写真は「伝送便」(ゆうせいネット発行)で今回の特集は「無策のマイナンバー」で郵政労働者が苛酷な労働条件で働かされたことや、この制度のばかばかしさしさが10ページに亘って綴られています
高校駅伝の中継が大好きで、今日は午前の女子から男子までじっくりと楽しみました。昨年は西京極陸上競技場で楽しんだのですが今日はテレビ観戦。今年の鹿児島のチームは例年より戦力が低下しているようで残念でしたが、それでも鹿児島女子や鹿実のユニホームが映るたび「がんばれよ」と声援を送りました。
今日は原稿書きで、ゆったりと過ごしました。
【情報紹介】
水木さんの世界 妖怪と遊ぶ心を現代に
日曜日のひととき、先月亡くなった漫画家水木しげるさんのことを、少し考えてみたい。
一足早く、不帰の客となった哲学者鶴見俊輔さんは、水木さんの「河童(かっぱ)の三平」を<私の古典である>と評価する。これまでに読んだ本のベスト5の1番目に挙げるほどだ(「思い出袋」岩波新書)。
山の一軒家におじいさんと暮らす三平に、うり二つの河童がなり代わって水泳大会で優勝したり、死神がまとわりついたりする物語。
鶴見さんは3歳のわが子に寝入るまで読み聞かせたそうだ。
水木さんのふるさと、鳥取県境港市の水木しげるロードに並ぶ妖怪像の前は、家族連れでにぎわう。ふだんは「勉強しなさい」と口うるさい親だが、テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌を歌っただろう。
♪楽しいな 楽しいな
おばけにゃ学校も
試験もなんにもない
広場の水木さん像には「なまけ者になりなさい」と彫られている。「少年よ、がんばるなかれ」という言葉も残している。
教育上よろしくないかもしれないが、言葉の奥に何やら大切なものを感じる。いじめや受験、仕事で煮詰まった時に、「フハッ」とさせてくれる。
あくせくした現代に、水木さんの妖怪世界があって良かったとつくづく思う。
明治の文明開化期、妖怪たちは追放されかけた。福沢諭吉ら啓蒙(けいもう)思想家は、「明六雑誌」で科学や知識の普及によって「百邪みな却(しりぞ)く」と説いていた。
その後、民俗学の柳田国男が全国各地で伝承される妖怪を採取し、「遠野物語」でザシキワラシなどを記録に残した。
水木さんは子どものころ、家の手伝いに来ていた老女「のんのんばあ」から、「天井なめ」や「海坊主」「べとべとさん」などの妖怪話を聞いて夢中になり、記憶にとどめている。
漫画家になって国内外を歩き、書物を集め、十数年前のインタビューで700ほど描いたと話している。
本来は見えない、感じるしかない妖怪に、伝承などをもとに姿を与え、描いたところが独創的だ。国際日本文化研究センターの小松和彦所長は「水木さんの膨大な妖怪画なしに、現代の妖怪ブームはありえない」と功績の大きさを指摘する。
科学の進歩や合理主義が浸透した現代にあって、妖怪はすみにくいはずだ。しかし、物質的な豊かさの半面で、精神の渇きは増している。小松さんは<妖怪の本来の棲(す)みかとしているのは、人間の心の「内部」なのだ>と書いている(「妖怪学新考」講談社学術文庫)。
水木さんが先導したとも言える妖怪文化は、科学や合理主義が支配する世界への揺さぶりではないか。<「もう一つの現実」の世界を用意し、そこで遊ぶ>(小松さん)ということ。
水木さんの妖怪は、どこか愛らしい。水木さんはテレビで「(妖怪が)向こうの方で感じてもらいたがっている」と語っている。
不思議への感受性を大切に、と言われている気がする。
[京都新聞 2015年12月20日掲載]
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HK & Les Saltimbanks "On l�・che rien" (Japanese subtitles)あきらめないぞ! (いつの世もあきらめたらおしまい。自民党安倍政権が政治の私物化をもくろみ、国民だれでも逮捕自由自在の「なんでも秘密」法(特定秘密保護法は自由民主党が自由と民主の真逆であるのと一緒で、特定ではなく官僚が秘密と言ったら秘密になる)に反対し続けます。この歌に勇気をもらって頑張ります。)
