園芸家の十二ヶ月 カレル・チャペック 来栖 茜訳
カレル・チャペックは、子供の頃に「長い長いお医者さんの話」という本を読んだ記憶がある。
どんなお話だったかは、すっかり忘れてしまったが、
チャベックという何となく変わった名前が頭の片隅に残っていました。
このだび、ある人からこの本を薦められて、初めてチャベックが園芸家だったことを知りました。
題名の通り、園芸家の一年が月ごとに愉快な挿絵とともに語られます。
この挿絵を描いた人は彼のお兄さんだそうです。
チャベックはチェコの人だったんですね。このことも初めて知りました。
そのせいか、冬の気候の厳しさがよく書かれています。冬の月の描写を読むと、私ならちょっとくじけてしまいそうなぐらいです。
もちろん厳しさだけではなく、園芸というものに心を奪われてしまった人々のチョット笑えるエピソードが満載です。
たとえば、ダリア・マニアの話。高額な金銭を払ってアメリカからわざわざ新種のダリアを取り寄せる話
昔からあったんですね。というか、カタログがネット通販に取って代わっただけで、
マニアの心根は昔からちっとも変わっていないのですね。
ダリアといえば、私も最近ずっとアメリカではありませんが、秋田あたりの会社の品種リストを見ています。
この本の出版は、1929年です。
バラの品種の多さは有名ですが、ダリアの品種開発もずいぶん前から盛んだったんですね。
チャベックは、小説や戯曲だけでなく文明批評家でもあったんですね。
便利なネットで調べてみると、彼は1938年になくなっています。
12月に庭の嵐の後片付けをしていて、風邪を引き肺炎になりそれが元でなくなったそうです。
嵐とは、彼の本の中に何度も出てくる「ブラックフロスト」のことでしょうか。
その翌年、チェコに「ブラックフロスト」がやってきます。ナチスです。
この本に愉快な挿絵を描いた兄、ヨゼフは逮捕され強制収容所でなくなります。
二人とも、ナチスのことを批判していたからです。
この兄弟は大変仲良しで、プラハの家を半分ずつに区切って生活し、庭も共有していたそうです。
どんな庭だったか、見てみたかったですね。
主人のいなくなった庭に、春になるとスノードロップや水仙が芽吹いたでしょうか。
カレル・チャペックは、子供の頃に「長い長いお医者さんの話」という本を読んだ記憶がある。
どんなお話だったかは、すっかり忘れてしまったが、
チャベックという何となく変わった名前が頭の片隅に残っていました。
このだび、ある人からこの本を薦められて、初めてチャベックが園芸家だったことを知りました。
題名の通り、園芸家の一年が月ごとに愉快な挿絵とともに語られます。
この挿絵を描いた人は彼のお兄さんだそうです。
チャベックはチェコの人だったんですね。このことも初めて知りました。
そのせいか、冬の気候の厳しさがよく書かれています。冬の月の描写を読むと、私ならちょっとくじけてしまいそうなぐらいです。
もちろん厳しさだけではなく、園芸というものに心を奪われてしまった人々のチョット笑えるエピソードが満載です。
たとえば、ダリア・マニアの話。高額な金銭を払ってアメリカからわざわざ新種のダリアを取り寄せる話
昔からあったんですね。というか、カタログがネット通販に取って代わっただけで、
マニアの心根は昔からちっとも変わっていないのですね。
ダリアといえば、私も最近ずっとアメリカではありませんが、秋田あたりの会社の品種リストを見ています。
この本の出版は、1929年です。
バラの品種の多さは有名ですが、ダリアの品種開発もずいぶん前から盛んだったんですね。
チャベックは、小説や戯曲だけでなく文明批評家でもあったんですね。
便利なネットで調べてみると、彼は1938年になくなっています。
12月に庭の嵐の後片付けをしていて、風邪を引き肺炎になりそれが元でなくなったそうです。
嵐とは、彼の本の中に何度も出てくる「ブラックフロスト」のことでしょうか。
その翌年、チェコに「ブラックフロスト」がやってきます。ナチスです。
この本に愉快な挿絵を描いた兄、ヨゼフは逮捕され強制収容所でなくなります。
二人とも、ナチスのことを批判していたからです。
この兄弟は大変仲良しで、プラハの家を半分ずつに区切って生活し、庭も共有していたそうです。
どんな庭だったか、見てみたかったですね。
主人のいなくなった庭に、春になるとスノードロップや水仙が芽吹いたでしょうか。