タイの生活と日本の生活

タイの蝶の写真と、タイの風俗習慣生活等を紹介できれば、と思っています。日本ではタイの雑貨等を輸入販売しています

高知の春野町 吉良神社 7人みさき

2016-02-20 17:22:07 | パタヤビーチ
七人みさき
 
 今ではもう「七人〔しちにん〕みさきのたたり」などと言う人はいないでしょうが、今のお年寄りが子どもだった頃には、きのうまで元気であった人が急に寝ついたりすると、「七人みさきにおうたからだ」などとよく言ったものです。
 七人の怨霊〔おんりょう〕‐実際は八人になりますが‐悲惨〔ひさん〕な最期を遂げた吉良親実〔きらちかざね〕以下の人びとの怨霊がいつも空をさまよっており、それに行きおうた人は大病になるというわけで、人びとはこの目に見えない魔ものを大変恐れたものです。
 親実が長宗我部元親〔ちょうそかべもとちか〕の怒りを受けて、小高坂〔こだかさ〕で切腹したのは天正十六年十月四日のことです。腹真一文字にかき切り腸をつかみ出すところを、検使〔けんし〕の宿毛甚左衛門〔すくもじんざえもん〕が大刀を振りおろしたわけです。
 この夜は、親実は小高坂の下村某の家で碁〔ご〕を打っていたのですが、元親の使いという二人の者が現われ、「元親の命である。」と言って切腹を申しわたしました。親実は打ちかけの一局を収め、沐浴〔もくよく〕して体を清め、静かに半膳の食事をしたためました。そうして左右の者に言いました。
「自分は秦〔はた〕家