悪夢発生より・・・一年半/547日目。
犠牲者の身元 依然221人が不明
東日本大震災で犠牲になり遺体で見つかった人のうち、DNAの照合や似顔絵などが手がかりとなってこの半年間に252人の身元が新たに確認されたことが分かりました。
一方で、依然として221人の身元が分かっておらず、警察で引き続き確認を急ぐことにしています。
警察庁によりますと、東日本大震災で犠牲になり遺体で見つかった人は、いわゆる災害関連死を除くとこれまでに1万5870人に上り、このうちおよそ99%に当たる1万5649人の身元が確認されています。
確認の方法としては遺体の特徴や所持品が88.8%と最も多く、次いで歯型が7.8%などとなっていますが、時間がたつにつれて遺体の損傷が激しくなっているため、最近では親族から提供を受けたDNAの型の照合が手がかりになる場合が多くなっています。
また、警察は遺体から生前の顔を推定した似顔絵を作成する試みも行っており、ことし5月以降で合わせて96人分を公表したということで、こうした方法によってこの半年間に新たに身元が判明した人は252人に上るということです。
一方で、依然として221人の身元が分かっておらず、2800人を超える行方不明者がいることから、警察は似顔絵なども活用しながら身元の確認を急ぐとともに、捜索を続けることにしています。