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高校駅伝の中継が大好きで、今日は午前の女子から男子までじっくりと楽しみました。昨年は西京極陸上競技場で楽しんだのですが今日はテレビ観戦。今年の鹿児島のチームは例年より戦力が低下しているようで残念でしたが、それでも鹿児島女子や鹿実のユニホームが映るたび「がんばれよ」と声援を送りました。
今日は原稿書きで、ゆったりと過ごしました。
【情報紹介】
水木さんの世界 妖怪と遊ぶ心を現代に
日曜日のひととき、先月亡くなった漫画家水木しげるさんのことを、少し考えてみたい。
一足早く、不帰の客となった哲学者鶴見俊輔さんは、水木さんの「河童(かっぱ)の三平」を<私の古典である>と評価する。これまでに読んだ本のベスト5の1番目に挙げるほどだ(「思い出袋」岩波新書)。
山の一軒家におじいさんと暮らす三平に、うり二つの河童がなり代わって水泳大会で優勝したり、死神がまとわりついたりする物語。
鶴見さんは3歳のわが子に寝入るまで読み聞かせたそうだ。
水木さんのふるさと、鳥取県境港市の水木しげるロードに並ぶ妖怪像の前は、家族連れでにぎわう。ふだんは「勉強しなさい」と口うるさい親だが、テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌を歌っただろう。
♪楽しいな 楽しいな
おばけにゃ学校も
試験もなんにもない
広場の水木さん像には「なまけ者になりなさい」と彫られている。「少年よ、がんばるなかれ」という言葉も残している。
教育上よろしくないかもしれないが、言葉の奥に何やら大切なものを感じる。いじめや受験、仕事で煮詰まった時に、「フハッ」とさせてくれる。
あくせくした現代に、水木さんの妖怪世界があって良かったとつくづく思う。
明治の文明開化期、妖怪たちは追放されかけた。福沢諭吉ら啓蒙(けいもう)思想家は、「明六雑誌」で科学や知識の普及によって「百邪みな却(しりぞ)く」と説いていた。
その後、民俗学の柳田国男が全国各地で伝承される妖怪を採取し、「遠野物語」でザシキワラシなどを記録に残した。
水木さんは子どものころ、家の手伝いに来ていた老女「のんのんばあ」から、「天井なめ」や「海坊主」「べとべとさん」などの妖怪話を聞いて夢中になり、記憶にとどめている。
漫画家になって国内外を歩き、書物を集め、十数年前のインタビューで700ほど描いたと話している。
本来は見えない、感じるしかない妖怪に、伝承などをもとに姿を与え、描いたところが独創的だ。国際日本文化研究センターの小松和彦所長は「水木さんの膨大な妖怪画なしに、現代の妖怪ブームはありえない」と功績の大きさを指摘する。
科学の進歩や合理主義が浸透した現代にあって、妖怪はすみにくいはずだ。しかし、物質的な豊かさの半面で、精神の渇きは増している。小松さんは<妖怪の本来の棲(す)みかとしているのは、人間の心の「内部」なのだ>と書いている(「妖怪学新考」講談社学術文庫)。
水木さんが先導したとも言える妖怪文化は、科学や合理主義が支配する世界への揺さぶりではないか。<「もう一つの現実」の世界を用意し、そこで遊ぶ>(小松さん)ということ。
水木さんの妖怪は、どこか愛らしい。水木さんはテレビで「(妖怪が)向こうの方で感じてもらいたがっている」と語っている。
不思議への感受性を大切に、と言われている気がする。
[京都新聞 2015年12月20日掲載]
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HK & Les Saltimbanks "On l�・che rien" (Japanese subtitles)あきらめないぞ! (いつの世もあきらめたらおしまい。自民党安倍政権が政治の私物化をもくろみ、国民だれでも逮捕自由自在の「なんでも秘密」法(特定秘密保護法は自由民主党が自由と民主の真逆であるのと一緒で、特定ではなく官僚が秘密と言ったら秘密になる)に反対し続けます。この歌に勇気をもらって頑張ります。)
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