【ニューヨーク=平田雄介】カナダ政府は8日、カナダに駐在する中国人外交官1人に対し、「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外退去を通告した。
この外交官は、中国当局による少数民族ウイグルの扱いを非難するカナダ下院議員とその香港に住む親族への脅迫を企てたとされる。
在カナダ中国大使館の報道官は8日、カナダ政府に「対抗措置を取る」と抗議した。
カナダのジョリー外相は8日の声明で「我々はいかなる形の外国からの干渉も容認しない」と述べた。
カナダ放送協会(CBC)によると、退去を通告された外交官は5日以内にカナダを出国する必要がある。
カナダ紙グローブ・アンド・メールによると、カナダ情報機関は2021年の報告書で、中国・新疆ウイグル自治区の人権侵害をジェノサイド(集団殺害)
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と非難するカナダ下院決議を支持した野党保守党の議員とその親族らが中国当局による脅迫の標的にされていると指摘。
今回、退去を通告された外交官の情報取集活動に言及していた。
中国当局は脅迫を通じ、中国共産党に批判的な保守党議員らの態度を抑え込もうとしたとみられている。
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