診察室でのひとり言

日常の診察室で遭遇する疑問、難問、奇問を思いつくままに書き記したひとり言

どこかおかしい今の世の中… あおり運転?

2018年01月22日 | 医療、健康

言論の自由だなどと偏った思想や意見を発信している今のマスコミには呆れ返るところが多い。毎日のニュースを観ても、どの放送局も一語一句全く同じ言葉で感想まで同じことを言っている。全く、くだらない。感想ぐらい、放送局によっては180度違ったことを言っても良さそうなものである。記者会見ともなると、何十台ものカメラで眩しいばかりのフラッシュを浴びせて無数の写真を撮影している。カメラマンの立ち位置による少しの角度の差こそあれ、殆ど同じような写真が写るのであるから、せいぜいカメラマンなど2~3人いて(1人でもいいかもしれない)、代表で撮影して共用すればいいものをと思う。それも4~5枚の写真撮影でいいのではないか。何百枚も撮ってるようで、馬鹿みたいですね。いや、馬鹿なんでしょうね! 若者のテレビ離れのせいで、視聴率を取ろうと、高齢者向けの健康番組や高学歴者のクイズ番組が多くなってきた。健康番組も適切な説明やアドバイスを与えるならまだしも、的を外れた疾患の説明をするもんだから、心臓疾患が取り上げられた翌日には、同じような症状・不安を抱えてクリニックを受診する人(患者でない)が増え、診療に支障をきたす。クイズ番組だって、決まった芸能人ばかり正解する。推測ではあるが、番組本番で出題するクイズの問題集を前もって渡しておいて、その中からアットランダムに出題しているのだと思う。やらせである。あおり運転がニュースになったときも、あおられたドライバーが全て被害者のように報道しているが、確かに非常に極悪なあおり運転とその後の暴力は許しがたいものがあるが、逆の見方をすると運転マナーが悪く、携帯しながら追い越し車線をゆっくり走っている大バカ者や、運転が下手で後方から追いついてきた車の確認もせず、いつまでもダラダラと追い越し車線を走行しているドライバーが多い事実の紹介がされていない。この場合、法律的には道交法27条「 左側に寄って進路を譲る義務があり、5万円以下の罰金を請求されることになる」。どちらが被害者で、どちらが加害者でしょうか?ルール通りの運転をしていたら、世の中からあおり運転など起こらないのではと逆に思います。ある番組のアンケートであおられたことがあるという人の割合が50%以上あった。この数字をどうとらえますか? それだけ、下手なドライバーが増えた(二人に一人は下手なドライバー)ということを証明する数字です。おまけにドライブレコーダーを付けてあおり運転を摘発しましょうなどとテレビコメンテーターはそれこそあおっていましたが、確かに暴行を行うような極悪人対策には一つの効果があるとは思えるが、あおり運転を摘発するつもりが、あおられている方が道交法27条違反の証拠として警察に告訴されれば、立派な証拠となるので告訴は受理され捜査は開始され、後日罰金刑が下る公算が大きいと言えるでしょう。いや~、本当に下手なドライバーが増えました。最近特に目立つのが、狭い路地に左折するわけでもなく、普通の一般道を左折するときに大きく右に一度振ってから左折する車である。酷い時は、横の右側車線を少し越えてまで振って左折するものだから、右側車線を直進する車に接触しそうになっている光景を幾度となく見たことがある。ドライバー本人は何とも思っていないのでしょうね。もう少し、内輪差について勉強しなおした方がよいでしょう。マスコミのようなものの見方ばかりすると、ボサーとした自分を反省しない人間ばかりが守られ、被害者である人間が加害者にされてしまう。おかしな世の中である。