波多です
広島カープの新井選手が2000本安打目前です。
球場には『あと3本』とプラカードを掲げて応援するファン
を数多く目にしますし、球団側も彼の記録達成に向けて
カウントダウンTシャツを発売するなどバックアップして
います。
最近になって僕は新井選手を凄い人だなあと思い始めました。
それは、本来はもう終わっていてもおかしくない選手だからです。
FAにより広島→阪神へ。
レギュラー争いに敗れ、代打要員に。
年棒も下げられ、いてもいなくても良い安物扱いを受ける。
恥を忍んで広島へ復帰→現役の機会を求める。
広島ファンから『帰ってくるな!裏切り者』と罵声を浴びる。
と、いうのが現在までの道のりです。
年齢的にも39歳。
同期には二岡(巨人)、城島(阪神)、赤星(阪神)、里崎(ロッテ)がいます。
みな、引退しています。
新井といえば前田、江藤、金本、野村、緒方のひとつ下の選手。
彼らの弟分的な存在が新井だったのです。
ファンも新井をスターとして認めておりませんでした。
ホームランは高校通算でたったの2本。
ドラフト最下位での入団から上記の先輩達に可愛がられ、鍛えられ、
強くなりました。
今でも、金本監督はベテランになった新井選手をイジってくれてますよね。
人間、心構えと決心がいかに大事であるか!
新井選手に教えられました。
ポジションを奪われても、年棒を下げられても、ファンに嫌われても、
何度でもリスタートをする新井。
その姿に『よし!俺も!』と勇気をもらうのです。
身体だけではなく心も強い選手。それが広島の新井です。
波多でした