鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2202外伝ー第八番浮遊大陸戦線ー第三話

2019-11-03 12:41:00 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝







宇宙戦艦ヤマト2202外伝
ー第八番浮遊大陸戦線ー

第三話



天ノ川銀河辺境の地と呼ばれる場所に存在した惑星ガラマ。
地球から銀河中心部方向へ約26.000光年行った宙域にこの惑星ガラマは存在し、星の寿命と共に爆発、八つに割れ、空間に浮遊する大陸と成った。
その中でも、一番大きく割れ浮遊する大陸には"アケーリアスの遺跡"が奇跡的に残っていた。

母星ガミラスの第二のガミラスに相応し惑星を探し出す為に、派遣されていた銀河方面調査団は、ただ単に通り抜けるはずだったこの宙域、偶然にも調査団全員が何かに導かれるという不思議な体験をした。
そして立ち寄った浮遊大陸、調査団たちはこの浮遊大陸で、"アケーリアス"の遺跡=遺産的なものを見つけてしまう。
何かに導かれるように調査団たちは大陸に散らばる朽ち果てた石板を拾い集め、解析、どうにか読み取れる部分を更に解析し、辺りを調査した。
「¢@#℃¥……ハ…生物……機動…#℃¥@$……カラクルム…。」
調査団たちの興味は尽きなかった_。

第二の母星を探し出すという任務を忘れさせてしまう程の、魅力に取り付かれ、本国であるガミラスに打診したのである。
「我々は帝国繁栄に欠かせない究極の生物機動兵器を発見した!」
「この近傍空間には、それが確認出来る!」
「銀河中心部付近ならば我々ガミラスの第二惑星(ほし)は、必ずある!」
「だが、我々調査団は、このカラクルムの調査を優先する!」






【サフォーク】イメージ

「聴きましたか?ポランド隊長。」
「この浮遊大陸エリア、我がガトランティスにとっても宝の宝庫。」

【ポランド】イメージ

「そのようだな。」
「例の任務と合わせてガイレーン様に報告は入れた。」
「この浮遊大陸エリアを制圧する艦隊を送り出したとの事とだ。」
「我々はこの浮遊大陸の情報を持ち帰れ。との事だ。」

「クククッ。」
その言葉に「ニヤリ。」と不適に笑うサフォーク。

◆◆◆◆

ー火星宙域アステロイドエリアー

「あと30分もすれば地球の商船(ていきびん)が、ここを通る。」
「サフォーク。貴様の趣味を押さえつけるようで悪いが、"逝かさず殺さず"という事を忘れるなよ。」
「拿捕し、何事も無かったようにスパイを送り込み、商船を解放する。」

「ああ。分かっている。」

30分後、地球の商船(ていきびん)が、流星に紛れるポランド艦の前を通過した。
奇襲を仕掛けるポランド艦。



だが、40万宇宙キロ後方で土方率いる無人艦隊は、これを捉えていた。

「報告します。土方司令!」
「40万宇宙キロ先で何やら交戦しているようです!」
「先程、見かけた地球から第十一番惑星に向かう商船のようです!」
「識別からして、ガトランティスに襲われている可能性が最も高いです!」



「うむ。」
「全艦。戦闘配置!」
「航海長。当艦隊が全速で当該宙域に到達する時間は?」

「ハッ!ドレッド・ノート級に合わせる必要から、およそ27分!」

「了解した。」
そう返答しながら土方は思う。

こんな内惑星圏までにも、ガトランティスの艦艇が入り込んでいると・・・

地球との直接対決も、時間の問題かも知れんな・・・

「土方司令!あと6分で当該宙域に到達!」
慌ただしく艦長が告げて来る。

「うむ。」
「艦長。我が紀伊とドレッド・ノート級一番、二番艦以外は、この場に固定(たいき)せよ!」

「えっ!?待機ですか?

「そうだ。艦長。何度も言わせるな!」
土方は少しキツメに艦長を叱責した。

「ハッ。申し訳ございません。」
「ドレッド・ノート級一番、二番艦以外はこの場に固定!」
「無人艦隊コントロール管制艦橋ヘ、一番、二番艦のみを前進、商船を襲うガトランティス艦を攻撃せよ!」

「艦長。出来れば拿捕したい。」
「我々は、ガトランティスの事を知らなすぎる。」
「拿捕し、ガトランティスを尋問する。」

「了解しました。拿捕に切り替えます。」

「コントロール管制艦橋へ、一番、二番艦の武装の出力を抑え、拿捕へ向け作戦を遂行せよ。」

「此方、コントロール管制艦橋。了解。」

しかし、艦長には土方司令に対する不満が積もりはじめていた_。


第四話へ
つづく。


※現在、架空宇宙戦艦ヤマトメカ戦略・戦闘指揮艦 紀伊を1/1000宇宙戦艦ヤマト2199ver.をベースに製作中。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また設定資料から引用。一部、拾い画を使用しています。