人は、いろんな形で四季を感じるものである。
泉州の人間は、我が町、我が村の地車を納めた時に
秋を感じるである。
泉州では有名なIKECHANの歌詞にある
「1年365日だんじりじゃ~!!」というわけではないが、
この二日間は、町が村がだんじり一色になる。
かつて、浜手では五穀豊穣に子宝に恵まれるよう
山手では五穀豊穣を祈り秋祭りは行われていた。
今でも田や畑はあるエリアなのだから
五穀豊穣を祈っての祭りではある。
子供はもとより大人までもが子供になる二日間、
朝早くから町内スピーカーから開始の放送が午前5時半に
最終日の夜は午前0時半に表彰式の放送
交通規制は当たり前、あちらこちらで迂回、迂回、
地車がお通りの際は、自宅にたどり着かぬこともある。
一番の盛り上がりは、やり回しと言われているが、
私の見解は違う。二日間のお役目が終わり、
蔵に納めるときが一番の盛り上がりと思う。
待ちに待った二日間、そして我が町、我が村を駆け巡り
惜しまれながら蔵に納められるのである。
そして、その惜しむ気持が高揚したとき・・・・・・・・・・
何故かおはやしが、始まり地車は曳き出されるのである。
ソウリャ!ソウリャ!ソウリャ!と掛け声が上がる。
今度こそ、万歳と共に地車は蔵に納められるのである・・・
誰もが!?祭りの終わりを惜しんだ時・・・・・・・・・・・・・
おはやしが、またまた始まり地車は曳き出されるのである。
3回4回5回・・・・・やがて祭りの真の終焉は迎えられる
だんじりの日、2/365日に燃える町。
地車は、また来年までお別れなので
楽作で会話が弾み皆が家に戻り、
秋を迎えるのである。