★日本社会の勝ち組の定義「現場の叩き上げ」の定義記述は無視か>
★ 配信事業者は、広告主「セブン‐イレブン限定書籍」野口 悠紀雄が主役の主張・著書の要約を掲載し、広告収益拡大か>
★学び直し社会の場はセブン‐イレブン店舗または自宅か>
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2021/07/01 11:15
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野口 悠紀雄(のぐち・ゆきお)
一橋大学名誉教授
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを歴任。一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。近著に『経験なき経済危機──日本はこの試練を成長への転機になしうるか?』(ダイヤモンド社)、『中国が世界を攪乱する──AI・コロナ・デジタル人民元』(東洋経済新報社)ほか。
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PRESIDENT Online/PRESIDENT BOOKS 掲載
『「超」勉強法』など、“学び”に関する幾多の著作で知られる野口悠紀雄一橋大学名誉教授は、コロナ禍、そしてAI時代の今は「独学」ほど重要なものはない。大学で学ぶ機会のなかった人も、学部レベルの勉強は独学でも十分可能。勇気をもって一歩を踏み出そう、とエールを贈る。このたび多くの人に独学のすばらしさを伝えるべく、セブン‐イレブン限定書籍『人生を変える「超」独学勉強法』
を刊行。自身の体験を通して「人生の可能性を切り拓く極意」を語る──。(第2回/全3回)
■求められる「スキル」が変わった
■「学歴」が評価の対象になってきたワケ
■縁故・門閥よりはるかに有効だった「学歴」基準
■前提の変化:「新しいスキル」「創造性」の時代へ
■「武器」を獲得するための「学び直し」
■いつまでも勉強を続けよう
■勉強の成果が正当に評価される社会に
「受験の時代が終わったあとも勉強が続くのでは、やりきれない」という人がいる。しかし、これは二重の意味で間違いだ。
第一に、勉強は、楽しいものだ。勉強の機会がいつまでも続くというのは、ありがたいことなのだ。
「勉強をやりたくない」と考えるのは、勉強を強制され、嫌々ながらやってきたからだろう。
第二に、「いつまでも勉強が続く」とは、「いつになってもチャンスが開ける」ことを意味する。学び直し社会とは、勉強の成果がいつになっても正当に評価される社会のことなのである。
学歴社会では、勉強の成果が評価されるのは入試だけだ。入学試験という人生の一時点の結果だけで一生が左右されてしまう。
しかし、受験期年齢が過ぎてからのちに才能が開花する人もいる。人生の早い時期の、しかも1回かぎりのテストでその後の人生の条件が決まってしまうのは、合理的なこととはいえない。
こうした点が、学び直し社会では修正されてゆく。これは、望ましい方向への変化だ。だから、積極的にとらえるべきものである。
在宅勤務が増えて、自由になる時間が増えた。この時間を、テレビを見て過ごすか、勉強に使うか。その違いによって、その人の未来は、まったく違うものになるだろう。