹿力」程の力でやっとのことで外すことができました。
電装ハーネス等外し漏れがないよう、電車の運転手みたいに指でさして確認して車体を前に移動させると・・・このように分離します。
クーリングファンのケース等余分なものを外します。
今後の作業を気分良く行うために、工業用洗剤(サンエス)でささっと洗浄しました。
この際、オイルのにじみ、各部品の損傷等チェックして対策を講じます。
シリンダーヘッドとシリンダーを外しました。
交換し使用しない部品ですが、各部のカーボン等をよく観察し、異常がなかったかを確認します。
ピストンは焼きついたような後はなく、吹き抜けも少なく非常に良いコンディションで上下運動をしていたことが伺えます。
ピストンを支えているコンロッドを前後左右に揺すって、がたがないか点検しましたがOKでした。
外した交換部品の全てです。
プラグはきつね色でした。
シリンダーヘッドもまったく問題なし。
綺麗に燃焼していたのではないかと
ピストンに異常がなかったので当然ですが、シリンダーもすごく綺麗で、縦線上の問題となるような傷も全くありませんでした。
脱着、エンジン状況の確認が終わり、次は新しいシリンダー、ピストン等の装着です。
今回使用するボアアップキットはデイトナ社のビックボアキットです。
(ノーマル)40.0mm×39.2mm = 49.26cc
(変 更 後)48.0mm×39.2mm = 70.09cc
数値で見るより、上の写真の方が・・・
いかにも力「モリモリ」って感じが伝わるかと・・・
といっても実物は「ヤクルト」と「ジョア」程度の違いしかありませんが・・
それよりも、こんなちっちゃなもので70Kmだの80Kmだの・・・
車や自動2輪に比べれば「レーシングエンジン」といってもいいような
2ストローク恐るべしですネ~
交換部品を外し、いよいよボアアップパーツの装着です。
不具合のあるエンジンでもなく、ボアアップキットもメジャーな製品で新品ですので、とにかくマニュアルに従い確実にセットアップするだけです。
はやる気持ちを抑えながら珍しい新品パーツの感触を楽しみました。
最初の作業は、ピストンリングをピストンに装着です。
ピストンリングは、「T」の刻印がピストン上面に向くように装着します。
必要以上に広げないように、一発勝負の感覚でさっと広げ、装着します。
今回使用するピストンは、純正と同様2本リングのタイプです。
リングは2個同梱されていましたが、全く同じもののようでした。
ピストンリングをピストンに装着した状態です。
ピストンの溝にはめるわけですが、溝にノックピンピンが立ててあり、リングの合口をそのピンを挟むようにセットしなければいけません。
ピストンリングがピストンの上下運動で左右いずれかに回転するのを抑制するためにそうなっています。
合口がそのピンをまたぐと、ピストンリングがシリンダーに強く当たり、焼き付き等の原因になるので、シリンダーをセットする間際まで注意が必要です。
(合口がノックピンをまたいでいないかをシリンダーに入る最後まで見届ける位の注意が大事です。)
次に、ピストンピンの両側に装着するサークリップの内の片側をピストンに装着します。
サークリップの装着は自分の苦手としている作業のひとつです。
直径10mm程度の途中に切り欠きがある鋼材のリングなのですが、ラジオペンチで掴んで縮めながらピストンピンの入る穴に突っ込むわけですが、ピストンが柔らかいアルミで傷をつけないよう、また、何度も失敗してサークリップの弾性を損なったりしないよう細かい作業で気を使います。
右にある黄色い柄のソケットドライバーは何かの景品の安物ですが、ピストンピンの太さとほぼ同じであり、サークリップの最後の一押しの際に非常に便利に使えることを発見しました。
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