まず結論!
- 最寄りJR駅から登山口へのアクセスが悪い場合、レンタカーを借りて登山口まで行くべし
- メインの山からやっつけておくべし(美味しいことを先にやる)
- 山荘は当日朝、コースを最終決定してから予約すべし
飯のまずい小屋は二度と嫌じゃ!
- 八ヶ岳は面積がコンパクトでかつ標高が高いからギュッと詰まって面白い
- 身体にフィットしないリュックはほんと嫌になる
- 重いリュックで危険な重層は慎むべし
- LOWAの靴は重い
なぜって?
一番行きたかった?“赤岳”へ縦走できなかったから(>o<)
さて、
4/28(土)仕事が終わって、
まぁ、結構早く到着するんだな.
これが茅野駅.
茅野ステーションホテルから浅野八ヶ岳を望む.
結構遠いな.
結果論だが、このバスに乗ればよかった.
だが今回は、富士山を前方に見ながら“硫黄岳⇒横岳⇒赤岳”縦走の計画としたので、一泊目“硫黄岳山荘”に予約をとった.
そうすると、山荘から朝迎車が来てくれて、“桜平”という登山口まで約1時間送ってくれる.
そこからスタートして、“硫黄岳山荘”までの約3時間の山行となる.
これが最短で“硫黄岳山荘”まで行けるルートとなる.
先週の“羅漢山”登山で体力のなさに愕然としたので、初日は短時間のタイム設定としたいのもあったわけ.
茅野駅のコンコースに、小平選手応援横断幕.
“桜平ゲート”.10:10頃出発!
“夏沢鉱泉”
おぉ、北アルプス.と思ったがこれは中央アルプスだな.
“夏沢鉱泉”10:40発.
すぐにアイゼン.
写真ではよくわからないが、下は腐った雪道と凍った氷道.
“オーレン小屋”
オオレンの花が多く咲くのでこの名前だそう.
11:45“オーレン小屋”発.
“夏沢峠”へ向かう.
おぉ、“硫黄岳”!
ここは“夏沢峠”にある“ヒュッテ夏沢”.
登ってます.
この斜度、結構きついっす!
今アイゼン付けてます.ピッケルも使わないと登れないくらいの斜度!
体力なくなっている私には応える.
それにほとんど人がいないので、とても不安になる.
えっちらおっちら.
ここら辺はもうアイゼンは要らなくなっている.
おぉ、遠くにケルンがポツポツと見える.
“硫黄岳 爆裂火口”
ちょっとだけ“グランドキャニオン”チック.
振り返って北方面(来た道).
双耳峰が“天狗岳”.奥に“蓼科岳”.
“硫黄岳”山頂\(^o^)/
奥に見えるのが、左から“横岳”、“赤岳”、“阿弥陀岳(私の右手の後ろ)”
ここまで出発地点の“桜平”から3時間30分.
コースタイムでは約3時間.
脚力落ちてるのと、アイゼン履いているのとで30分の遅れか…(悲).
That's 八ヶ岳!
下に見えるのが“硫黄岳山荘”.
ここまでほぼ4時間.
“横岳”超えて“赤岳天望荘”まで縦走しちゃろうかぁっ!とも考えたのだが、
もう足が疲労困憊.荷物が重過ぎる.ザックが合わないで肩が痛い.
それにこの山荘、予約してるもんなぁ.予約したからこそ迎車してもらった恩もあるもんな.
で、予定通り、今日は“硫黄岳山荘”泊とした.
画面左が“横岳”.
それに隠れて“赤岳”は見えない.
右に“阿弥陀岳”.
“阿弥陀岳”の手前に見える大きなコブが、“大同心”.
なかなか凄いスケール感だ!
山荘でご一緒になった私とほぼ同年代の栃木から来られた男性二人組さん、
「ここに荷物置いて“台座の頭”まで行ってきたらいいよ.明日あなたが行かれる横岳ルートが見えるから.
私らもさっき行ってきたけど、張り付いている人を見ると、とてもとても私たちは止めとこうと思ったよ」
とのこと.
夕方5時半の食事まで1.5時間.
往復で1時間.
よし、行ってみよう.
で、“台座の頭”.
そこから“赤岳”までの縦走の最初の難関、“横岳”の縦走ルートを俯瞰する.
へ(・.・;)、もしかして、あの鎖が張ってある、雪が線でへばり付いている、あそこを登るの(;'∀')?
「おいっ、おいっ、おいっ」
「ホントにあそこを登るんかいな?迂回路なかったっけ?」
不安な気持ちを抱きながら、一人とぼとぼ山荘へ戻る.
夕食.
「へ?ここの夕食ってこんなん?」
プアぁ~(驚)(怒)(プンプン)!!!
で、暖炉で談笑して、午後8時就寝.
で、朝食.
