父の普請道楽の直近案件である「板塀作り」が完成に近づいている。
メインの板張り作業が完了したのだ。
柱を渡す長さの板を板幅分だけ間をあけて順に横張りし、そのあいた部分を埋めるように柱の裏側から交互に板を張ってある。
普通の身長の人間の目線からなら居室は見えず、プライバシーは守れる。
一方、塀に近い位置にいれば、目線を上に動かしたり下に動かしたりすることによって上下のどちらかに隙間がちらりと見える(平行目線ではないので居室は見えない)。これで塀の前後に立つ人の「けはい」を感じることができる(関連エントリ→LINK)。視線を完全に防ぐ塀よりは防犯効果があるように思っている。
また、この塀は風をゆるりと通す。風が好きな住人(関連エントリ→LINK)にとってはこれも重要な機能なのだ。
我が家の「外部とのつながりを保つ」というコンセプト(関連エントリ→LINK)は塀も住宅と同じなのである。
なお、この構造は我が家のオリジナルではない。どんな塀にしようかと地域のいろいろな塀を見て回ったときにこれと同様の塀を採用している例を2件見つけ、家族で「この構造にしよう」と決めた。
上記のような解説を誰かから聞いたわけではなく、上記のような要件を考えてから参考物件を探した結果だ。
「モノからアプローチするのではなく、コトからアプローチする」
それが家作りで肝心なことであることをあらためて主張しておきたい
私は、てっきり縦貼りになると思っていたので・・・。
なるほど、この貼り方の方が、都会的な感じがしますね。
今度、参考にさせて貰います。
あと少しで完成なのですね!?楽しみです。
「外部とのつながりを保つ」、私の実家がまさにそうです。
プライバシーは守りつつ、必要以上にはシャットアウトしないというか。
祖母もそれを大切にしている人で。
今の私の住居は、残念ながらそうではないので残念なのですが。
将来的には「風の通る家」に住みたいものです。
わが家は玄関周りを除き塀が無く、開放的すぎるので少し考えているところです。
横張りにしたのは、ガレージ戸や2階テラスの目隠しが横張りのため、調和をとるためです。
現代風の格子という感じでしょうか。
ただ、私も都会の勤務地で体験していますが、ここのところの猛暑をみるに、真夏の都会はもう風でどうにかできるレベルじゃありませんね。
春、初夏、秋に風を楽しむことにしましょう。
貧乏性の私は思考しなければ損とばかりに、無理やりいろいろ考えてます(笑)。