先週の阪神大賞典・・・アイポッパー 武の右ムチ一発計ったように差しきり勝。
白木の観音開きの戸が開き、テレビに結びの一番が映し出され懸賞金42本が東から西に呼び出し達が消えていく。
普段は戸が閉まっているが、競馬はもちろんだが、時事の出来事の時は女将がテレビをつけてくれる。
「朝青龍が勝ち千秋楽に持ち込みだろう・・・」と棟梁が熱燗を旨そうに口に充てながら重みの台詞。「なぁ、光江さん白鵬は昨日あたりから勝ちにあせりすぎているよ」「さすが棟梁は修羅場をくぐり抜けてきただけのことはありますね」支度をしていた女将が微笑み「私も勝つんじゃないかと思うは横綱が・・」
小上がりの座敷では桂工務店の老練の職人が、若い衆の職人相手に「朝青龍が勝ったら千円くれよ・・・白鵬が勝ったら5千円上げるぞ・・」相当自信があるらしい。
ハンデ的にも面白い。場が成立。庄之助の軍配が返るだけだ。
横綱が勝って6千円のプラス、負けて3万のマイナス。若い衆たちは5千円欲しさに盛り上がっていた。
「俺も・・元締めの親になりたいよ・・・」と棟梁が言えば、寒ぶりを鉛色の光った柳刃で引きながら「明日の琴欧州にきっちり勝って・・まず横綱にプレッシャーをかける事だな」と大将が。
横綱の気合の例のスタイル、白鵬は目を閉じ庄之助の腹からのかんだかい声が場内に響く、引き落とし3秒結果はあっけなく速かった。
いい体勢だったが勝ち急ぎだ。一瞬のすきに勝負師は見逃さず、引き落とす。
こういう大一番修羅場をくぐって来た分、運も味方について来ている。
老練の職人は苦笑しながら、振り向いた棟梁と鋭いアイコンタクトをし、光江に優しい眼差しで会釈をした。
「光江さん、競馬もこのように行けば・・・いいんだがなぁ・・・」大笑いの時、健太郎と小鉄がみゆきを連れて入って来た。小鉄は1ヶ月の韓国出張から先日帰国したばかり。
桂工務店の精鋭達ご一行様だ。
「棟梁・・・小鉄さん明日は難しいね」「さっきも・・みゆきちゃんと話したが・・・・馬単・3連単でどれが来てもおかしくないからね」
これでいくよ。
⑧スズカフェニックス 武 から 馬単⑧

①⑨⑪⑫ の4点。
3連単

⑧⑪⑫ ⑫⑪⑧ ⑪⑫⑧ ⑪⑧⑫ ⑫⑧⑪ ⑧⑫⑪ ⑧⑪① の6点。
①シーズイントウショウ 池添 恐いが来たらゴメンだ。

「ほんと・・?? 嬉しい」
スポーツジムで鍛え上げている光江の女身秘園を眺めた。
「いや、ダメ、見ないで」
鍛え上げているが真珠のように輝く白肌は触れるととろけそうなほどにやわらかく、現れた桃色の乳首は丸く実を硬くし、ピンクの果実は落ちた。
雨が上がり・・・自分だけを信じて愛していてくれる幸福感が繊細な光江の指の動きを速めていった。