鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー第十三話

2019-11-27 21:21:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー

第十三話


惑星要塞艦ゴルバから発射された四本の空間重魚雷は、デスラーズ艦隊の手前で突如、炸裂した。

「ん!?」
「雷跡、四つ!!大型です!!」
「重魚雷、扇状に広がった!!」

「何ッ!!魚雷だと!?」
「交わせッ!!」

「魚雷、1.000m手前で爆発!!」
「敵は相対距離を誤ったか?」

だが、それは意図的なものだった。
1.000m手前で炸裂した重魚雷の中から無数の小型ミサイルが散弾、前列に並ぶクリピテラ級10隻に被弾、内4隻が轟沈した。



「母星(ガミラス)を強襲した敵の次元潜航艦か!?」
「艦長!猟犬(フラーケン)を呼び出せ!」

「此方、フラーケン。何か?」

「大佐!敵の次元潜航艦が潜んでいるかも知れん!」
「探りを入れ、これを撃破せよ!」
「すぐに此方も対潜援護を行う!」

「ザーベルク!」

「…散弾する重魚雷、厄介だな。」
ガルは呟くように云った。
「艦長。タラン参謀に報告、艦隊幅を大きく取らせたし。」
「それと、儂が預かる全艦艇にも大きく取らせたよ。」

「ザーベルク!」

そんな矢先、再び轟沈、爆沈の報告が矢継ぎ早に飛んだ。
母星であるガミラス本土決戦と呼ぶに相応しい、戦闘で主力空母を失ったデスラーズ艦隊は、敵部隊の規模が分からず、残存する艦載機を温存、航空戦に備えた。





「ハイニ。ピンガーを一度だけ打て。」

「アイサー。」



「カーーーン!」

「……どう思う?」
フラーケンは司令塔に居るクルー全員に問いた。

「…反響音は一つ。それもこの宙域、しかも暗黒ガス雲のかなり奥深い宙域(ばしょ)のように思えますね。」
「同感です。」

「ハイニは、どう思う?」

「奥深い宙域は同感。但し、敵はバカデカイ艦(ふね)に思います。」

「やはり、そう思うか。」
「少しばかし厄介かも知れんな。」
「ハイニ。親父(ていとく)に暗号を送れ。」
「小判鮫を三匹、よこしてくれと。」

「アイサー。」





「……大佐(キャプテン)。高速スクリュー音をキャッチ。」
「音からしてまた、四本。」

「うむ。」

「此方の位置を教えたようなものだが、まるで俺たちが居ないかのように、俺たちを無視してやがる。」
「空間(ようじょう)だけを狙ってやがる。」

「探査士。四本の重魚雷の予測、着弾位置、解るか?」

「勿論ッス。」

「よし。無線士、その予測位置を空間(ようじょう)の奴らに教えてやれ。

「アイサー。ですが、暗号じゃなくて良いのですか?」
「構わんよ。」
「それが俺(こっち)の狙いだ。」

メルダーズの狙いは何か…。
あからさまにフラーケン大佐が操る次元潜航艦UX01が、存在しないかのような行動。
「舐められた感」が、フラーケン大佐の心にふつふつとこみ上げていた。


第十四話へ
つづく。


この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。

宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー第十二話

2019-11-27 00:51:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー

第十二話


地球を抜錨した宇宙戦艦ヤマトは、火星軌道上に到達、火星防空隊所属、山本玲を編隊長としたコスモタイガー・追撃隊24機と合流、収容を終わらせ、ワープに入った。
既に地球、抜錨時に篠原を編隊長としたコスモタイガー・雷撃隊24機を収容していた。
合計48機と大幅に収容数を増やした。
二度目の改修という事もあり、各パーツや機器類は小型化軽量された。
その為、空きスペースが増えた事により、格納数を増やす事が可能と成った。
そして、ヤマト航空隊としては、新たに篠原 弘樹少佐が航空隊隊長に就任した。
第一追撃隊編隊長は紅一点の山本 玲大尉。
第二追撃隊編隊長はヤマトの中では新人ではあるが、揚羽 武中尉。
第一雷撃隊編隊長は篠原 弘樹少佐が兼任する。
第二雷撃隊編隊長は沢村 翔中尉が勤める。
新卒の一般パイロットを除き、全員、二階級特進、ガミラス戦役時、抜錨前に艦長特権で一部のクルーは二階級特進その後、ガトランティス戦役後、戦死扱いされた古代 進は更に二階級特進し、中佐である。
古代をサポートする船務長:森 雪は少佐。航海長:島は少佐。機関長は山崎少佐。艦医を務める佐渡はガミラス戦役時同様に中佐相当の権限を持つ。
相原、太田、南部らにかんしては大尉に昇級、本来、大佐である元ヤマト副長が今回の航海から艦長を拝命し勤めるべきなのだが、真田本人は軍から政府機関への転属を望んでいる事や艦長職を辞退した為、階級は中佐であるが、今回の航海終了まで、古代に大佐相当の権限を与え、艦長(代理)とした。

そして古代はワープアウトと同時に、各部署の長を大展望室へ集め、イローゼを紹介した。

「・・・という訳で、自分が今回、航海が終了するまで艦長を務める。」

「紹介しよう。今回、我々のサポートをしてくれるイローゼだ。」



イローゼはイローゼなりに真田から云われた通り、ヤマトのクルーに"同化"する為、乗艦時とは異なる姿で現れ、紹介された。
これには古代も真田も面食らったようだった。

「イローゼには、主に佐渡先生のサポートをして貰う。」
「尚、彼女はアンドロイドである。」

「オオッ!!!」ざわつく大展望室。

「静かに。」
「我々の任務の一つは、このアンドロイドのイローゼをイスカンダルへ送り届ける事も含まれている。」
「彼女は事情があり、現在ヤマトに乗艦しているが、イスカンダル製のアンドロイドだ。」

「次のワープまで二時間。各部署は交代で休息を取れ。以上。」


ーオクトパス星団・暗黒ガス雲 最深部ー



【暗黒星団帝国軍 銀河方面先見隊旗艦・戦略戦闘惑星要塞艦ゴルバ】
※ゴルバ級・戦略戦闘艦
全長:12.000mもの超巨大な戦闘艦。
黒々とした金属の惑星要塞艦は暗黒ガス雲が渦巻く中、その不気味さを醸し出していた。



「イスカンダルだけで良かったのだが、ガミラスのオマケ付きか。」
「まぁ。良かろう。」
「軽く、遊んでやるとするか。」

「空間重魚雷、一番から四番、発射。」

イスカンダル星を追って、この宙域まで護衛のように随行して来たアベルト率いるネオ・ガミラス残存艦隊。
その艦隊に漆黒の闇に紛れ、忍び寄る重空間魚雷、四本。

新たな戦いの火蓋が切られた_。


第十三話へ
つづく。


この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。