プアぁ~(驚)(怒)(プンプン)!!!
私の山小屋史上最悪.
ごめんなさいm(_ _)m って、何でオラが謝らないといかんのじゃ!
午前6時、今一度まずは“台座の頭”まで行って、“横岳”を見て今日の私の気持ちがどう振れるか確かめることにした.
結構風が吹いていて、靄を吹き払って遠くまで見えるぜ.サイコー!
“阿弥陀岳”の後方に“南アルプス”の山並み.
北へ向けて“北アルプス”.
北アルプスに登っていてはこの景色は見れんのじゃぁ
さ、さ、登りましょ.
再び“台座の頭”.
おー、“富士山”!
この景色を見ながら“赤岳”まで縦走を企んでここまで来たんじゃぁ!
がー、そこに立ちはだかる“横岳”.
記念撮影
そりゃ撮るっしょ(^.^)
西日本の人間にとって、そうそう見れない“富士山”だもの.
“横岳”の張り付きまで来てみた.
私を抜いてベテランさんが、アイゼンをつけて登って行かれている.
この高度感('∀';)
実はこう見えて私、垂直の断崖の上を高度感感じながら歩くのが苦手なんだわぁ.
行こうかどうしようか、迷った、迷った、迷った…∞
ホント迷った.
でも残念ながら今日の私には無理と判断.
自分に負けたようで悔しかった.辛かった.
でもだからこそ今ここで、このくどい記事をかけてるのかもしれない(^.^)
行ってたら大怪我負ってたかもしれない.
これが“勇気ある撤退”
【 付記 】
帰宅して測ったら、荷物が14kg.この時水4Lも入れているから18kg.
実は、新調したリュックの方が体形に合わないようで、肩が痛いし、重心が後ろに引っ張られている.
また、写真に写っていないが、岩の裏側を通らなければならず、“カニの横這い”と言われている程.
それをクリアした上で写真のごとく、雪がへばり付いてかつ、写真で見ても分かるように凄い高度感.
落ちたら終わり.
残念ですが止めときます.
夏山で来る時があったらクリアできると思います.
冷静な判断、です.
さて“台座の頭”まで引き返します.
ここで後続の登山者の方々が「えー、行けますよぉ」と誘ってくれるが、
何回も来られているだろう、関東の方々の様.
同列になってはいけません.
結果行けるのかもしれないが、自重、自重、と言い聞かせます.
もう一回“硫黄岳火口”
北アルプス!
左から“穂高連峰”、“大キレット”、うじゃうじゃっとあって一番右に“槍ヶ岳”.
3年前あそこを歩いたんだぜ!大キレットは歩いてないけど…(^^;
よし!“赤岳鉱泉”へ下りてくぞ!
名残惜しい….
またアイゼンが必要.
おぉ、これが“赤岳鉱泉”か.
この山荘は雰囲気あるなぁ.
もし最初出発で“美濃戸口”を選んでいたら、まず最初にここに到達することになっていた.
“アイスキャンディー”というこの山荘独特の雪と氷のオブジェ.
もう溶けてる.冬場はもっと大きいらしい.
インドカレーを食す.
普通…(^^;
八ヶ岳西壁
ここを歩けなかったわけだ.
左に“赤岳”
コンパクトで背丈が高いから、圧迫感がある!
“赤岳”、向かって左に“地蔵尾根”、右に“文三郎道”.
“行者小屋”
“南沢コース”で帰る.
“北沢コース”に比べ、険しいらしい.
ずっとアイゼン(;'∀')
“美濃戸口”到着.
振り返って“美濃戸登山口”
行者小屋から約2時間かかった.
“赤岳山荘”
ここからまた歩いて1時間で“美濃戸口”のバス停.
美濃戸口バス停から、バスで約40分で茅野駅に戻った.
さぁ帰りましょ.
茅野駅の緑の窓口で、広島に一番早く着く電車で、と.
全部指定席!
いつも日曜日、名古屋から帰りの新幹線が一杯で座れない!(プンプン)
指定席取れるなら全部指定席でないとしんどくてしょうがない.
お陰で塩尻から名古屋までの“特急しなの”、指定席満席だったからグリーン車になっちゃった(^^;
夜10時半、広島到着.
疲れたBー!
リュックの重さ16kg
山行出発時点で、水2L入るから約18kgを背負ってる.
この重さ、リュックが体にフィットしていないこと、体力が十分でなかったこと、アイゼン付けてのあの高度感ある縦走
を勘案すると、今回は悔しかったけど横岳縦走しないで正解だったかな.
無傷で家に帰れた喜びを受け入れよう.
また夏山でリベンジしちゃる!
↓これが今回の行程図.
八ヶ岳はやっぱ“赤岳”押さえておくべきだったよなぁ(T.T)
美味しいことは先にやるべし!
リサーチ不足じゃった.