2020年01月24日 12時00分 公開, [Junko Yoshida,EE Times]
【翻訳:青山麻由子、滝本麻貴、田中留美、編集:EE Times Japan】
完全な自動運転車やコネクテッドカー、モビリティのシェアリングなどの将来性について真剣に考えているなら、全く新しい“スマートシティー”の計画を始めるべきだ。
トヨタ自動車が自動運転の新しい技術を発表するのであろうと期待していた聴衆は、その考えを180度転換させられることとなった。同社社長の豊田章男氏は、CES 2020でのプレゼンテーションで自動車に言及することはほとんどなかった。
代わりに同氏は、富士山のふもとに、2000人が居住する未来的なスマートシティーを実証都市として建設するプロジェクト「Woven City」を発表したのだ。
トヨタは完全な自動運転車の夢を飛躍させ、AIが主導するスマートシティーの概念に変えたのである。
トヨタのWoven Cityには、町を形成する、緑に囲まれたブロックがあり、屋根には太陽光発電パネルが敷き詰められていて、地下には水素燃料発電所などのインフラがある。
「この構想はクレイジー過ぎるか」と尋ねられたVolkswagen AutonomyのCEOであるAlexander Hitzinger氏は、「全くそう思わない」と答えている。「これはまさしくモビリティの将来像だ」(同氏)。言い換えるならば、モビリティとはA地点からB地点に行くことだけではない。自動運転車が走行する環境にまつわる全てが「モビリティ」なのだ。
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