BORN To RUN
~LIVE To RIDE RIDE To LIVE~ バイクの整備・ツーリングのお話です。
 




 恒例のとんちゃんツーリングは暑さとブヨに刺されて草々に退散しましたが、
 実は、自宅にも楽しみがありまして・・・

 サンスイアンプのD907Fを追加購入し、サンスイトーン中毒も収まりつつあるのですが、
 D907Fの購入と平行して、D907シリーズの最終機 D907X DECADE が高い評価と人気があることから、どんなものかしら? 「落ちれば良いな~」と入札していましたら、何となく落札できてしまったからです。

 オークションは名機の称号やエポックメイキングな商材についてはインフレ傾向が強く、信じられない高値で取引されているように感じます。そのような物にはたとえ欲しくても意地で入札しません。(バブルを助長するような気がするのです。)

 業者の整備品等と称して出品されているものは、当時の新品の価額の20パーセント以上がざらで、すごいものだと当時の価額以上で取引されています。

 私は、大体の目安として、たとえ逸品であっても、経年劣化等は当然あり、元の性能を維持させるためには多少のコストも掛かることから、新品の価額の10パーセントがせいぜい出せる値段ではないかと思うのです。
 ってうか、この当時の物づくりに迫るものが、今ほとんど駆逐され、ごく少数の高級ブランド以外には無いことが本当の問題なのかもしれません。

 さて、今回は、当時の価額から見て、諭吉先生2枚までなら予算内でしたが、思わず期待させる何かを感じ、ちょっとむきになって「強引」に落としてしまいました。

 バブル真っ只中、日本の物づくりが最高潮に達した時代のD907シリーズの最終フラッグシップ 「X DECADE」 この数ヶ月私を悩ませたサンスイトーンのこれで最終章になるのかと期待は高まります。

 D907X DECADEについてはこちら 「オーディオの足跡」 ==> http://audio-heritage.jp/SANSUI/amp/au-d907xdecade.html 

 出品者さんは誠実なお人柄を伺わせる方でしたが、一応、輸送途上の接触不良等も考慮し、いつもの健康診断を行ってから試し聴きをしました。
 スピーカー端子の電圧は、右で77.8mV ちょっと高いです。
 後でササッと調整できそうな値です。

 筐体のボンネットを開けました。
 すごいほこりです。

 私の様にいじり壊すタイプ以外の普通の方は、アンプの中を掃除する事はむしろ稀なことでしょう。

 ササッとエアガンでほこりを吹き飛ばして、スピーカー端子間の電圧だけ調整します。
 他の調整箇所は、このアンプの事を良く分かってから調整します。

 音を出す前に壊していてはしゃれになりませんので・・・(汗”)

 さっと吹いただけですごく綺麗になりました。
 配線もストックのままで、コンデンサーの交換等、修理の後もありません。

 アンプって「壊さない限り」「壊れないものか~」(反省)

 左右とも2mV以下に調整して早速試し聴きです。

 各入力から音源を入力しましたが、フォノは前のオーナーが使用していなかったのか若干の接触不良(MC)がありましたので洗浄し補正しました。

 そして、その音色は・・・

 大満足です。っていうか 驚きました。

 D707FとD907Fの違いよりもはっきり違いが分かる繊細さと豊かさです。
 ま~当時、いくらバブル期とはいえ、毎年の様にモデルチェンジを繰り返し、各社販売競争をしていた頃のフラッグシップ機の貫禄の音です。

 D907Fの修理がどうでも良くなるほどの素晴らしさです。
 特に、フォノ入力の再生が素晴らしい。MCトランス内蔵とか、専門的なことはここでは「自慢」になるので控えますが、もう、部屋を一歩も出たくないような気がする至福の時となりました。
 
 あれだけ腐心していた今は無き先妻 D907F ・・・ 忘れてしまいそうです。(苦笑)

 あ~来週の11日は恒例の海上釣り堀、そして、17日には息子が「魚釣りに連れて行ってくれ」と・・・

 正直、こんな状況では大好きな釣りの胸の高まりより、部屋で買いあさったレコードを聴いていたいな~ 引きこもっていたいな~ と
 
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コメント ( 2 ) | Trackback (  )


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コメント
 
 
 
Unknown (bitstream)
2012-08-27 21:40:15
こんにちは

オンキョーにつづきサンスイを2台とは
再発したオーディオ趣味は重症みたいですね笑

さてサンスイのアンプはXシリーズ以降はバランス出力になったので
スピーカー端子の+と-間のオフセット電圧と
対GNDのオフセット電圧をともに0にしないといけません

前者は調整されたと見えますが、後者は調整されましたか?

サービスマニュアルはAU-D11IIやAU-G99Xなどが似た機種でした。
探してみてください。

このX、Xdecadeシリーズはほんとうにメンテナンスしにくいので壊さないようご注意ください
電圧増幅段のドータ基板の接続部には経年劣化のはんだクラックがありそうですが…
 
 
 
Re:unknown (風民(管理人))
2012-08-29 07:44:30
 bitstreamさん、コメントありがとうございます。
 907Fの終了をまずは完了し、すっきりしたいのですが、力及ばず衝動買いを重ねています。
 X DECADE は、終段のトランジスタが左右各4個でバランス回路ということで、すごい手間が投入されていると感心し、音がFより更に良く聞こえ満足しています。

 オフセットの調整ですが、海外モデルのG90X のマニュアルを見ながら行いましたが、ご指摘の通り回路が違うようで納得できる調整ができておりません。

 各チャンネル二つずつの半固定抵抗を調整し、0V近くまで調整したのですが、ホット・コールドとセンターDCの2つの調整をスピーカー端子の電圧測定だけでどうしてできるのか?ホット・コールドのバランス調整で電圧を最少値まで調整し、センターDC調整で更に最少となるよう調整するものと理解していますが、スッキリしていません。

 ボディアースとのオフセットは知りませんでした。
 情報ありがとうございます。
 スピーカー端子の左右それぞれとアースの電圧差を0V に調整するのでしょうか?
 壊さないよう慎重に観察してから調整してみます。
 
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