小学生の時、一輪車が流行り、よく乗ったものだった。
小学校の遊具のまわりをクネクネさせながら通り抜けたり
くぐったりして遊ぶことを“ゾーン”と名づけてよく友達と
「“ゾーン”やるか」と言って遊びに行ったものだ。
楽しかったなあ、一輪車
昨年、ずっと小屋に入っていた一輪車を見つけた。
このまま取っておくと捨てるのにお金がかかるので
取っておこうかどうしようか迷って
ゴミ捨て場に持って行ったら
ゴミの処理のお手伝いをしている世話好きなおじさんがやってきた。
「まだ乗れそうだから外国に送るよ」
また一輪車が一輪車として使ってもらえそうだと分かって嬉しかった
とはいえ、今でもたまに
で一輪車を見ると
何だか思い出の一輪車を手放してしまったのが
淋しいような、悪いなあって思う。
それでも、暗くて寒さ暑さを感じて誰にも相手にされずにいるよりは
一輪車は幸せなのかもね