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不織布の開発と商品 ペロン(米)日本クロス(現ダイニック)デュポン(米)医療用マスク キッチン用ロールタオル

2022-07-24 13:28:29 | 連絡
〇不織布の開発・商品化の歴史
1900年代の前半にドイツのフェルト業者が毛屑を接着剤で固めてフェルトの代用品を作り特許をとりました。
  1952年になるとペロン(米)がナイロン/綿のウェブを合成ゴムで接着した不織布芯地を開発、これが不織布産業の始まりと言われています。
わが国では日本クロス(現ダイニック)が米国から機械を導入し1956年不織布の生産を開始しました。
金星製紙、金井重要工業、富士帽子工業(現フジコー)、日本フェルト工業、日本フェルト、倉敷繊維加工、辻富麻紡績(現ツジトミ)、などが続いて不織布生産を開始し、1959年には最初の業界団体である日本不織布工業会が設立されました。
当時はステープル繊維を用い結合技術としてはケミカルボンドやニードルパンチが主力でした。
一方、特種製紙や広瀬製紙では抄紙法を用いた湿式不織布の生産が行われていました。
1958年にはデュポン(米)が、1963年にはフロイデンベルク(独)が夫々スパンボンドの特許を出願しています。
この頃までにサーマルボンド、ステッチボンドなどの製品も花を咲かせました。
1976年頃にはスパンレースがデュポン(米)によって紹介されて、現在の不織布生産の基本技術が出揃ったといえます。
 過去50年現在まで不織布の生産は日本でも右肩上がりに増加を続けて来ました。
わが国では第1次石油ショックの時に成長が鈍化し、2008年にピークの33万㌧の生産を達成。
2009年度は生産量を落としましたが、2012年にはほぼピーク時に近い32万㌧の生産となり、国内の繊維の生産に占める割合は30%を超すまでになりました。
今後の更なる成長の為に、新たな市場開発、技術的なブレークスルーなどが待たれています。  
〇不織布の用途
・医療用
手術着、覆布、お産用パッド、キャップ、マスク、シーツ、マット、パップ剤基布、湿布剤基布、ギブス材、白血球分離材etc.
・衛生用
おむつ(紙おむつ表面 材、おむつカバーetc.)
生理用品(ナプキン表面 材、タンポンetc.)
救急用品(ガーゼ、絆創膏、綿棒etc.)
清浄用品(ウェットティッシュ、化粧綿、母乳パッド、おしぼり
・生活資材用
収納用品(収納袋、スーツカバー、防虫カバーetc.)
包装材(風呂敷、ラッピング材、包装パッキング材etc.)
掃除用(化学雑巾、たわしetc.)
袋物(化学カイロ、鮮度保持用、乾燥剤袋、ショッピングバッグetc.)
食品用(ティーバッグ、コーヒーバッグ、食品バッグ、容器etc.)
雑貨(カレンダー、滑り止めシート、アイマスク、ブックカバー、防臭シート、芳香剤基布etc.)
キッチン用(水切りシート、クッキングペーパー、たわし、ロールタオル、消火布etc.)
テーブルトップ(テーブルクロス、ランチョンマット、コースターetc.)
事務用品(スタンプパッド、フェルトペン芯、掲示板用、黒板消し、封筒etc.)
スポーツ用品(ゴルフクラブヘッドカバー、テニスラケットグリップetc.)
手芸用(詰め綿、キルト芯、両面 接着テープ、フェルトetc.)
その他(アイロンマット、美容資材etc.)  



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