ブログですが、自分が知らなかったことが書いてあったり、行ったことのない景色などに出会い、いろいろと教えられます。
また、続けて、同じブログを訪問するようになった原因を思うと、そのブログを通してその書いた人の人柄というかその人の思いを感じることが出来るからかなと思うのです。プライバシーの関係などから、当人の顔を見せることのないブログがほとんどですが、長いこと同じブログを訪問していると、自然とその人の考え方や性格や思いが伝わってくるように思うのです。
また、私は自然が好きなので、見たことのない風景や行ったことのない土地の景色が紹介されていたり、四季折々の草花たちが紹介されているのを見るとうれしくなります。きょうは、何を食べたとか何を買ったかなんて話はどうでもいいかななんて思うこともあったのですが・・・・。続けて、ブログを訪問していると、それはそれなりに、親しみを覚えたりします。
ブログ相手と実際にお逢いしていれば別ですが、顔を会わしたことのない人のブログなのに不思議ですね。
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不思議といえば、私は一枚の絵画としての肖像画を見るのも好きです。その肖像画のモデルにはもちろん会ったことはない自分ですが、その一枚の肖像画は、言葉で言いあらわせない言葉以上の何かを表現しているのですね。
それは、画家が見た肖像であり、描いた画家自身の何かが現われているのですが、そこには描かれた一人の人間がいるのです。
以前、『太陽の画家 フィンセント・ファン・ゴッホ』に書いたのですが、
「肖像画とは、その人の姿、形をたんに描いたのでなく、その人が自然とともに生きている、勤労と休息の営みのなかから、育まれたその人の歴史のようなものが表現されたものなのだろう。そして、肖像画を描く作者の眼差しは、描かれるモデルへの慈しみでもあるのでしょう。」
ゴッホが描いた『タンギー爺さん』、『医師ガッシェの肖像』などを見て、肖像画とは、このようなものなんだと・・・・。
・ブログについての話から肖像画の話になってしまいましたが、自分がブログ仲間が書いたブログを見ることは、まだ見ぬ一枚の肖像画を見ているようなものかも知れないなと、ふと、思った私です・・・・。ちなみに、写真の肖像画は、『ウララ像』ジョルジョーネ作です。