大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)は2022年10月31日午後8時から会見を開き、電子カルテシステムなどがランサムウエア(身代金要求型ウイルス)攻撃を受けたと明らかにした。
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同日午前7時過ぎに、事務職員からシステムが使えないとの連絡を受け、午前7時43分にサーバーの障害を確認し、午前8時頃にシステム事業者に連絡した。
午前8時半にシステム事業者が来院して調査を始め、午前9時頃にランサムウエア攻撃を受けたと確認したため、電子カルテシステムなどを停止した。
これにより、緊急以外の手術や外来診療の一時停止など通常診療ができない状況に陥った。
感染した端末の画面には、連絡先のメールアドレスとともに、「全てのファイルは暗号化した」「復元したければメールを送ってください」「復元するためにはビットコインで支払ってください。
金額はあなたがどれだけ早く我々にメールを送るかによって変わる」などとした英語の脅迫メッセージが表示されていた。
これに対してセンター側は会見で「メールは送っていない」とし、今後メールを送るかは「現時点で考えていない」と述べた。
同センターは厚生労働省や警察などに連絡・連携し、ランサムウエア攻撃に対して調査・対応しているとした。
2022年11月1日も引き続き電子カルテシステムの停止が続く見込みで、緊急以外の手術や外来診療を停止するとしている。
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