安カツ・・サンライズバッカス圧勝
今年最初のGⅠ、フェブラリーSはサンライズバッカスの圧勝だった。
半馬身ほどのスタート出負け、4コーナー手前では馬郡の外へ。ここからがダートでもさすがのGⅠ、200メートル横一線、まさに矢のような伸びで後続を一気に突き放してゴールに。
安カツの手綱さばきも完璧。3度目の騎乗で手の内にさすがである。 ゛不良馬場 ゛
という状態の前残りを警戒し早めの抜け出し仕掛け。その騎乗が強烈なす末脚を爆裂しあの結果となった。
1着 ⑫サンライズバッカス 安藤
2着 ⑦ブルーコンコルド 幸
3着 ⑮ビックグラス 村田
4着 ⑤カフェオリンポス 岩田
5着 ⑧フィールドルージュ ルメール
単勝⑫590円 馬連⑦⑫1490円 馬単⑫⑦3210円 枠連4-6/900円
ちなみに⑩シーキングザベスト 6着 福永 ④シーキングザダイア 9着 武 豊
浅草の老舗銭湯、蛇骨湯をでたとき携帯にメールが、光江からである「尾龍、2名で予約とってありお先にどうぞ
」返信メールで「了解 !! 7時くらいならディリー買ってきて」土日の夕刊のディリー新聞はギャンブル新聞である。現在のように携帯が無いときは最高の情報のツールの新聞であった。全国の競馬・競艇・競輪・オートの結果がすべて載っている。7時を待ち駅の売店で買ったものだ。
光江は基本的に健太郎から結果を聞きたいと言うのが本心である。
街で情報が入ってきたり、誰からか知らされたときは別だが・・・プロセスを知ってきたから結果は健太郎の口から聞きたいのである。
敷石の飛び石を雪駄の音が止まった瞬と同時に ゛いらっしゃいませ ゛ ゛何名様ですか ゛「いや、尾龍2名で予約入れているものですが」 ゛お待ちください ゛
カウンターに案内されオシボリも注文も聞かれる行動の前に「瓶ビール1本ね」
蛇骨湯を出たときからビールが飲みたく・・・。
もし今一番世の中で欲しいものはと聞かれたらビールと答えるくらい五臓六腑に喉越しにビールをと入れたい心境であった。
一杯目を飲み干し、2杯目をグラスに注いでいるとき ゛いらっしゃいませ ゛目を向けると光江が立っている。まさかこの時雪駄を突っ掛けている男の連れだとは誰も思わなかっただろう「ごめん。お待たせ。」とコートを店員に渡した時、店内の客の視線を健太郎は感じた。光江も以前は雪駄が嫌いだった、雪駄イコール堅気じゃない偏見である。健太郎に説教された事を光江も思い出したに違いない。浅草に二人の飲食の時は決まって雪駄である。レストランは別だが。
光江のグラスにビールを注ぎながら「今日はビクトリーの乾杯だぞ。4頭ボックス12点の馬券を見ながら・・・乾杯」「光江!!⑫⑦の馬単でゲット3210円ついたよ。」「凄い!!と言うことは3000円投資の12点、3万6千円だから純利6万円ね。ヤッタネ健太郎」
健太郎は5000円16万円、投資が6万純利10万であり、このレースにおいての多点買いには後悔はしていない。
「健太郎・・・明日のGⅠ恒例の旬馬の月曜日の反省会は大変よ・・・」グラスに着いた紅を繊細な指でなぞりながら二人で苦笑・・・。
光江は健太郎にとって ゛あげまん ゛になるのだろう。幸運に転ずる縁起直しを「間直し(まんなおし)」と言い俗語として(あげまん)(さげまん)が生まれ女性器の隠語を略したものだ。
当然競馬の式は健太郎が立てるが答えはいつも光江自身が出している。
今日もこの答えを出したのも雌ヒョウに変幻し、淑女に返ってからの答えが4頭ボックス馬単であった。
お多福の湯気がたったおでんが運ばれてきた。「健太郎・・。熱燗飲もうよ・・・いつもより今日はテンションが高いみたい私・・・」
案の定、月曜の『鮨旬馬』は全員ゲット・・・。 当たったときは凄い。
明日は中山記念GⅡ光江は・・・健太郎と同じ誕生日の蛯名騎手が人気なので当然ここから。単勝⑫を3000円 馬単⑫⑨ ⑫⑪ ⑫⑦ ⑫⑮を3000円 ⑫ダンスインザモア 蛯名 からで⑮シャドウゲイト 田中勝 ⑪ブラックタイト 北村 デイープの兄貴 ⑦インティライミ 柴田 ⑨エアシェイディ 横典。
健太郎も頭で⑦インティライミが来たらゴメンだ。健太郎も蛯名に2連勝を期待だ。
3連勝を掛ける⑮シャドウゲイトも飛ばすだろう恐い1頭だ昨日から中山コーナーを4回、蛯名に期待。
インナーをとった光江の肢体に朝陽があたり光沢のある黒々としたヘァーが眩しかった。
゛あげまん ゛に健太郎は挑み光江を官能の世界に引き込んで行った。