わが家には、愛犬様がいる。
その名は「ルールー」という。
彼女は、人間年齢でいくと私より上である。
彼女は食いしん坊である。私の目を盗んでは、
私の部屋に入り物色をするのである。
そんな食いしん坊の彼女は、
一人でお留守番しているときにスナック菓子に入っている「乾燥材」を
食べてしまったのである。
最悪の症状は、胃が穴があき出血のおそれがあるという。
そのまま、彼女は病院に連れて行かれ、生涯二度目の
「強制嘔吐」いわゆる「無理やりゲロ」をさせられることとなった。
薬を飲み、体をゆすり、診察室を歩き回り、10分が過ぎた。
奇跡がおきた。彼女がゲロをお口まで上がってきたとき、
そう、まさにその時、彼女は「ゴクリ」と呑み込んでしまったのである。
「ゲロ」したら怒られると思ったのかもしれないが・・・・・
その後、診察室を出て、待合室で様子をうかがうも
「ゲロ」の気配がないのである。先生も仕方なく、
「一度お家に戻り、嘔吐して様子をみましょう。」と
「わかりました。一度戻ります。」と会計へと向かい
会計を済まして、仕方なく一度帰ろうと
「ルー、帰るよ。」って振り返ったら
「ゲロ」して、耳が垂れさがって申し訳なさそうに
こちらを見ているルー様がいたのである。
「今!ここで!ゲロかえっ」
そして、次に出た言葉は、「先生、ゲロ出ました。」
さあ、帰ろうか。今日は絶対安静やで・・・・
・・・・・・夜には復活していた彼女であった。